【事業】
日本オラクルはオラクル・コーポレーションの製品やサービスを日本市場に提供。
筆頭株主であるORACLE JAPAN HOLDING,INCの持株比率は74.5%である。
製品の売上高に対する一定割合をロイヤルティとしてオラクル・インターナショナル・コーポレーション、一部製品については日本オラクルインフォメーションシステムズに支払っている。
日米税務当局間の移転価格に関しての合意に基づき、平成23年5月期より、オラクル・インターナショナル・コーポレーションに対するロイヤルティ料率が引き上げられた。
「Oracle Database」に代表されるソフトウェア製品の新規ライセンスの販売による「新規ライセンス」およびライセンスを利用されているお客様に更新版等のアップデートや技術サポートを提供する「アップデート&プロダクト・サポート」の占める割合が高く、また利益への貢献割合が高いことが特徴。
日本電気と富士通と販売代理店契約を締結している。ただし、クラウドサービスは代理店契約の対象外となっている。
従業員数は2500人、平均年齢41.3歳、平均年収10,404千円である。
【損益】
売上高、利益水準も共に安定しており少額ながら増収増益を継続している。
売上原価のうち、ロイヤリティの占める割合が高く、「新規ライセンスおよびクラウド」(売上の3割)、「アップデート&プロダクトサポート」(売上の5割)に関する売上原価のうち9割を超える分はロイヤルティ料である。
「ハードウェア・システムズ」は仕入が大部分を占め、「サービス」は労務費、外部委託費が大部分を占める。
販管費、営業外、特損項目に特筆すべき事項はなく、非常にシンプルな決算書である。
【キャッシュフロー】
営業CFは安定した利益計上を元に安定した水準を維持している。
投資CFについてH28.5期に▲69十億円となっているが、短期貸付支出100十億円があったためである。
財務CFは大部分が配当金の支払10~12十億円である。
【財政状態】
日本オラクルの貸借対照表の特徴として①無借金である②流動負債項目が流動資産と比べて大きく特に「前受金」が多額の2点が挙げられる。
また、積極的な配当を行ない手元資金及び剰余金を貯めすぎないことも特徴的である。
H28.5期の流動資産に短期貸付金が100十億円計上されていたが、H28.8期には消滅している。
H28.5期に純資産額が直近期より59十億円減少した。これは、期末配当(1株当たり525円、うち普通配当105円、特別 配当420円)を支払ったことにより利益剰余金が66,938百万円減少したためである。
積極的な剰余金の配当実施も日本オラクルの特徴である。
【株価】
実績ベースでのPERが22.7倍、PBRは大規模な配当を実施したため9.9倍まで上昇し割高の印象である。
また、設備投資の必要もなく積極的な配当を実施するため余剰資産がなくROE,ROAが高いことが特徴的である。
H28.8期は売上進捗率23%、最終利益進捗率23%であるが、前年同期比では売上高が+2.7%、最終利益が+4.2%と悪くはない数値である。
しかし、年間予想売上と年間予想最終利益から進捗率を見ると若干厳しくなるようであり、2~4Qの様子を見る必要がありそうである。
日本オラクルはオラクル・コーポレーションの製品やサービスを日本市場に提供。
筆頭株主であるORACLE JAPAN HOLDING,INCの持株比率は74.5%である。
製品の売上高に対する一定割合をロイヤルティとしてオラクル・インターナショナル・コーポレーション、一部製品については日本オラクルインフォメーションシステムズに支払っている。
日米税務当局間の移転価格に関しての合意に基づき、平成23年5月期より、オラクル・インターナショナル・コーポレーションに対するロイヤルティ料率が引き上げられた。
「Oracle Database」に代表されるソフトウェア製品の新規ライセンスの販売による「新規ライセンス」およびライセンスを利用されているお客様に更新版等のアップデートや技術サポートを提供する「アップデート&プロダクト・サポート」の占める割合が高く、また利益への貢献割合が高いことが特徴。
日本電気と富士通と販売代理店契約を締結している。ただし、クラウドサービスは代理店契約の対象外となっている。
従業員数は2500人、平均年齢41.3歳、平均年収10,404千円である。
【損益】
売上高、利益水準も共に安定しており少額ながら増収増益を継続している。
売上原価のうち、ロイヤリティの占める割合が高く、「新規ライセンスおよびクラウド」(売上の3割)、「アップデート&プロダクトサポート」(売上の5割)に関する売上原価のうち9割を超える分はロイヤルティ料である。
「ハードウェア・システムズ」は仕入が大部分を占め、「サービス」は労務費、外部委託費が大部分を占める。
販管費、営業外、特損項目に特筆すべき事項はなく、非常にシンプルな決算書である。
【キャッシュフロー】
営業CFは安定した利益計上を元に安定した水準を維持している。
投資CFについてH28.5期に▲69十億円となっているが、短期貸付支出100十億円があったためである。
財務CFは大部分が配当金の支払10~12十億円である。
【財政状態】
日本オラクルの貸借対照表の特徴として①無借金である②流動負債項目が流動資産と比べて大きく特に「前受金」が多額の2点が挙げられる。
また、積極的な配当を行ない手元資金及び剰余金を貯めすぎないことも特徴的である。
H28.5期の流動資産に短期貸付金が100十億円計上されていたが、H28.8期には消滅している。
H28.5期に純資産額が直近期より59十億円減少した。これは、期末配当(1株当たり525円、うち普通配当105円、特別 配当420円)を支払ったことにより利益剰余金が66,938百万円減少したためである。
積極的な剰余金の配当実施も日本オラクルの特徴である。
【株価】
実績ベースでのPERが22.7倍、PBRは大規模な配当を実施したため9.9倍まで上昇し割高の印象である。
また、設備投資の必要もなく積極的な配当を実施するため余剰資産がなくROE,ROAが高いことが特徴的である。
H28.8期は売上進捗率23%、最終利益進捗率23%であるが、前年同期比では売上高が+2.7%、最終利益が+4.2%と悪くはない数値である。
しかし、年間予想売上と年間予想最終利益から進捗率を見ると若干厳しくなるようであり、2~4Qの様子を見る必要がありそうである。
日本オラクル(4716) | 業績推移 | ||||
(単位:百万円) | H27.5 | H28.5 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
売上高 | 161,051 | 170,203 | 9,152 | 38,591 | 23% |
売上総利益 | 78,368 | 83,126 | 4,758 | 19,071 | 23% |
販管費 | 31,283 | 32,900 | 1,617 | 7,777 | 24% |
営業利益 | 47,085 | 50,226 | 11,294 | 22% | |
予想 | 45,176 | 25% | |||
減価償却費 | 1,181 | 1,220 | 39 | 0% | |
EBITDA | 48,266 | 51,446 | 3,180 | 11,294 | 22% |
支配株主帰属利益 | 30,246 | 33,568 | 3,322 | 7,795 | 23% |
予想 | 35,580 | 22% | |||
営業CF | 48,412 | 44,267 | △4,145 | 0% | |
投資CF | 3,088 | △69,506 | △72,594 | 0% | |
フリーCF | 51,500 | △25,239 | △76,739 | 0 | 0% |
財務CF | △10,843 | △11,311 | △468 | 0% | |
現預金 | 127,194 | 59,644 | △67,550 | 102,493 | 42,849 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 127,194 | 59,644 | △67,550 | 102,493 | 42,849 |
流動資産 | 148,508 | 183,519 | 35,011 | 118,354 | △65,165 |
流動負債 | 75,012 | 87,166 | 12,154 | 80,909 | △6,257 |
流動資産ー流動負債 | 73,496 | 96,353 | 22,857 | 37,445 | △58,908 |
うち現金短借以外 | △53,698 | 36,709 | 90,407 | △65,048 | △101,757 |
有利子負債(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有利子負債(固定) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有利子負債計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ネット有利子負債 | △127,194 | △59,644 | 67,550 | △102,493 | △42,849 |
固定資産 | 40,338 | 39,883 | △455 | 39,779 | △104 |
固定負債 | 7 | 7 | 0 | 7 | 0 |
純資産 | 113,827 | 136,229 | 22,402 | 77,217 | △59,012 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | ||
親会社所有者持分 | 113,827 | 136,229 | 22,402 | 77,217 | △59,012 |
ROE | 26.6% | 24.6% | 40.4% | ||
ROA | 16.0% | 15.0% | 19.7% | ||
ROI | 6.2% | 6.6% | 6.0% | ||
(営業利益/有利負債+時価) | ROI予想 | 6.0% | |||
日本オラクル(4716)の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 127,525,950 | ||||
時価 | 5,930 | 直近時点 | |||
時価総額 | 756,229 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | △102,493 | ||||
事業価値 | 653,736 | ||||
潜在株 | 1,093,100 | 潜在株割合 | 0.9% | ||
日本オラクル(4716)の株価指標 | |||||
予想 | 実績 | ||||
EBIT倍率 | 14.5 | 13.0 | |||
EBITDA倍率 | 12.7 | ||||
PER | 21.4 | 22.7 | |||
PBR | 9.9 |