【事業】
エイチ・ツー・オー リテイリングが実施する事業は以下の4区分である。
百貨店
食品
不動産
その他
当該区分はH28.6期の第1Qで変更されたものである。
百貨店、食品事業が売上の大部分を占めるが百貨店事業の利益率が高い。
また、全ての事業が黒字であるが特に不動産事業における利益率が高い。
従業員数は連結で8,456人、親会社単体では64人、平均年齢は46.8歳、親会社平均年収は9,311千円である。
主要株主は阪神電気鉄道12%、阪急阪神ホールディングス8%である。
【損益】
エイチ・ツー・オー リテイリングの損益計算において前Qの営業利益3,007百万円に対し親会社株主帰属利益が6,025百万円と高いのは投資有価証券売却益7,361百万円を特別利益として計上しているためである。
エイチ・ツー・オー リテイリングの過年度の親会社帰属利益について、H27.3期、H28.3期ともに減損、店舗閉鎖損失、固定資産除却損等で特別損失をそれぞれ14十億円、8十億円計上しているが、それぞれを相殺する形でH27.3期は負ののれん発生益10十億円、H28.3期は投資有価証券売却益8十億円を計上し特別損失の最終利益へ与えるインパクトを小さくしている。
【キャッシュフロー】
エイチ・ツー・オー リテイリングのキャッシュフローについて過去2年は安定して25十億円程度の営業Cfを獲得してきた。
また、有形固定資産の取得等を積極的に行っており、特にH27.3期は49十億円の投資を実行した結果フリーCFはマイナスとなった。
H28.3期は投資有価証券売却収入が24十億円あったため、投資CF、フリーCFはともにプラスとなった。
財務CFは配当への支払いがH27.3期、H28.3期でそれぞれ2.7十億円、3.7十億円、自己株取得支出がH27.3期に3.5十億円あるほかは借入、社債の増減が主な要因である。
【財政状態】
エイチ・ツー・オー リテイリングの貸借対照表項目については固定資産、有利子負債ともにH28.3期、H28.6期と減少傾向にあり財務諸表のスリム化が図られている。これにより、ROAも上昇傾向にある。
エイチ・ツー・オー リテイリングの直近期であるH28.6期の財政状態について流動比率は95%と100%以下であり、「流動資産-流動負債(現預金借入除く)」が▲37十億円と大幅なマイナスとなっている。現金商売の性質があるため、売上債権、在庫金額に対して仕入債務、商品券、その他が大きいことが要因である。
H28.6期の固定長期適合率は100%程度であるが、固定資産の内訳は、建物113十億円、土地123十億円、投資有価証券91十億円(その他有価証券評価差額金は+26十億円)、差入保証金70十億円が主なものである。
自己資本比率は43%であるが、有利子負債比率は52%であり長期的資金繰りの観点からの財務内容比較的安定している。
【株価】
エイチ・ツー・オー リテイリングは10/6の適時開示においてセブンアンドアイから関西圏の百貨店の譲受や、セブンアイと一部株式の持合を行なうことが公表された。
譲渡対象となる百貨店について、セブンアイの百貨店セグメントが赤字であることを考えると、H2Oとしては引受後に利益を上げることは簡単ではない。
一方、セブンアイから安く百貨店を譲り受けることは可能であろう。
セブンアイと異なり、エイチ・ツー・オー リテイリングにとって百貨店部門は利益の源泉であり百貨店を譲受した後のやり方如何によっては規模の利益を得ることも可能である。
10/6終値での予想PERは13.4倍、予想営業利益PERは7.5倍、直近PBRは0.8倍であり、セブンアイとの連携如何では上昇余地はあると見れる。
エイチ・ツー・オー リテイリングが実施する事業は以下の4区分である。
百貨店
食品
不動産
その他
当該区分はH28.6期の第1Qで変更されたものである。
百貨店、食品事業が売上の大部分を占めるが百貨店事業の利益率が高い。
また、全ての事業が黒字であるが特に不動産事業における利益率が高い。
従業員数は連結で8,456人、親会社単体では64人、平均年齢は46.8歳、親会社平均年収は9,311千円である。
主要株主は阪神電気鉄道12%、阪急阪神ホールディングス8%である。
【損益】
エイチ・ツー・オー リテイリングの損益計算において前Qの営業利益3,007百万円に対し親会社株主帰属利益が6,025百万円と高いのは投資有価証券売却益7,361百万円を特別利益として計上しているためである。
エイチ・ツー・オー リテイリングの過年度の親会社帰属利益について、H27.3期、H28.3期ともに減損、店舗閉鎖損失、固定資産除却損等で特別損失をそれぞれ14十億円、8十億円計上しているが、それぞれを相殺する形でH27.3期は負ののれん発生益10十億円、H28.3期は投資有価証券売却益8十億円を計上し特別損失の最終利益へ与えるインパクトを小さくしている。
【キャッシュフロー】
エイチ・ツー・オー リテイリングのキャッシュフローについて過去2年は安定して25十億円程度の営業Cfを獲得してきた。
また、有形固定資産の取得等を積極的に行っており、特にH27.3期は49十億円の投資を実行した結果フリーCFはマイナスとなった。
H28.3期は投資有価証券売却収入が24十億円あったため、投資CF、フリーCFはともにプラスとなった。
財務CFは配当への支払いがH27.3期、H28.3期でそれぞれ2.7十億円、3.7十億円、自己株取得支出がH27.3期に3.5十億円あるほかは借入、社債の増減が主な要因である。
【財政状態】
エイチ・ツー・オー リテイリングの貸借対照表項目については固定資産、有利子負債ともにH28.3期、H28.6期と減少傾向にあり財務諸表のスリム化が図られている。これにより、ROAも上昇傾向にある。
エイチ・ツー・オー リテイリングの直近期であるH28.6期の財政状態について流動比率は95%と100%以下であり、「流動資産-流動負債(現預金借入除く)」が▲37十億円と大幅なマイナスとなっている。現金商売の性質があるため、売上債権、在庫金額に対して仕入債務、商品券、その他が大きいことが要因である。
H28.6期の固定長期適合率は100%程度であるが、固定資産の内訳は、建物113十億円、土地123十億円、投資有価証券91十億円(その他有価証券評価差額金は+26十億円)、差入保証金70十億円が主なものである。
自己資本比率は43%であるが、有利子負債比率は52%であり長期的資金繰りの観点からの財務内容比較的安定している。
【株価】
エイチ・ツー・オー リテイリングは10/6の適時開示においてセブンアンドアイから関西圏の百貨店の譲受や、セブンアイと一部株式の持合を行なうことが公表された。
譲渡対象となる百貨店について、セブンアイの百貨店セグメントが赤字であることを考えると、H2Oとしては引受後に利益を上げることは簡単ではない。
一方、セブンアイから安く百貨店を譲り受けることは可能であろう。
セブンアイと異なり、エイチ・ツー・オー リテイリングにとって百貨店部門は利益の源泉であり百貨店を譲受した後のやり方如何によっては規模の利益を得ることも可能である。
10/6終値での予想PERは13.4倍、予想営業利益PERは7.5倍、直近PBRは0.8倍であり、セブンアイとの連携如何では上昇余地はあると見れる。
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242) | |||||
(単位:百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 844,819 | 915,690 | 70,871 | 213,958 | 23% |
前年Q | 215,279 | 99% | |||
年間予想 | 930,000 | 23% | |||
売上総利益 | 241,417 | 266,363 | 24,946 | 62,866 | 24% |
販管費 | 220,059 | 242,538 | 22,479 | 59,859 | 25% |
営業利益 | 21,358 | 23,825 | 3,007 | 13% | |
前年Q | 3,189 | 94% | |||
年間予想 | 25,000 | 12% | |||
減価償却費(のれん償却含) | 15,149 | 16,230 | 1,081 | 0% | |
EBITDA | 36,507 | 40,055 | 3,548 | 3,007 | 8% |
支配株主帰属利益 | 11,586 | 14,053 | 2,467 | 3,102 | 22% |
前年Q | 6,025 | 51% | |||
年間予想 | 14,100 | 22% | |||
H27.3 | H28.3 | H28.6 | 予想 | ||
売上総利益率 | 28.6% | 29.1% | 29.4% | ||
営業利益率 | 2.5% | 2.6% | 1.4% | 2.7% | |
支配株主帰属利益率 | 1.4% | 1.5% | 1.4% | 1.5% | |
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のキャッシュフロー | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.6 | |||
営業CF | 25,468 | 24,539 | △929 | 0% | |
投資CF | △49,162 | 5,852 | 55,014 | 0% | |
フリーCF | △23,694 | 30,391 | 54,085 | 0 | 0% |
財務CF | 24,161 | △26,207 | △50,368 | 0% | |
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の財政状態 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.6 | |||
現預金 | 44,381 | 48,521 | 4,140 | 41,212 | △7,309 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 44,381 | 48,521 | 4,140 | 41,212 | △7,309 |
流動資産 | 139,905 | 145,570 | 5,665 | 140,043 | △5,527 |
流動負債 | 173,826 | 157,225 | △16,601 | 147,398 | △9,827 |
流動資産ー流動負債 | △33,921 | △11,655 | 22,266 | △7,355 | 4,300 |
うち現金短借以外 | △56,929 | △47,999 | 8,930 | △37,313 | 10,686 |
有利子負債(流動) | 21,373 | 12,177 | △9,196 | 11,254 | △923 |
有利子負債(固定) | 129,696 | 117,479 | △12,217 | 117,305 | △174 |
有利子負債計 | 151,069 | 129,656 | △21,413 | 128,559 | △1,097 |
ネット有利子負債 | 106,688 | 81,135 | △25,553 | 87,347 | 6,212 |
固定資産 | 491,971 | 451,471 | △40,500 | 443,209 | △8,262 |
固定負債 | 206,391 | 187,228 | △19,163 | 186,380 | △848 |
純資産 | 251,659 | 252,588 | 929 | 249,474 | △3,114 |
非支配株主持分 | 3 | 3 | 0 | 3 | 0 |
親会社所有者持分 | 251,656 | 252,585 | 929 | 249,471 | △3,114 |
流動比率 | 80% | 93% | 95% | ||
固定長期適合率 | 107% | 103% | 102% | ||
自己資本比率 | 40% | 42% | 43% | ||
有利子負債比率 | 60% | 51% | 52% | ||
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の利益指標 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.6 | 予想 | ||
ROE | 4.6% | 5.6% | 5.0% | 5.7% | |
ROA | 1.8% | 2.4% | 2.1% | 2.4% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 6.3% | 7.5% | 3.8% | 7.9% | |
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 123,383,416 | 自己株式除く | |||
増資時発行株 | 0 | ||||
引受価額 | 0.0 | 円 | |||
増資時調達見込額 | 0 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 249,471 | ||||
直近株価 | 1,518 | 直近時点 10/6終値 | |||
時価総額 | 187,296 | ||||
非支配株主持分 | 3 | ||||
純有利子負債 | 87,347 | ||||
事業価値 | 274,646 | ||||
潜在株 | 654,500 | 潜在株割合 | 0.5% | ||
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株価指標 | |||||
指標 | H27.3 | H28.3 | H28.6 | 予想 | |
EBIT倍率 | 12.9 | 11.5 | 21.5 | 11.0 | |
EBITDA倍率 | 7.5 | 6.9 | 22.8 | ||
営業利益PER | 8.8 | 7.9 | 15.7 | 7.5 | |
PER | 16.3 | 13.4 | 15.2 | 13.4 | |
PBR | 0.7 | 0.7 | 0.8 | ||
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)の株主構成 | |||||
H27.3 | H28.3 | ||||
政府 | 0% | ||||
金融機関 | 23% | ||||
金融商品取引業者 | 1% | ||||
その他法人 | 35% | ||||
外国法人等 | 18% | ||||
個人 | 21% | ||||
主要株主:阪神電気鉄道12%、阪急阪神ホールディングス8% | |||||
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)における従業員の状況 | |||||
H27.3 | H28.3 | ||||
連結人員 | 8,456 | 人 | |||
親会社単体人員 | 64 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 24.4 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 9,311 | 千円 | |||
エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)のセグメント別業績 | |||||
売上(百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
百貨店 | 95,559 | ||||
食品 | 104,757 | ||||
不動産 | 5,045 | ||||
その他 | 20,938 | ||||
損益(百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | M33.1 | 進捗/増減 |
百貨店 | 2,381 | ||||
食品 | 1,079 | ||||
不動産 | 605 | ||||
その他 | 2,240 | ||||
セグメント | 説明 | ||||
百貨店 | 阪急阪神百貨店 | ||||
食品 | 阪急オアシス、イズミヤ、食品製造 | ||||
不動産 | 阪急商業開発 | ||||
その他 | 阪急大井町ガーデンホテル、イズミヤカード、専門小売 |