【想定発行価格の印象】
:妥当な水準、今後の本業とクラウドファインディング事業とのシナジーを期待
【法人概要】
設立:2012年3月
本社所在地:東京都中央区銀座
事業内容:中規模オフィスビル等への不動産自己投資、不動産賃貸、不動産特化型クラウドファンディングサービス等
業種分類:不動産業
決算:12月
上場市場:マザーズ
監査人:トーマツ
主幹事証券:みずほ証券
社長:岩野達志、1973年生まれ、日本不動産研究所、ゴールドマンサックスリアルティジャパン、ロックポイントを経て当社設立
【実施する事業】
①コーポレートファンディング(不動産投資)事業
(前期 売上4,634百万円、H29.6期2Q 売上3,288百万円)
物件本来の価値よりも割安となっている中規模オフィスビルを取得し、適正なマネジメントを行うことで付加価値を高め売却するサービスを実施。
主な投資対象は、東京23区内の数億円から30億円程度の中規模オフィスビルのうち、テナント不在で稼働率が低い物件、管理が適切に行われていない物件や借地権付建物や区分所有権者・共有者が多数のため権利関係が複雑な物件である。
②クラウドファンディング事業
(前期 売上7百万円、H29.6期2Q 売上16百万円)
『OwnersBook(オーナーズブック)』という不動産特化型のクラウドファンディングサービスを提供。
投資家会員との間で匿名組合契約を締結し、投資家会員からの匿名組合出資金を原資として不動産を所有する法人への貸付を行なう。
2017/6月時点で投資会員数は3,953人、累積投資金額は1,809百万円である。
【直近5年(H24/12期~H28/12期)】
売上高:31百万円⇒4,659百万円
経常利益:1百万円⇒703百万円
最終利益:1百万円⇒468百万円
総資産:34百万円⇒14,286百万円
純資産:11百万円⇒2,180百万円
従業員数:1人⇒23人
【損益(過去2期+直近Q)】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比56%増、直近四半期単純年換算前期比42%増と順調に増収傾向
H27.12期の主な売先は東京テアトル1,302百万円、AL1合同会社1,250百万円、H28.12期の主な売り先はヒューリック2,159百万円、エーディーワークス1,881百万円、H29.6期2Qの主な売り先はリストデベロップメント1,152百万円、個人953百万円、大和証券レジデンシャル・プライベート投資法人700百万円である。
粗利率:前々期33%、前期25%、直近四半期31%と概ね3割程度で推移している。
売上総利益:直近通年期前期比20%増、直近四半期単純年換算前期比75%増と増益傾向にあり。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比67%増、直近四半期単純年換算前期比10%増と増加は抑えられてきている。
H29.6期2Qの販管費237百万円のうち80百万円は給与手当である。
営業利益:直近通年期前期比3%増、直近四半期単純年換算前期比112%増とH29.6期は好調である。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期60%、前期62%、直近四半期58%と概ね6割程度で推移しており、安定している。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
純有利子負債(ipo資金受入後)7,059百万円、自己資本比率17%、有利子負債比率412%と資金調達における負債依存度が高めである。
流動資産160億円のうち130億円が販売用不動産である。
繰延税金資産について、一時差異は未払事業税くらいであり全額資産計上している。
(資本政策)
設立後にファンドであるRenren Lianhe Holdingsに対する割当を積極的に行なっており、筆頭株主となっている。保有株2,090千株のうち180千株をIPO時点で売出される。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.6期2Qの純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5.3%、22.2%である。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は1,515百万円であり、直近純資産に対して57%の自己資本増加となる。
【株価】
(将来見込み)
数少ない取引が売上に占める割合が大きいため業績のブレが大きくなると考えられる。
クラウドファンディング事業の伸びが期待される。
(PER指標)
直近決算期であるH29.6期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は10.6倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.4倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH29.6期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は10.3倍であり、EBITDA倍率は8.9倍である。
(類似上場会社の指標 H29.8.25現在)
三菱地所(8802) PER 24.3倍 PBR 1.6倍
三井不動産(8801) PER 16.7倍 PBR 1.2倍
ヒューリック(3003) PER 18.8倍 PBR 2.0倍
東京建物(8804) PER 13.4倍 PBR 0.9倍
:妥当な水準、今後の本業とクラウドファインディング事業とのシナジーを期待
【法人概要】
設立:2012年3月
本社所在地:東京都中央区銀座
事業内容:中規模オフィスビル等への不動産自己投資、不動産賃貸、不動産特化型クラウドファンディングサービス等
業種分類:不動産業
決算:12月
上場市場:マザーズ
監査人:トーマツ
主幹事証券:みずほ証券
社長:岩野達志、1973年生まれ、日本不動産研究所、ゴールドマンサックスリアルティジャパン、ロックポイントを経て当社設立
【実施する事業】
①コーポレートファンディング(不動産投資)事業
(前期 売上4,634百万円、H29.6期2Q 売上3,288百万円)
物件本来の価値よりも割安となっている中規模オフィスビルを取得し、適正なマネジメントを行うことで付加価値を高め売却するサービスを実施。
主な投資対象は、東京23区内の数億円から30億円程度の中規模オフィスビルのうち、テナント不在で稼働率が低い物件、管理が適切に行われていない物件や借地権付建物や区分所有権者・共有者が多数のため権利関係が複雑な物件である。
②クラウドファンディング事業
(前期 売上7百万円、H29.6期2Q 売上16百万円)
『OwnersBook(オーナーズブック)』という不動産特化型のクラウドファンディングサービスを提供。
投資家会員との間で匿名組合契約を締結し、投資家会員からの匿名組合出資金を原資として不動産を所有する法人への貸付を行なう。
2017/6月時点で投資会員数は3,953人、累積投資金額は1,809百万円である。
【直近5年(H24/12期~H28/12期)】
売上高:31百万円⇒4,659百万円
経常利益:1百万円⇒703百万円
最終利益:1百万円⇒468百万円
総資産:34百万円⇒14,286百万円
純資産:11百万円⇒2,180百万円
従業員数:1人⇒23人
【損益(過去2期+直近Q)】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比56%増、直近四半期単純年換算前期比42%増と順調に増収傾向
H27.12期の主な売先は東京テアトル1,302百万円、AL1合同会社1,250百万円、H28.12期の主な売り先はヒューリック2,159百万円、エーディーワークス1,881百万円、H29.6期2Qの主な売り先はリストデベロップメント1,152百万円、個人953百万円、大和証券レジデンシャル・プライベート投資法人700百万円である。
粗利率:前々期33%、前期25%、直近四半期31%と概ね3割程度で推移している。
売上総利益:直近通年期前期比20%増、直近四半期単純年換算前期比75%増と増益傾向にあり。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比67%増、直近四半期単純年換算前期比10%増と増加は抑えられてきている。
H29.6期2Qの販管費237百万円のうち80百万円は給与手当である。
営業利益:直近通年期前期比3%増、直近四半期単純年換算前期比112%増とH29.6期は好調である。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期60%、前期62%、直近四半期58%と概ね6割程度で推移しており、安定している。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
純有利子負債(ipo資金受入後)7,059百万円、自己資本比率17%、有利子負債比率412%と資金調達における負債依存度が高めである。
流動資産160億円のうち130億円が販売用不動産である。
繰延税金資産について、一時差異は未払事業税くらいであり全額資産計上している。
(資本政策)
設立後にファンドであるRenren Lianhe Holdingsに対する割当を積極的に行なっており、筆頭株主となっている。保有株2,090千株のうち180千株をIPO時点で売出される。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.6期2Qの純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5.3%、22.2%である。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は1,515百万円であり、直近純資産に対して57%の自己資本増加となる。
【株価】
(将来見込み)
数少ない取引が売上に占める割合が大きいため業績のブレが大きくなると考えられる。
クラウドファンディング事業の伸びが期待される。
(PER指標)
直近決算期であるH29.6期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は10.6倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.4倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH29.6期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は10.3倍であり、EBITDA倍率は8.9倍である。
(類似上場会社の指標 H29.8.25現在)
三菱地所(8802) PER 24.3倍 PBR 1.6倍
三井不動産(8801) PER 16.7倍 PBR 1.2倍
ヒューリック(3003) PER 18.8倍 PBR 2.0倍
東京建物(8804) PER 13.4倍 PBR 0.9倍
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ロードスターキャピタル(3482) | |||||
(単位:百万円) | H27.12 | H28.12 | 増減 | H29.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 2,992 | 4,659 | 1,667 | 3,306 | 71% |
年間予想 | 6,612 | 50% | |||
売上総利益 | 986 | 1,180 | 194 | 1,033 | 88% |
販管費 | 258 | 430 | 172 | 237 | 55% |
営業利益 | 728 | 750 | 22 | 796 | 106% |
年間予想 | 1,592 | 50% | |||
減価償却費 | 53 | 146 | 93 | 126 | 86% |
EBITDA | 781 | 896 | 115 | 922 | 103% |
支配株主帰属利益 | 442 | 468 | 26 | 464 | 99% |
年間予想 | 928 | 50% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 495 | 614 | 119 | 590 | |
年間予想 | 1,180 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.12 | H28.12 | H29.6 | 予想 | ||
売上総利益率 | 33.0% | 25.3% | 31.2% | ||
営業利益率 | 24.3% | 16.1% | 24.1% | 24.1% | |
支配株主帰属利益率 | 14.8% | 10.0% | 14.0% | 14.0% | |
最終利益÷営業利益 | 60.7% | 62.4% | 58.3% | 58.3% | |
ロードスターキャピタル(3482)の財政状態 | |||||
H29.6 | |||||
現預金等 | 2,403 | ||||
流動資産 | 15,968 | ||||
流動負債 | 883 | ||||
流動資産ー流動負債 | 15,085 | ||||
うち現金短借以外 | 13,093 | ||||
有利子負債(流動) | 411 | ||||
有利子負債(固定) | 10,566 | ||||
有利子負債計 | 10,977 | ||||
ネット有利子負債 | 8,574 | ||||
固定資産 | 129 | ||||
固定負債 | 12,548 | ||||
純資産 | 2,666 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
親会社所有者持分 | 2,666 | ||||
流動比率 | 1808% | ||||
固定長期適合率 | 1% | ||||
自己資本比率 | 17% | ||||
有利子負債比率 | 412% | ||||
ロードスターキャピタル(3482)の利益指標 | |||||
H28.12 | H29.6 | 予想 | |||
ROE | 11.2% | 22.2% | 22.2% | ||
ROA | 2.7% | 5.3% | 5.3% | ||
ロードスターキャピタル(3482)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 4,244,000 | 自己株式除く | |||
うち売出株数 | 360,000 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 905,000 | オーバーアロットメント含 | 12,650 | ||
引受価額 | 1,674.4 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 1,515 | 百万円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 4,181 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 57% | ||||
直近株価 | 1,820 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 9,371 | 百万円 | |||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | 7,059 | ||||
事業価値 | 16,430 | ||||
潜在株 | 254,000 | 潜在株割合 | 4.9% | ||
ロードスターキャピタル(3482)の株価指標 | |||||
指標 | H28.12 | H29.6 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 21.9 | 10.3 | 10.3 | ||
EBITDA倍率 | 18.3 | 8.9 | |||
営業利益PER | 13.1 | 6.2 | 6.2 | ||
PER | 21.0 | 10.6 | 10.6 | ||
PBR | 2.4 | ||||
ロードスターキャピタル(3482)における従業員の状況 | |||||
H29.7 | |||||
連結人員 | 24 | 人 | |||
親会社単体人員 | 24 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 41.2 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 6,071 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 86 | 百万円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 20 | 百万円 | |||
ロードスターキャピタル(3482)IPOまでの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
H24/3 | 200 | 50,000 | 5 | 設立時 | |
H26/3 | 10 | 1,000,000 | 100 | 従業員 | |
H26/3 | 105 | 2,000,000 | 200 | Renren Lianhe Holdings | |
H26/5 | 35 | 7,300,000 | 730 | Renren Lianhe Holdings | |
H27/3 | 34,650 | 100分割 | |||
H27/3 | 6,900 | 73,000 | 730 | Renren Lianhe Holdings | |
H28/2 | 540 | 185,000 | 1,850 | カカクコム | |
H29/8 | 4,201,560 | 100分割 | |||
IPO直前計 | 4,244,000 | ||||
IPO時 | 905,000 | 1,820 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 5,149,000 | 時価総額 | 9,371 | 百万円 | |
分割日 | 分割数 | ||||
H27/3 | 100 | ||||
H29/8 | 100 |