【事業】
セブン&アイ・ホールディングス はコンビニエンスストア 、スーパーストア、 百貨店、 フードサービス、 金融関連、 通信販売の6つの事業を実施している。
H28.8期で最も利益貢献しているのがコンビニエンスストアであり、上記6つのセグメント合計の85%の利益を獲得している。
次に金融関連事業が利益貢献している。
一方、スーパーストア事業は売上はコンビニエンスストア事業に近いものの、利幅は小さくセグメント利益率は8%に過ぎない。
また、百貨店事業はH28.8期からセグメント赤字、通信販売事業についてはH27.2期から継続してセグメント損益は赤字となっている。
なお、セブン&アイ・ホールディングス の営業収益のうち北米が28%を占める。(H28.8 期)
従業員はグループで53千人、親会社は545人、平均年齢43.9歳、平均年収7,166千円である。
【損益】
セブン&アイ・ホールディングス の損益はH28.2期はコンビニ事業、金融事業が牽引しグループ全体として増収増益となった。
H28.8期はコンビニ、スーパー、百貨店の売上進捗率が円高による押し下げ要因で50%届かず営業収益は前年同期比でも96%と低迷したが、営業利益は前年同期比105%を達成した。
しかし、H28.8期は特別損失として減損35十億円(スーパー、百貨店)、のれん償却33十億円(そごう・西武にかかるもの)、構造改革費用10十億円を計上し、支配株主利益は33十億円と大幅な減益となった。
【キャッシュフロー】
セブン&アイ・ホールディングス のキャッシュフローについて営業CFは安定して獲得しており投資CFは有形固定資産取得等による支出が大きい。
投資CFは営業CFの範囲内で実施しており、フリーキャッシュフローは継続してプラスとなっている。
財務CFについて配当金の支払いが年間65十億円程度ある以外は借入、社債の出入りなどである。
【財政状態】
セブン&アイ・ホールディングス の純資産について「為替換算調整勘定」が80十億円減少し▲14十億円となった。また、資本剰余金の減少116十億円もあり、その結果、利益は計上しているものの純資産は前期末比で150十億円の減少となった。
この結果、自己資本比率は45%と少し低下している。
ネット有利子負債はマイナスで推移し、マイナス幅も増加傾向にあるため資金的な余裕は比較的あると見られる。
【株価】
セブン&アイ・ホールディングス はH28.8期に特別損失として減損など88十億円を計上した結果、最終利益が33十億円となった。つまり、減損等なければ半期で前期2Q実績である84十億円程度の利益は十分に獲得可能である。しかし、年間利益予想は80十億円となっており2Q計上以外の特別損失の計上を3Q、4Qで見込んでいると思われる。
この特別損失の影響により予想PERは53.4倍と高くなっている。
本日公表された3ヵ年計画では2019年度の数値目標として営業利益450十億円、ROE10%を目指すとのことである。
仮に営業利益450十億円を前提とすると営業利益PERは約12倍であるため450十億円×12=時価総額5,400十億円となり株価は現在の1.26倍程度上昇する計算になる。ただし、ROE10%も目標として上がっており営業利益以下の項目(特別損失項目など)のスリム化も目指していると見られる。
セブン&アイ・ホールディングス はコンビニエンスストア 、スーパーストア、 百貨店、 フードサービス、 金融関連、 通信販売の6つの事業を実施している。
H28.8期で最も利益貢献しているのがコンビニエンスストアであり、上記6つのセグメント合計の85%の利益を獲得している。
次に金融関連事業が利益貢献している。
一方、スーパーストア事業は売上はコンビニエンスストア事業に近いものの、利幅は小さくセグメント利益率は8%に過ぎない。
また、百貨店事業はH28.8期からセグメント赤字、通信販売事業についてはH27.2期から継続してセグメント損益は赤字となっている。
なお、セブン&アイ・ホールディングス の営業収益のうち北米が28%を占める。(H28.8 期)
従業員はグループで53千人、親会社は545人、平均年齢43.9歳、平均年収7,166千円である。
【損益】
セブン&アイ・ホールディングス の損益はH28.2期はコンビニ事業、金融事業が牽引しグループ全体として増収増益となった。
H28.8期はコンビニ、スーパー、百貨店の売上進捗率が円高による押し下げ要因で50%届かず営業収益は前年同期比でも96%と低迷したが、営業利益は前年同期比105%を達成した。
しかし、H28.8期は特別損失として減損35十億円(スーパー、百貨店)、のれん償却33十億円(そごう・西武にかかるもの)、構造改革費用10十億円を計上し、支配株主利益は33十億円と大幅な減益となった。
【キャッシュフロー】
セブン&アイ・ホールディングス のキャッシュフローについて営業CFは安定して獲得しており投資CFは有形固定資産取得等による支出が大きい。
投資CFは営業CFの範囲内で実施しており、フリーキャッシュフローは継続してプラスとなっている。
財務CFについて配当金の支払いが年間65十億円程度ある以外は借入、社債の出入りなどである。
【財政状態】
セブン&アイ・ホールディングス の純資産について「為替換算調整勘定」が80十億円減少し▲14十億円となった。また、資本剰余金の減少116十億円もあり、その結果、利益は計上しているものの純資産は前期末比で150十億円の減少となった。
この結果、自己資本比率は45%と少し低下している。
ネット有利子負債はマイナスで推移し、マイナス幅も増加傾向にあるため資金的な余裕は比較的あると見られる。
【株価】
セブン&アイ・ホールディングス はH28.8期に特別損失として減損など88十億円を計上した結果、最終利益が33十億円となった。つまり、減損等なければ半期で前期2Q実績である84十億円程度の利益は十分に獲得可能である。しかし、年間利益予想は80十億円となっており2Q計上以外の特別損失の計上を3Q、4Qで見込んでいると思われる。
この特別損失の影響により予想PERは53.4倍と高くなっている。
本日公表された3ヵ年計画では2019年度の数値目標として営業利益450十億円、ROE10%を目指すとのことである。
仮に営業利益450十億円を前提とすると営業利益PERは約12倍であるため450十億円×12=時価総額5,400十億円となり株価は現在の1.26倍程度上昇する計算になる。ただし、ROE10%も目標として上がっており営業利益以下の項目(特別損失項目など)のスリム化も目指していると見られる。
セブン&アイ・ホールディングス (3382) | |||||
(単位:百万円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
営業収益 | 6,038,948 | 6,045,704 | 6,756 | 2,866,167 | 47% |
前年Q | 2,994,992 | 96% | |||
年間予想 | 5,770,000 | 50% | |||
営業総利益 | 2,112,737 | 2,241,736 | 128,999 | 1,114,646 | 50% |
販管費等 | 1,769,405 | 1,889,415 | 120,010 | 933,179 | 49% |
営業利益 | 343,332 | 352,321 | 181,467 | 52% | |
前年Q | 172,459 | 105% | |||
年間予想 | 353,000 | 51% | |||
減価償却費(のれん償却含) | 191,131 | 218,621 | 27,490 | 144,645 | 66% |
EBITDA | 534,463 | 570,942 | 36,479 | 326,112 | 57% |
支配株主帰属利益 | 172,979 | 160,930 | △12,049 | 33,480 | 21% |
前年Q | 84,521 | 40% | |||
年間予想 | 80,000 | 42% | |||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | ||
売上総利益率 | 35.0% | 37.1% | 38.9% | ||
営業利益率 | 5.7% | 5.8% | 6.3% | 6.1% | |
支配株主帰属利益率 | 2.9% | 2.7% | 1.2% | 1.4% | |
セブン&アイ・ホールディングス (3382) のキャッシュフロー | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | |||
営業CF | 416,690 | 488,973 | 72,283 | 271,369 | 55% |
投資CF | △270,235 | △335,949 | △65,714 | △142,372 | 42% |
フリーCF | 146,455 | 153,024 | 6,569 | 128,997 | 84% |
財務CF | △79,482 | △2,312 | 77,170 | △101,038 | 4370% |
セブン&アイ・ホールディングス (3382) の財政状態 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | |||
現預金 | 933,959 | 1,099,990 | 166,031 | 1,178,141 | 78,151 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 100,001 | 80,000 | △20,001 | 0 | △80,000 |
現金同等物 | 1,033,960 | 1,179,990 | 146,030 | 1,178,141 | △1,849 |
流動資産 | 2,133,185 | 2,249,966 | 116,781 | 2,226,824 | △23,142 |
流動負債 | 1,826,791 | 1,880,903 | 54,112 | 1,953,437 | 72,534 |
流動資産ー流動負債 | 306,394 | 369,063 | 62,669 | 273,387 | △95,676 |
うち現金短借以外 | △466,774 | △538,816 | △72,042 | △595,143 | △56,327 |
有利子負債(流動) | 260,792 | 272,111 | 11,319 | 309,611 | 37,500 |
有利子負債(固定) | 687,459 | 760,858 | 73,399 | 657,105 | △103,753 |
有利子負債計 | 948,251 | 1,032,969 | 84,718 | 966,716 | △66,253 |
ネット有利子負債 | △85,709 | △147,021 | △61,312 | △211,425 | △64,404 |
固定資産 | 3,101,520 | 3,191,723 | 90,203 | 3,002,277 | △189,446 |
固定負債 | 976,997 | 1,055,605 | 78,608 | 920,365 | △135,240 |
純資産 | 2,430,917 | 2,505,181 | 74,264 | 2,355,299 | △149,882 |
非支配株主持分 | 128,827 | 129,912 | 1,085 | 131,471 | 1,559 |
親会社所有者持分 | 2,302,090 | 2,375,269 | 73,179 | 2,223,828 | △151,441 |
流動比率 | 117% | 120% | 114% | ||
固定長期適合率 | 91% | 90% | 92% | ||
自己資本比率 | 46% | 46% | 45% | ||
セブン&アイ・ホールディングス (3382) の利益指標 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | ||
ROE | 7.5% | 6.8% | 3.0% | 3.6% | |
ROA | 3.3% | 3.0% | 1.3% | 1.5% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 6.6% | 6.6% | 6.9% | 6.7% | |
セブン&アイ・ホールディングス (3382) の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 883,873,452 | 自己株式除く | |||
増資時発行株 | 0 | ||||
引受価額 | 0.0 | 円 | |||
増資時調達見込額 | 0 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 2,223,828 | ||||
直近株価 | 4,827 | 直近時点 10/6終値 | |||
時価総額 | 4,266,457 | ||||
非支配株主持分 | 131,471 | ||||
純有利子負債 | △211,425 | ||||
事業価値 | 4,186,503 | ||||
潜在株 | 769,300 | 潜在株割合 | 0.1% | ||
セブン&アイ・ホールディングス (3382) の株価指標 | |||||
指標 | H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | |
EBIT倍率 | 12.2 | 11.9 | 12.1 | 11.9 | |
EBITDA倍率 | 7.8 | 7.3 | 6.4 | ||
営業利益PER | 12.4 | 12.1 | 11.8 | 12.1 | |
PER | 24.7 | 26.5 | 63.8 | 53.4 | |
PBR | 1.9 | 1.8 | 1.9 | ||
セブン&アイ・ホールディングス (3382) のセグメント別業績 | |||||
売上(百万円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
コンビニエンスストア | 2,727,780 | 2,675,890 | △51,890 | 1,247,407 | 47% |
スーパーストア | 2,012,176 | 2,060,516 | 48,340 | 1,015,928 | 49% |
百貨店 | 875,027 | 884,716 | 9,689 | 413,499 | 47% |
フードサービス | 80,980 | 83,839 | 2,859 | 42,445 | 51% |
金融関連 | 178,221 | 192,487 | 14,266 | 98,615 | 51% |
通信販売 | 185,802 | 158,732 | △27,070 | 57,948 | 37% |
損益(百万円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
コンビニエンスストア | 276,745 | 304,110 | 27,365 | 160,237 | 53% |
スーパーストア | 19,340 | 7,234 | △12,106 | 8,172 | 113% |
百貨店 | 7,059 | 3,832 | △3,227 | △1,823 | -48% |
フードサービス | 44 | 917 | 873 | 306 | 33% |
金融関連 | 47,182 | 49,697 | 2,515 | 25,786 | 52% |
通信販売 | △7,521 | △8,451 | △930 | △5,303 | 63% |
セグメント | 説明 | ||||
コンビニエンスストア | 国内 19,044店舗、北米 8,503店舗 | ||||
スーパーストア | イトーヨーカドー 180店舗など | ||||
百貨店 | そごう、西武 23店舗 | ||||
フードサービス | デニーズ | ||||
金融関連 | セブン銀行 | ||||
通信販売 | ニッセン | ||||
為替の状況 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | |||
ドル円(決算月平均) | 118.59 | 115.08 | 101.28 | ||
元円(決算月平均) | 18.95 | 17.56 | 15.23 |