レッド・プラネット・ジャパン(3350)が第三者割当及び新株予約権の発行を実施 

2016/09/28

企業分析

 レッド・プラネット・ジャパン(3350)が9/28に第三者割当及び新株予約権の発行を公表した。

 新株式を新たにRed Planet Holdings Pte. Ltd.へ68,000,000個発行し、新株予約権を新たにRed  Planet Holdings Pte. Ltd.へ 2,120,000個、EVO FUND へ400,000個付与するとのことである。

 レッド・プラネット・ジャパンの過去の業績及び今期予想は以下の通りである。


レッド・プラネット・ジャパン(3350) 年予想 直近Q Q進捗率
(単位:千円) H23.8 H24.8 H25.9 H26.9 H27.9 H28.9 H28.6
売上 2,292,554 2,023,727 2,259,125 1,824,380 4,179,289 非公表 3,774,622 90.3%
増加率 -11.7% 11.6% -19.2% 129.1%
最終利益 185,151 37,981 ▲203,682 ▲430,813 ▲2,717,789 非公表 ▲1,059,946 39.0%
増加率 -79.5% -636.3% 111.5% 530.9%
従業員数(人) 19 25 25 103 181

売上はH27.9期に大幅に増加したがホテル事業の本格化が要因である。
 それに伴い、人員も増加傾向にある。

 H28.9期の業績予想は非開示であるが、3Qでの進捗率は売上90%を達成しており売上は順調に推移している。
 しかし、利益に関して赤字幅は減少しているものの依然として大幅な赤字である。


 以下は今回予定されている第三者割合増資及び新株予約権の付与がレッド・プラネット・ジャパンの財務内容に与える影響を分析した。

 直近四半期の現預金は502百万円であるが、増資により2,202百万円まで現預金に余裕がでてくる。
 また、新株予約権の行使まで加味すると8,502百万円まで現預金は増加し、自己資本比率も67%と大幅に改善される。

 しかし、レッド・プラネット・ジャパンの既存の発行済株式数が199百万株であるのに対し、増資後は267百万株、新株予約権行使後は519百万株と最大260%の希薄化の可能性がある。

 仮に現時点の株価25円、PERを15倍、潜在株式考慮で仮定するとレッド・プラネット・ジャパンは税引後利益で865百万円を計上しなければならない前提となる。
株価の上値は重いと考えられる。


(単位:千円) H28.6
時価 25 ⇒9/27時点
時価総額(増資前) 4,988,006 増資後 予約権行使後
現預金 502,081 2,202,081 8,502,081
有利子負債 4,412,730 4,412,730 4,412,730
総資産 7,094,794 8,794,794 15,094,794
純資産 2,134,987 3,834,987 10,134,987
自己資本比率 30% 44% 67%
H28.6
ROA -19.9%
ROE -66.2%
ROI(時価) -15.0%
EPS(増資前) ▲7.1
EPS(増資後) ▲5.3
EPS(増資後/潜在株調整後) ▲2.7
PER ▲4.7
PER(増資前) ▲3.5
PER(増資後) ▲4.7
PER(増資後/潜在株調整後) ▲9.2
PBR 2.3
(株数:株) H28.6
発行済 199,570,337
自己株 -50,100
増資前発行済株数 199,520,237
新規増資 68,000,000
増資後発行済株数 267,520,237
新規新株予約権 252,000,000
潜在株式調整後発行済株数 519,520,237
新株予約権権利行使(円) 25