新生銀行 (8303)第1四半期決算発表

2016/08/04

企業分析

8/3に新生銀行 (8303)の第1四半期決算が発表された。

前年同期比では経常収益がマイナス4.0%で90,658百万円、最終利益がマイナス63.6%の8,190百万円と大幅なマイナスとなりました。
ちなみに、5/11に公表された通年予想では最終利益が520億円で据え置きされており、2~4Qで取り返すべき利益が大きくなる結果となった。

長期金利(10年国債)が6月末でマイナス0.2%となったことによる金利低下、日経平均の下落、為替相場の円高推移により収益悪化となった。

「現金預け金」は1,384,369百万円と直近決算期よりも255,156百万円増加した。日銀による量的緩和の影響によるものである。
一方、「貸出金」は4,547,434百万円と直近決算期よりも15,489百万円減少しており、量的緩和の効果が末端まで届いていないことを示唆するものである。同様に「預金」も少額であるが減少している。

純資産は5,956百万円減少し、787,168百万円となった。
自己株式の取得、繰延ヘッジ損益の悪化、為替換算調整勘定のマイナス化が純資産額減少の要因である。