【事業】
創立:2000年7月、2002年6月に法人化
本社所在地:東京都港区赤坂一丁目
事業内容:東京23区を中心として鶏料理居酒屋「てけてけ」、和食「心」、ハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」の直営店舗運営。
業種分類:小売業
決算:2月
上場市場:マザーズ
監査人:あずさ監査法人
主幹事証券:SMBC日興
社長:坂井英也、昭和49年生まれ、H10.4月にスズキ㈱入社、H12.7に当社設立
(事業内容)
東京23区を中心として飲食事業(直営店のみ)を実施。店舗ブランドは以下の3つ。
※店舗数はH28.12時点。
「てけてけ」49店:居酒屋業態として鶏料理居酒屋
「心」2店:創業ブランドである和食
「the 3rd Burger」4店:ファーストフード業態としてのハンバーガーカフェ
セントラルキッチン方式でなく「ISP(In Store Preparation)」を戦略の根幹としている。
(関係会社)
該当なし、単体決算のみ。
(上場時調達資金使途)
IPO実施時の増資に伴い調達する資金約3.5億円は、全額を平成30年2月期における「てけてけ」新規出店10店舗のための設備資金へ充当する予定であり、形態別では建物附属設備310百万円、敷金保証金27百万円へ充当される。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
売上高は増加傾向にあり、H28.11期は3Qで前年比進捗率が96%と伸びを維持している。
また、粗利率もH27.2期が71.4%であるのに対しH28.11期は73.4%まで改善しており、H28.11期の売上総利益の前年比進捗率も97%を達成している。
仕入先はカクヤス、まつの、ショクリュー等である。
(販管費)
売上増加に伴い販管費も増加傾向にある。
H28.11期の前年比進捗率は95%と販管費の増加もあった。
H28.2期における販管費2,938百万円のうち給与手当が1,283百万円、地代家賃が566百万円、減価償却費が140百万円を占める。
(営業損益)
上記の通り、H28.11期(3Q)は売上総利益、販管費ともに前年比95%を越えており、拡大傾向にあるが、粗利の増加割合が販管費の増加割合を超えており結果として営業利益額は前年比164%と3Qにして前年営業利益額を大きく上回っている。
この結果、H28.11期の売上利益率は4.3%とH28.2期の2.5%から大きく改善した。
(最終利益)
H27.2期、H28.2期ともに営業外費用として支払利息を22百万円計上。
H27.2期は特別損失として子会社整理損63百万円を計上。
よって、「最終利益÷営業利益」率はH27.2期は低くなっている。
H28.2期、H28.11期も比較的税金費用負担が重いため「最終利益÷営業利益」率は50%を切る水準となっている。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
H27.2期の簡易営業CFに対して実際営業CFは大幅増加である。
調整項目として長期前受金の増加106百万円、その他+153百万円がある。
H28.2期は長期前受金の減少33百万円、その他▲58百万円により簡易営業CFよりも実際営業CFが少なくなっている。
(投資キャッシュフロー)
H27.2期、H28.2期ともに積極投資は継続しており、投資CFはマイナスである。
特に有形固定資産取得支出がH27.2期に176百万円、H28.2期に314百万円計上されている。
また、H28.2期の敷金保証金の差入支出が141百万円あるため新規出店が進んでいることがわかる。
(財務キャッシュフロー)
上記の通り、積極的な投資を継続しているため財務CFはH27.2期、H28.2期ともにプラスである。
H27.2期は株式発行による収入300百万円計上されている以外は借入金、社債、リース債務の増減である。
当該300百万円はすべてサントリー酒類㈱向けの第三者割当増資であった。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
過去の利益剰余金の蓄積が多くなく、自己資本比率が直近のH28.11期で17%と低く、有利子負債比率も334%と有利子負債負担が重い。
一方、新規出店も含め業績は上昇傾向にあり利益捻出力は高くなっているため、自己資本額は改善傾向にある。
(流動資産・負債)
流動資産の大部分(H28.11期は74%)が現金預金であり、飲食業であることから売掛金は少額である。また、飲食店であるにも関わらず在庫は少額である。
流動負債は買掛金、未払金等の営業債務が約半分を占め、残りは有利子負債である。
よって、現預金、借入金以外の純流動資産はH28.11期で▲401百万円であった。
(固定資産)
店舗展開を事業とするため固定資産のうち建物が58%を占め957百万円が計上されている。
建物の耐用年数は最大15年である。
また、店舗は賃貸物件と考えられ、土地はなく、敷金保証金が467百万円計上されている。
(固定負債)
固定負債の大部分は長期借入金であるが、賃貸契約に伴う資産除去債務も若干額計上ある。
無担保社債の金利は0.35%、借入金の平均金利は1.34%である。
(自己資本、有利子負債)
H27.2期の自己資本額は405百万円であったのに対しH28.11期は535百万円と利益計上により大幅増加した。
有利子負債も積極投資により増加傾向にあり、H27.2期が1,307百万円であったものがH28.2期は1,660百万円、H28.11期は1,787百万円と増加傾向にある。
よって、自己資本比率、有利子負債比率は大きな変動はない。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
直近BS日であるH28.11期の純資産は535百万円に対し、増資資金は約350百万円になると考えられる。よって、IPO実施による増資が純資産に与える影響は比較的高いと言える。
【株価】
(将来見込み)
H28.12時点の店舗数は55店舗であるが、H30.2期までに22店舗(投資額約10億円)の新規出店を予定している。
既存店売上も順調に推移すると仮定すると年間営業利益が4億円を超える水準になることも十分に予想される。
(PER指標)
直近決算期であるH28.11期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は17.6倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH28.11期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは2.3倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH28.11期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は10.7倍であり、EBITDA倍率は6.0倍である。
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
創立:2000年7月、2002年6月に法人化
本社所在地:東京都港区赤坂一丁目
事業内容:東京23区を中心として鶏料理居酒屋「てけてけ」、和食「心」、ハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」の直営店舗運営。
業種分類:小売業
決算:2月
上場市場:マザーズ
監査人:あずさ監査法人
主幹事証券:SMBC日興
社長:坂井英也、昭和49年生まれ、H10.4月にスズキ㈱入社、H12.7に当社設立
(事業内容)
東京23区を中心として飲食事業(直営店のみ)を実施。店舗ブランドは以下の3つ。
※店舗数はH28.12時点。
「てけてけ」49店:居酒屋業態として鶏料理居酒屋
「心」2店:創業ブランドである和食
「the 3rd Burger」4店:ファーストフード業態としてのハンバーガーカフェ
セントラルキッチン方式でなく「ISP(In Store Preparation)」を戦略の根幹としている。
(関係会社)
該当なし、単体決算のみ。
(上場時調達資金使途)
IPO実施時の増資に伴い調達する資金約3.5億円は、全額を平成30年2月期における「てけてけ」新規出店10店舗のための設備資金へ充当する予定であり、形態別では建物附属設備310百万円、敷金保証金27百万円へ充当される。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
売上高は増加傾向にあり、H28.11期は3Qで前年比進捗率が96%と伸びを維持している。
また、粗利率もH27.2期が71.4%であるのに対しH28.11期は73.4%まで改善しており、H28.11期の売上総利益の前年比進捗率も97%を達成している。
仕入先はカクヤス、まつの、ショクリュー等である。
(販管費)
売上増加に伴い販管費も増加傾向にある。
H28.11期の前年比進捗率は95%と販管費の増加もあった。
H28.2期における販管費2,938百万円のうち給与手当が1,283百万円、地代家賃が566百万円、減価償却費が140百万円を占める。
(営業損益)
上記の通り、H28.11期(3Q)は売上総利益、販管費ともに前年比95%を越えており、拡大傾向にあるが、粗利の増加割合が販管費の増加割合を超えており結果として営業利益額は前年比164%と3Qにして前年営業利益額を大きく上回っている。
この結果、H28.11期の売上利益率は4.3%とH28.2期の2.5%から大きく改善した。
(最終利益)
H27.2期、H28.2期ともに営業外費用として支払利息を22百万円計上。
H27.2期は特別損失として子会社整理損63百万円を計上。
よって、「最終利益÷営業利益」率はH27.2期は低くなっている。
H28.2期、H28.11期も比較的税金費用負担が重いため「最終利益÷営業利益」率は50%を切る水準となっている。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
H27.2期の簡易営業CFに対して実際営業CFは大幅増加である。
調整項目として長期前受金の増加106百万円、その他+153百万円がある。
H28.2期は長期前受金の減少33百万円、その他▲58百万円により簡易営業CFよりも実際営業CFが少なくなっている。
(投資キャッシュフロー)
H27.2期、H28.2期ともに積極投資は継続しており、投資CFはマイナスである。
特に有形固定資産取得支出がH27.2期に176百万円、H28.2期に314百万円計上されている。
また、H28.2期の敷金保証金の差入支出が141百万円あるため新規出店が進んでいることがわかる。
(財務キャッシュフロー)
上記の通り、積極的な投資を継続しているため財務CFはH27.2期、H28.2期ともにプラスである。
H27.2期は株式発行による収入300百万円計上されている以外は借入金、社債、リース債務の増減である。
当該300百万円はすべてサントリー酒類㈱向けの第三者割当増資であった。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
過去の利益剰余金の蓄積が多くなく、自己資本比率が直近のH28.11期で17%と低く、有利子負債比率も334%と有利子負債負担が重い。
一方、新規出店も含め業績は上昇傾向にあり利益捻出力は高くなっているため、自己資本額は改善傾向にある。
(流動資産・負債)
流動資産の大部分(H28.11期は74%)が現金預金であり、飲食業であることから売掛金は少額である。また、飲食店であるにも関わらず在庫は少額である。
流動負債は買掛金、未払金等の営業債務が約半分を占め、残りは有利子負債である。
よって、現預金、借入金以外の純流動資産はH28.11期で▲401百万円であった。
(固定資産)
店舗展開を事業とするため固定資産のうち建物が58%を占め957百万円が計上されている。
建物の耐用年数は最大15年である。
また、店舗は賃貸物件と考えられ、土地はなく、敷金保証金が467百万円計上されている。
(固定負債)
固定負債の大部分は長期借入金であるが、賃貸契約に伴う資産除去債務も若干額計上ある。
無担保社債の金利は0.35%、借入金の平均金利は1.34%である。
(自己資本、有利子負債)
H27.2期の自己資本額は405百万円であったのに対しH28.11期は535百万円と利益計上により大幅増加した。
有利子負債も積極投資により増加傾向にあり、H27.2期が1,307百万円であったものがH28.2期は1,660百万円、H28.11期は1,787百万円と増加傾向にある。
よって、自己資本比率、有利子負債比率は大きな変動はない。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
直近BS日であるH28.11期の純資産は535百万円に対し、増資資金は約350百万円になると考えられる。よって、IPO実施による増資が純資産に与える影響は比較的高いと言える。
【株価】
(将来見込み)
H28.12時点の店舗数は55店舗であるが、H30.2期までに22店舗(投資額約10億円)の新規出店を予定している。
既存店売上も順調に推移すると仮定すると年間営業利益が4億円を超える水準になることも十分に予想される。
(PER指標)
直近決算期であるH28.11期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は17.6倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH28.11期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは2.3倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH28.11期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は10.7倍であり、EBITDA倍率は6.0倍である。
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
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ユナイテッド&コレクィブ(3557) |
|||||
(単位:千円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.11 | 進捗/増減 |
売上高 | 3,356,362 | 4,227,761 | 871,399 | 4,043,081 | 96% |
年間予想 | 5,390,775 | 75% | |||
売上総利益 | 2,397,488 | 3,045,362 | 647,874 | 2,968,765 | 97% |
販管費 | 2,310,302 | 2,938,667 | 628,365 | 2,793,841 | 95% |
営業利益 | 87,186 | 106,695 | 19,509 | 174,924 | 164% |
年間予想 | 233,232 | 75% | |||
減価償却費 | 118,642 | 140,992 | 22,350 | 139,288 | 99% |
EBITDA | 205,828 | 247,687 | 41,859 | 314,212 | 127% |
支配株主帰属利益 | 14,892 | 43,984 | 29,092 | 85,944 | 195% |
年間予想 | 114,592 | 75% | |||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.11 | 予想 | ||
売上総利益率 | 71.4% | 72.0% | 73.4% | ||
営業利益率 | 2.6% | 2.5% | 4.3% | 4.3% | |
支配株主帰属利益率 | 0.4% | 1.0% | 2.1% | 2.1% | |
最終利益÷営業利益 | 17.1% | 41.2% | 49.1% | 2.1% | |
ユナイテッド&コレクィブ(3557)のキャッシュフロー | |||||
H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.11 | 増減 | |
営業CF | 391,583 | 73,966 | △317,617 | ||
投資CF | △151,045 | △484,832 | △333,787 | ||
フリーCF | 240,538 | △410,866 | △651,404 | ||
財務CF | 212,784 | 354,631 | 141,847 | ||
※簡易営業CF | 133,534 | 184,976 | 225,232 | ||
ユナイテッド&コレクィブ(3557)の財政状態 | |||||
H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.11 | 増減 | |
現預金等 | 865,141 | 807,507 | △57,634 | 855,579 | 48,072 |
流動資産 | 1,056,403 | 1,064,165 | 7,762 | 1,156,709 | 92,544 |
流動負債 | 855,668 | 997,421 | 141,753 | 1,248,942 | 251,521 |
流動資産ー流動負債 | 200,735 | 66,744 | △133,991 | △92,233 | △158,977 |
うち現金短借以外 | △249,293 | △214,070 | 35,223 | △401,724 | △187,654 |
有利子負債(流動) | 415,113 | 526,693 | 111,580 | 546,088 | 19,395 |
有利子負債(固定) | 892,324 | 1,134,039 | 241,715 | 1,241,396 | 107,357 |
有利子負債計 | 1,307,437 | 1,660,732 | 353,295 | 1,787,484 | 126,752 |
ネット有利子負債 | 442,296 | 853,225 | 410,929 | 931,905 | 78,680 |
固定資産 | 1,258,500 | 1,647,029 | 388,529 | 2,019,558 | 372,529 |
固定負債 | 1,053,572 | 1,264,126 | 210,554 | 1,391,732 | 127,606 |
純資産 | 405,663 | 449,647 | 43,984 | 535,593 | 85,946 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 405,663 | 449,647 | 43,984 | 535,593 | 85,946 |
流動比率 | 123% | 107% | 93% | ||
固定長期適合率 | 86% | 96% | 105% | ||
自己資本比率 | 18% | 17% | 17% | ||
有利子負債比率 | 322% | 369% | 334% | ||
ユナイテッド&コレクィブ(3557)の利益指標 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.11 | 予想 | ||
ROE | 3.7% | 9.8% | 13.0% | 13.0% | |
ROA | 0.6% | 1.6% | 3.3% | 3.3% | |
ユナイテッド&コレクィブ(3557)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 1,100,000 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 267,200 | ||||
引受価額 | 1,288.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 344,154 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 879,747 | ||||
直近株価 | 1,400 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 1,914,080 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | 587,751 | ||||
事業価値 | 2,501,831 | ||||
潜在株 | 71,000 | 潜在株割合 | 5.2% | ||
ユナイテッド&コレクィブ(3557)の株価指標 | |||||
指標 | H27.2 | H28.2 | H28.11 | 予想 | |
EBIT倍率 | 28.7 | 23.4 | 10.7 | 10.7 | |
EBITDA倍率 | 12.2 | 10.1 | 6.0 | ||
営業利益PER | 23.1 | 18.9 | 8.6 | 8.6 | |
PER | 135.2 | 45.8 | 17.6 | 17.6 | |
PBR | NA | NA | 2.3 | ||
ユナイテッド&コレクィブ(3557)の株主構成 | |||||
政府 | 0% | ||||
金融機関 | 0% | ||||
金融商品取引業者 | 0% | ||||
その他法人 | 46% | ||||
外国法人等 | 0% | ||||
個人 | 53% | ||||
*社長48%、パトリック&カンパニー㈱35%、サントリー酒類㈱9%。 | |||||
ユナイテッド&コレクィブ(3557)における従業員の状況 | |||||
H28/12 | |||||
連結人員 | 149 | 人 | |||
親会社単体人員 | 149 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 33.5 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 4,077 | 千円 |