内閣府が四半期別(H28/4-6)GDP2次速報を発表

2016/09/08

経済

 9/8に2016/4-6のGDP2次速報値が公表された。

 4-6月の名目GDPは125,320十億円となり前年同期比で1,826十億円の増加(+1.5%)となった。

 増加の要因は「民間住宅」の増加154十億円の増加、「政府最終消費支出」363十億円の増加、「財貨サービス純輸出」1,841十億円の増加である。
特に、「財貨サービス純輸出」の増加による寄与割合が大きい。

 「財貨サービス純輸出」について2015/4-6はマイナス1,311十億円だったものが2016/4-6はプラス530十億円となった。

 該当月の平均レートは2015/4-6が121.3円に対し2016/4-6が108.2円と大幅に円高となり、原油価格(WTI円ベース)が7,013円/バレルから4,923円/バレルと大幅に下落している。

 このことは「財貨サービス純輸出」の輸出額が前年同期比で2,028十億円減少し、輸入額が前年同期比で3,870十億円減少していることで分かる。つまり、円高による輸出・輸入額の減少以上に原油価格の下落インパクトが大きく結果として「財貨サービス純輸出」がプラスに転じたということである。

 一方、「民間最終消費支出」は前年同期比でマイナス212十億円(▲0.3%)と低迷している。

 為替相場及び原油価格がGDPに与えるインパクトは無視できない水準となっている。

 なお、2016/4-6のGDPデフレータは96.3と100を下回る水準が継続している。