【事業】
三菱重工が実施する事業はエネルギー環境事業、 交通輸送事業、 防衛宇宙事業、 機械設備システム事業の4つである。 事業ごとの売上推移、営業利益の推移はセグメント別業績を参照。
三菱重工のH28.3期において国外向け売上の割合は55%であり海外依存度は高い。特にアメリカは17%、アジアが18%と高くなっている。一方、有形固定資産の所有地域は日本が82%を占めている。
従業員は連結83,932人、親会社の人員は19,357人、平均年齢39歳、平均年収は8,272千円である。(H28.3時点)
【損益】
三菱重工の損益計算書についてH28.3期は売上高、営業利益は増加したものの最終利益は減少した。H28.6期第1Qは売上高は前年同期比減少し、為替差損等もあり最終赤字となった。すべての事業で売上進捗率が前年比25%未満であり、営業利益については主力のエネルギー環境、 交通輸送 事業の利幅が大幅に減少したためである。
また、特別損失として客船事業関連損失引当金繰入がH27.3期に69十億円、H28.3期に103十億円計上され、事業構造改革費用としてH27.3期に16十億円、H28.3期に47十億円計上されている。その結果、営業利益に比べ最終利益は低くなっている。
H28.6期は売上進捗率は前年実績比21%と落ち込んでいる。また、営業利益はプラスであったものの最終損益は赤字となった。営業外費用として為替差損14十億円、持分法損失20十億円を計上したためである。
【キャッシュフロー】
三菱重工のキャッシュフローについて営業CFはH27.3期、H28.3期ともにプラスである。内訳として棚卸資産、前払金の増加がそれぞれ156十億円、116十億円あり営業CFへマイナスインパクトとなっている。また、H28.3期はその他資産の増加202十億円も営業CFにマイナスインパクトを与えた。
投資CFはH27.3期、H28.3期ともに積極的な投資を実行している。有形固定資産の増加がH27.3期に163百万円、H28.3期に161十億円があった。また、H28.3期は連結子会社の取得支出105十億円も計上され積極的なM&Aも実施している。
財務CFはH27.3期、H28.3期に配当金の支払いがそれぞれ30十億円、40十億円あり、その他は借入金社債の入出金等である。
【財政状態】
三菱重工の貸借対照表についてネット有利子負債はH28.3期、H28.6期と急激に増加しており資金の減少が大きいと考えられる。
直近貸借対象表日のH28.6時点における固定資産1.871百万円のうち主なものは有形固定資産975十億円(建物398十億円、機械248十億円)、のれん等の無形固定資産276十億円、投資有価証券470十億円である。
また、純資産もH28.3期、H28.6期と急激に減少している。
H28.3期は63十億円の利益を計上したものの為替換算調整勘定51十億円のマイナス、退職給付調整累計35十億円のマイナス、有価証券評価差額41十億円のマイナスの影響があったためである。
H28.6期も直近期から純資産が115十億円減少しているが、有価証券評価差額金14十億円のマイナス、為替換算調整勘定45十億円のマイナス、その他赤字、配当もあったための大幅な純資産のマイナスとなった。
【株価】
三菱重工のH28.3期実績利益に基づいたPERは22.1倍であるが、特別損失が多額に計上されたことによる倍率である。H28.3期予想に基づくPERは14.1倍であり東証1部の平均程度の水準である。
また、三菱重工の利益指標の特徴としてROAの推移が2.0%以下であることが挙げられる。金利上昇による有利子負債利息の負担の懸念があるだけでなく、資産科目の少しのブレが生じるだけで利益に大きな影響を与えてしまうということでもある。
三菱重工が実施する事業はエネルギー環境事業、 交通輸送事業、 防衛宇宙事業、 機械設備システム事業の4つである。 事業ごとの売上推移、営業利益の推移はセグメント別業績を参照。
三菱重工のH28.3期において国外向け売上の割合は55%であり海外依存度は高い。特にアメリカは17%、アジアが18%と高くなっている。一方、有形固定資産の所有地域は日本が82%を占めている。
従業員は連結83,932人、親会社の人員は19,357人、平均年齢39歳、平均年収は8,272千円である。(H28.3時点)
【損益】
三菱重工の損益計算書についてH28.3期は売上高、営業利益は増加したものの最終利益は減少した。H28.6期第1Qは売上高は前年同期比減少し、為替差損等もあり最終赤字となった。すべての事業で売上進捗率が前年比25%未満であり、営業利益については主力のエネルギー環境、 交通輸送 事業の利幅が大幅に減少したためである。
また、特別損失として客船事業関連損失引当金繰入がH27.3期に69十億円、H28.3期に103十億円計上され、事業構造改革費用としてH27.3期に16十億円、H28.3期に47十億円計上されている。その結果、営業利益に比べ最終利益は低くなっている。
H28.6期は売上進捗率は前年実績比21%と落ち込んでいる。また、営業利益はプラスであったものの最終損益は赤字となった。営業外費用として為替差損14十億円、持分法損失20十億円を計上したためである。
【キャッシュフロー】
三菱重工のキャッシュフローについて営業CFはH27.3期、H28.3期ともにプラスである。内訳として棚卸資産、前払金の増加がそれぞれ156十億円、116十億円あり営業CFへマイナスインパクトとなっている。また、H28.3期はその他資産の増加202十億円も営業CFにマイナスインパクトを与えた。
投資CFはH27.3期、H28.3期ともに積極的な投資を実行している。有形固定資産の増加がH27.3期に163百万円、H28.3期に161十億円があった。また、H28.3期は連結子会社の取得支出105十億円も計上され積極的なM&Aも実施している。
財務CFはH27.3期、H28.3期に配当金の支払いがそれぞれ30十億円、40十億円あり、その他は借入金社債の入出金等である。
【財政状態】
三菱重工の貸借対照表についてネット有利子負債はH28.3期、H28.6期と急激に増加しており資金の減少が大きいと考えられる。
直近貸借対象表日のH28.6時点における固定資産1.871百万円のうち主なものは有形固定資産975十億円(建物398十億円、機械248十億円)、のれん等の無形固定資産276十億円、投資有価証券470十億円である。
また、純資産もH28.3期、H28.6期と急激に減少している。
H28.3期は63十億円の利益を計上したものの為替換算調整勘定51十億円のマイナス、退職給付調整累計35十億円のマイナス、有価証券評価差額41十億円のマイナスの影響があったためである。
H28.6期も直近期から純資産が115十億円減少しているが、有価証券評価差額金14十億円のマイナス、為替換算調整勘定45十億円のマイナス、その他赤字、配当もあったための大幅な純資産のマイナスとなった。
【株価】
三菱重工のH28.3期実績利益に基づいたPERは22.1倍であるが、特別損失が多額に計上されたことによる倍率である。H28.3期予想に基づくPERは14.1倍であり東証1部の平均程度の水準である。
また、三菱重工の利益指標の特徴としてROAの推移が2.0%以下であることが挙げられる。金利上昇による有利子負債利息の負担の懸念があるだけでなく、資産科目の少しのブレが生じるだけで利益に大きな影響を与えてしまうということでもある。
三菱重工(7011) | |||||
(単位:百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 3,992,110 | 4,046,810 | 54,700 | 847,281 | 21% |
年間予想 | 4,300,000 | 20% | |||
売上総利益 | 830,953 | 862,213 | 31,260 | 166,740 | 19% |
販管費 | 534,812 | 552,707 | 17,895 | 141,836 | 26% |
営業利益 | 296,141 | 309,506 | 24,904 | 8% | |
年間予想 | 330,000 | 8% | |||
減価償却費 | 168,947 | 170,122 | 1,175 | 42,560 | 25% |
EBITDA | 465,088 | 479,628 | 14,540 | 67,464 | 14% |
支配株主帰属利益 | 110,412 | 63,834 | △46,578 | △12,114 | -19% |
年間予想 | 100,000 | -12% | |||
三菱重工(7011)のキャッシュフロー | |||||
営業CF | 212,834 | 270,002 | 57,168 | 0% | |
投資CF | △174,149 | △262,479 | △88,330 | 0% | |
フリーCF | 38,685 | 7,523 | △31,162 | 0 | 0% |
財務CF | △45,872 | △23,106 | 22,766 | 0% | |
三菱重工(7011)の財政状態 | |||||
現預金 | 367,415 | 310,523 | △56,892 | 207,087 | △103,436 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 367,415 | 310,523 | △56,892 | 207,087 | △103,436 |
流動資産 | 3,552,002 | 3,526,173 | △25,829 | 3,430,040 | △96,133 |
流動負債 | 2,429,232 | 2,597,931 | 168,699 | 2,542,258 | △55,673 |
流動資産ー流動負債 | 1,122,770 | 928,242 | △194,528 | 887,782 | △40,460 |
うち現金短借以外 | 1,083,120 | 1,037,565 | △45,555 | 1,154,914 | 117,349 |
有利子負債(流動) | 327,765 | 419,846 | 92,081 | 474,219 | 54,373 |
有利子負債(固定) | 647,822 | 632,302 | △15,520 | 620,042 | △12,260 |
有利子負債計 | 975,587 | 1,052,148 | 76,561 | 1,094,261 | 42,113 |
ネット有利子負債 | 608,172 | 741,625 | 133,453 | 887,174 | 145,549 |
固定資産 | 1,968,354 | 1,965,625 | △2,729 | 1,871,189 | △94,436 |
固定負債 | 971,109 | 895,789 | △75,320 | 876,245 | △19,544 |
純資産 | 2,120,015 | 1,998,078 | △121,937 | 1,882,726 | △115,352 |
非支配株主持分 | 336,117 | 315,702 | △20,415 | 297,255 | △18,447 |
親会社所有者持分 | 1,783,898 | 1,682,376 | △101,522 | 1,585,471 | △96,905 |
三菱重工(7011)の利益指標 | 予想 | ||||
ROE | 6.2% | 3.8% | -3.1% | 6.3% | |
ROA | 2.0% | 1.2% | -0.9% | 1.9% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 12.4% | 12.6% | 4.0% | 13.2% | |
三菱重工(7011)の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 3,357,759,512 | 自己株式除く | |||
増資時発行済株式 | 0 | ||||
上場時調達見込額 | 0 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 1,585,471 | ||||
直近株価 | 419 | 直近時点 | |||
時価総額 | 1,407,237 | ||||
非支配株主持分 | 297,255 | ||||
純有利子負債 | 887,174 | ||||
事業価値 | 2,591,666 | ||||
潜在株 | 6,926,000 | 潜在株割合 | 0.2% | ||
三菱重工(7011)の株価指標 | |||||
指標 | 予想 | 実績 | |||
EBIT倍率 | 7.9 | 8.4 | |||
EBITDA倍率 | 5.4 | ||||
PER | 14.1 | 22.1 | |||
PBR | 0.9 | ||||
三菱重工(7011)のセグメント別業績 | |||||
売上(百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
エネルギー環境 | 1,599,527 | 1,542,779 | △56,748 | 307,709 | 20% |
交通輸送 | 529,598 | 548,510 | 18,912 | 120,534 | 22% |
防衛宇宙 | 483,964 | 485,070 | 1,106 | 89,841 | 19% |
機械設備システム | 1,347,463 | 1,432,358 | 84,895 | 324,177 | 23% |
営業利益(百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
エネルギー環境 | 162,681 | 154,667 | △8,014 | 8,321 | 5% |
交通輸送 | 23,452 | 54,511 | 31,059 | 1,178 | 2% |
防衛宇宙 | 28,565 | 25,789 | △2,776 | 4,786 | 19% |
機械設備システム | 87,746 | 80,077 | △7,669 | 13,276 | 17% |
セグメント | 説明 | ||||
エネルギー環境 | 火力発電システム、原子力機器、化学プラント、環境プラント、舶用機械・エンジン、風力発電機器 | ||||
交通輸送 | 船舶、交通システム、民間航空機、民間航空機用エンジン | ||||
防衛宇宙 | 艦艇、防衛航空機、飛しょう体、特殊機械(魚雷)、宇宙機器、特殊車両 | ||||
機械設備システム | 製鉄機械、コンプレッサ、環境設備、紙工機械、メカトロシステム、ITS、物流機器 |