フォスター電機(6794)の業績・株価・財務分析(H30.3期時点)

2018/06/09

企業分析

【フォスター電機の分析結果】
H29.12までは全セグメントで順調に売上、粗利ともに伸長していたが、H30.3期にスピーカセグメントを除き売上は減少、営業利益については全セグメントで減益となり、モバイルオーディオ及びその他については営業赤字へ転落している。
なお、H30.3期に18億円の減損損失も計上。
その結果、株価は大幅下落となり75日移動平均線乖離率が▲30%となっている。来期予想PERは17.4倍であるもののPBRは1倍を大きく下回っている状況である。




【フォスター電機の事業内容】
電子機器及び電子部品等の製造販売。大部分を中国、香港、韓国、アセアン地域で生産。「音響部品・製品」(オーディオ用及びテレビ用スピーカ並びにスピーカシステム、アンプ内蔵スピーカ、ヘッドホン等)、「自動車用部品・製品」(車載用スピーカ及びスピーカシステム等)、「情報、通信機器用部品・製品」(携帯電話用ヘッドセット及び小型スピーカ、業務用マイクロホン等)などを取り扱っている。APPLE Inc.向けの売上が4割程度を占める。

【フォスター電機の業績推移】
(前年同期比分析)
前年同期比で売上に関して直近Q累積額は前年比で+23,904百万円であり、前Q比で+14.9%となった。営業利益では前期比で+6,344百万円であり、前Q比で+214.1%となった。
(直近四半期比較分析)
売上に関して直近Qは前Q比で▲ 12,806百万円であり、前Q比で▲21.8%となった。
営業利益は直近Qは前Q比で▲ 4,002百万円であり、前Q比で▲86.1%となった。
最終利益は直近Qは前Q比で▲ 5,242百万円であり、前Q比で▲150.9%となった。

【フォスター電機の時価総額、事業価値、PBR,PER等】
直近純資産額66,792百万円に対して時価総額は43,456百万円、ネットキャッシュは-1,997百万円、事業価値は45,453百万円、総資産額101,350百万円のうち、固定資産が27,027百万円を占める。
PERは会社予想利益に基づくと17.4倍、直近Q年換算数値に基づくと10.2倍、直近Qの4倍の前提に基づくと-6.1倍である。
直近四半期決算書に基づくPBRは0.7倍である。


 

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【フォスター電機(6794)の業績・PER等分析】
損益計算書/ 指標 年間予想 直Q年換算 H30.3 H29.12 H29.9 H29.6
 売上(百万円) 150,000 184,800 45,854 58,660 42,486 37,800
 営業利益(百万円) 5,500 9,307 645 4,647 2,547 1,468
営業利益率 3.7% 5.0% 1.4% 7.9% 6.0% 3.9%
 経常利益(百万円) 5,000 9,062 367 4,722 2,317 1,656
 最終利益(百万円) 2,500 4,265 (1,768) 3,474 1,789 770
 最終÷経常比率 50.0% 47.1% -481.7% 73.6% 77.2% 46.5%
 ROE 3.7% 6.4% -10.6% 20.8% 10.7% 4.6%
 ROA(IPO後) 2.5% 4.2% -7.0% 13.7% 7.1% 3.0%
 EV/EBIT倍率 8.3 倍 4.9 倍 17.6 倍 2.4 倍 4.5 倍 7.7 倍
PER 17.4 倍 10.2 倍 (6.1) 3.1 倍 6.1 倍 14.1 倍
スピーカセグメント売上 75,520 19,695 18,879 18,299 18,647
スピーカセグメント営業利益 4,636 782 1,275 1,220 1,359
モバイルオーディオセグメント売上 103,513 24,767 38,306 22,721 17,719
モバイルオーディオセグメント営業利益 4,259 (12) 3,059 1,196 16
その他セグメント売上 5,886 1,450 1,536 1,466 1,434
その他セグメント営業利益 413 (24) 214 131 92
貸借対照表(単位:百万円)
純資産 66,792 総資産 101,350 発行済株 25,729千株
ネットキャッシュ (1,997) 事業価値 45,453 固定資産 27,027
株価(H30.6.9)時点 1,689 時価総額 43,456 PBR 0.65 倍
株価分析
75日移動平均値 2,412 乖離率 -30%