【事業】
設立:2000年8月
本社所在地:東京都港区虎ノ門
事業内容:産業機械等のマニュアルの作成、管理、運用を行なうシステム「e-manual」の提供他
業種分類:サービス業
決算:3月
上場市場:マザーズ
監査人:新日本
主幹事証券:東海東京証券
社長:松村幸治、昭和30年生まれ、昭和54年にリングイスツ入社、昭和61年に日本マニュアルセンター設立、平成13年1月に当社代表取締役就任
(事業内容)
①MOS事業
操作系及び運用系の技術マニュアル、さらに社内業務マニュアルなどあらゆるマニュアルの企画・構成、編集、制作及び翻訳(多言語化)を専門とするマニュアルオーダーメードサービスの実施。
②MMS事業
マニュアルのデジタル化を推進し、企業のマニュアルに係るコスト低減を実現するマニュアル基幹システム「e-manual」の導入及び運営
を行うマニュアルマネージメントシステムの実施。
H28.3期に主要な顧客としてファナックへ197百万円の売上を計上している。
(関係会社)
単体決算であり該当なし。
(上場時調達資金使途)
公募は新株発行は行わず自己株式の処分による公募のみである。
IPO実施時に調達される約500百万円についてはMMS事業を中心とした事業拡大のための運転資金(人材の採用費及び人件費、広告宣伝費)に150,000千円を充当する予定である。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
売上についてH28.3期は前期比17%の増加となり、H28.9期2Qは前年比進捗率では60%と好調を維持している。
H28.9期はMNS事業の売上が好調である一方、MOS事業の売上は前年並みであり伸びが鈍化していると見ることもできる。
売上原価について外注費が84%程度を占める(H28.3期)。
マニュアルのテクニカルライティング及び技術翻訳を社外の専門スタッフに業務委託しているためである。
粗利率は65%程度であったが、H28.9期は70.5%と改善しており、売上総利益の進捗も前期比63%と2Qとしては非常に好調である。
(販管費)
H28.9期は売上の増加、粗利額の増加により、販管費も増加しているが増加率は粗利の増加率26%よりも低い17%で抑えている。
販管費の大部分は給与、役員報酬、賞与である。
(営業損益)
上記の通り、H28.9期は売上、粗利の増加、販管費の増加はあったものの大きくなかったため営業利益の進捗率は前期比75%と非常に好調であった。営業利益率も前年の18.8%から23.6%と大幅に改善している。
特に、MNS事業の営業利益は103百万円であり、前年通期の金額を越えるほどの進捗となっている。
(最終利益)
H27.3期、H28.3期は営業外、特損項目に大きなものはないが、税務上の繰越欠損金の利用により法人税等の税負担率が低く算出されているため、正常な税負担率よりも当期純利益が多めにでていると考えることもできる。
H28.9期は適正な税負担率となっているが、上記のとおり営業利益の大幅なプラスにより前年比進捗率は58%と好調を維持している。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
各期とも安定して営業CFを獲得しているが、H27.3期、H28.3期は売上債権の増加がそれぞれ47百万円、55百万円あったため利益とくらべると大きくなかった。
しかし、H28.9期は売上債権は減少したため営業CFは利益と比べても大幅なプラスとなっている。
(投資キャッシュフロー)
投資はほとんど行なっていないため、ほぼゼロである。
(財務キャッシュフロー)
H27.3期、H28.3期ともに配当を支払っており、それぞれ42百万円、23百万円を支払っている。また、H28.3期は自己取得を179百万円実施している。
その他の財務CFは有利子負債の増減である。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
自己株の大規模な取得を行なっており、利益の額と比べて自己資本の規模が小さい。
また、投資を積極的に行なっておらず固定資産残高及び減価償却費負担が小さいことも特徴的である。
(流動資産・負債)
流動資産で現預金以外では売上債権が多少大きい程度でありH28.9期で105百万円保有している。
流動負債で有利子以外では仕入債務が大きくH28.9時点で53百万円であった。前期比で売上債権の回収が進んだため現金借入以外の純流動資産は前期比で大幅減少となった。
流動比率は直近で320%と申し分ない。
(固定資産)
投資は積極的に行なっていないため固定資産残高は少額である。
しかし、H28.9期において無形固定資産残高が22百万円となっており若干の投資を行なっている。
(固定負債)
固定負債の大部分は社債、長期借入金等の有利子負債である。
ネット有利子負債はH28.3期は自己取得により増加したが、H28.9期はキャッシュ捻出によりマイナス幅(純キャッシュ額)は大幅に増加し189百万円となった。
(自己資本、有利子負債)
H28.3期に利益計上にも関わらず純資産が87百万円減少している理由は自己株式の取得179百万円を実施したためである。
収益性は非常に高いもののH28.3期に大規模な自己株取得をしたこともあり自己資本額は193百万円であり利益額と比較すると大きくない。
また、自己資本比率も直近で29%と高くなく、有利子負債比率も160%あり負担は大きく見える。
しかし、利益捻出力は高いため、配当を除けば早期に自己資本は充実するであろう。
このことは、IPO実施前のROE、ROAの高さが物語っている。
【株価】
(将来見込み)
順調に売上、利益の増加は継続しており、直近のH28.9期の進捗率も非常に良好である。
顧客も優良なメーカー等ありそうであり、今後も期待できるのではないだろうか。
(PER指標)
想定発行価格とH28.9期の利益を前提としたPERは26.7倍であり、マザーズサービス業の平均16.9倍よりは高い倍率である。
しかし、業務内容の特殊性、独自性、将来性から見ると決して割高ではないと考える。
(PBR指標)
想定発行価格と増資考慮後の自己資本を前提としたPBRは4.9倍であり、マザーズサービス業平均の4倍よりも若干高めにはなる。
(その他)
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
設立:2000年8月
本社所在地:東京都港区虎ノ門
事業内容:産業機械等のマニュアルの作成、管理、運用を行なうシステム「e-manual」の提供他
業種分類:サービス業
決算:3月
上場市場:マザーズ
監査人:新日本
主幹事証券:東海東京証券
社長:松村幸治、昭和30年生まれ、昭和54年にリングイスツ入社、昭和61年に日本マニュアルセンター設立、平成13年1月に当社代表取締役就任
(事業内容)
①MOS事業
操作系及び運用系の技術マニュアル、さらに社内業務マニュアルなどあらゆるマニュアルの企画・構成、編集、制作及び翻訳(多言語化)を専門とするマニュアルオーダーメードサービスの実施。
②MMS事業
マニュアルのデジタル化を推進し、企業のマニュアルに係るコスト低減を実現するマニュアル基幹システム「e-manual」の導入及び運営
を行うマニュアルマネージメントシステムの実施。
H28.3期に主要な顧客としてファナックへ197百万円の売上を計上している。
(関係会社)
単体決算であり該当なし。
(上場時調達資金使途)
公募は新株発行は行わず自己株式の処分による公募のみである。
IPO実施時に調達される約500百万円についてはMMS事業を中心とした事業拡大のための運転資金(人材の採用費及び人件費、広告宣伝費)に150,000千円を充当する予定である。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
売上についてH28.3期は前期比17%の増加となり、H28.9期2Qは前年比進捗率では60%と好調を維持している。
H28.9期はMNS事業の売上が好調である一方、MOS事業の売上は前年並みであり伸びが鈍化していると見ることもできる。
売上原価について外注費が84%程度を占める(H28.3期)。
マニュアルのテクニカルライティング及び技術翻訳を社外の専門スタッフに業務委託しているためである。
粗利率は65%程度であったが、H28.9期は70.5%と改善しており、売上総利益の進捗も前期比63%と2Qとしては非常に好調である。
(販管費)
H28.9期は売上の増加、粗利額の増加により、販管費も増加しているが増加率は粗利の増加率26%よりも低い17%で抑えている。
販管費の大部分は給与、役員報酬、賞与である。
(営業損益)
上記の通り、H28.9期は売上、粗利の増加、販管費の増加はあったものの大きくなかったため営業利益の進捗率は前期比75%と非常に好調であった。営業利益率も前年の18.8%から23.6%と大幅に改善している。
特に、MNS事業の営業利益は103百万円であり、前年通期の金額を越えるほどの進捗となっている。
(最終利益)
H27.3期、H28.3期は営業外、特損項目に大きなものはないが、税務上の繰越欠損金の利用により法人税等の税負担率が低く算出されているため、正常な税負担率よりも当期純利益が多めにでていると考えることもできる。
H28.9期は適正な税負担率となっているが、上記のとおり営業利益の大幅なプラスにより前年比進捗率は58%と好調を維持している。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
各期とも安定して営業CFを獲得しているが、H27.3期、H28.3期は売上債権の増加がそれぞれ47百万円、55百万円あったため利益とくらべると大きくなかった。
しかし、H28.9期は売上債権は減少したため営業CFは利益と比べても大幅なプラスとなっている。
(投資キャッシュフロー)
投資はほとんど行なっていないため、ほぼゼロである。
(財務キャッシュフロー)
H27.3期、H28.3期ともに配当を支払っており、それぞれ42百万円、23百万円を支払っている。また、H28.3期は自己取得を179百万円実施している。
その他の財務CFは有利子負債の増減である。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
自己株の大規模な取得を行なっており、利益の額と比べて自己資本の規模が小さい。
また、投資を積極的に行なっておらず固定資産残高及び減価償却費負担が小さいことも特徴的である。
(流動資産・負債)
流動資産で現預金以外では売上債権が多少大きい程度でありH28.9期で105百万円保有している。
流動負債で有利子以外では仕入債務が大きくH28.9時点で53百万円であった。前期比で売上債権の回収が進んだため現金借入以外の純流動資産は前期比で大幅減少となった。
流動比率は直近で320%と申し分ない。
(固定資産)
投資は積極的に行なっていないため固定資産残高は少額である。
しかし、H28.9期において無形固定資産残高が22百万円となっており若干の投資を行なっている。
(固定負債)
固定負債の大部分は社債、長期借入金等の有利子負債である。
ネット有利子負債はH28.3期は自己取得により増加したが、H28.9期はキャッシュ捻出によりマイナス幅(純キャッシュ額)は大幅に増加し189百万円となった。
(自己資本、有利子負債)
H28.3期に利益計上にも関わらず純資産が87百万円減少している理由は自己株式の取得179百万円を実施したためである。
収益性は非常に高いもののH28.3期に大規模な自己株取得をしたこともあり自己資本額は193百万円であり利益額と比較すると大きくない。
また、自己資本比率も直近で29%と高くなく、有利子負債比率も160%あり負担は大きく見える。
しかし、利益捻出力は高いため、配当を除けば早期に自己資本は充実するであろう。
このことは、IPO実施前のROE、ROAの高さが物語っている。
【株価】
(将来見込み)
順調に売上、利益の増加は継続しており、直近のH28.9期の進捗率も非常に良好である。
顧客も優良なメーカー等ありそうであり、今後も期待できるのではないだろうか。
(PER指標)
想定発行価格とH28.9期の利益を前提としたPERは26.7倍であり、マザーズサービス業の平均16.9倍よりは高い倍率である。
しかし、業務内容の特殊性、独自性、将来性から見ると決して割高ではないと考える。
(PBR指標)
想定発行価格と増資考慮後の自己資本を前提としたPBRは4.9倍であり、マザーズサービス業平均の4倍よりも若干高めにはなる。
(その他)
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
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グレイステクノロジー(6541) |
|||||
(単位:千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
売上高 | 620,267 | 726,473 | 106,206 | 435,146 | 60% |
年間予想 | 870,292 | 50% | |||
売上総利益 | 404,712 | 485,499 | 80,787 | 306,597 | 63% |
販管費 | 300,836 | 348,870 | 48,034 | 203,704 | 58% |
営業利益 | 103,876 | 136,629 | 32,753 | 102,893 | 75% |
年間予想 | 205,786 | 50% | |||
減価償却費 | 2,992 | 2,882 | △110 | 2,818 | 98% |
EBITDA | 106,868 | 139,511 | 32,643 | 105,711 | 76% |
支配株主帰属利益 | 109,278 | 114,431 | 5,153 | 66,760 | 58% |
年間予想 | 133,520 | 50% | |||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 65.2% | 66.8% | 70.5% | ||
営業利益率 | 16.7% | 18.8% | 23.6% | 23.6% | |
支配株主帰属利益率 | 17.6% | 15.8% | 15.3% | 15.3% | |
グレイステクノロジー(6541)のセグメント情報 | |||||
売上(千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
NNS事業 | 87,276 | 227,804 | 140,528 | 194,114 | 85% |
MOS事業 | 532,991 | 498,668 | △34,323 | 241,031 | 48% |
営業利益(千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
NNS事業 | 16,501 | 89,808 | 73,307 | 103,659 | 115% |
MOS事業 | 187,533 | 209,114 | 21,581 | 96,793 | 46% |
セグメント資産(千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
NNS事業 | 9,170 | 131,278 | 122,108 | ||
MOS事業 | 114,074 | 63,760 | △50,314 | ||
グレイステクノロジー(6541)のキャッシュフロー | |||||
H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 増減 | |
営業CF | 75,874 | 78,767 | 2,893 | 191,198 | 243% |
投資CF | △100 | △2,900 | △2,800 | 0 | 0% |
フリーCF | 75,774 | 75,867 | 93 | 191,198 | 252% |
財務CF | △42,889 | △23,394 | 19,495 | 69,403 | -297% |
グレイステクノロジー(6541)の財政状態 | |||||
H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 増減 | |
現預金等 | 242,305 | 239,075 | △3,230 | 499,679 | 260,604 |
流動資産 | 424,006 | 476,797 | 52,791 | 630,461 | 153,664 |
流動負債 | 138,935 | 192,395 | 53,460 | 197,196 | 4,801 |
流動資産ー流動負債 | 285,071 | 284,402 | △669 | 433,265 | 148,863 |
うち現金短借以外 | 73,774 | 112,787 | 39,013 | 5,348 | △107,439 |
有利子負債(流動) | 31,008 | 67,460 | 36,452 | 71,762 | 4,302 |
有利子負債(固定) | 82,044 | 171,140 | 89,096 | 238,338 | 67,198 |
有利子負債計 | 113,052 | 238,600 | 125,548 | 310,100 | 71,500 |
ネット有利子負債 | △129,253 | △475 | 128,778 | △189,579 | △189,104 |
固定資産 | 14,202 | 14,493 | 291 | 33,378 | 18,885 |
固定負債 | 84,829 | 172,263 | 87,434 | 273,249 | 100,986 |
純資産 | 214,444 | 126,632 | △87,812 | 193,394 | 66,762 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 214,444 | 126,632 | △87,812 | 193,394 | 66,762 |
流動比率 | 305% | 248% | 320% | ||
固定長期適合率 | 5% | 5% | 7% | ||
自己資本比率 | 49% | 26% | 29% | ||
有利子負債比率 | 53% | 188% | 160% | ||
グレイステクノロジー(6541)の利益指標 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | ||
ROE | 51.0% | 90.4% | 18.5% | 18.5% | |
ROA | 24.9% | 23.3% | 11.2% | 11.2% | |
グレイステクノロジー(6541)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 902,400 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 190,100 | ||||
引受価額 | 2,769.2 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 526,425 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 719,819 | ||||
直近株価 | 3,010 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 3,288,425 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | △716,004 | ||||
事業価値 | 2,572,421 | ||||
潜在株 | 90,000 | 潜在株割合 | 8.2% | ||
グレイステクノロジー(6541)の株価指標 | |||||
指標 | H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | |
EBIT倍率 | 24.8 | 18.8 | 12.5 | 12.5 | |
EBITDA倍率 | 24.1 | 18.4 | 12.2 | ||
営業利益PER | 34.3 | 26.1 | 17.3 | 17.3 | |
PER | 32.6 | 31.1 | 26.7 | 26.7 | |
PBR | NA | NA | 4.9 | ||
グレイステクノロジー(6541)の株主構成 | |||||
政府 | 0% | ||||
金融機関 | 0% | ||||
金融商品取引業者 | 0% | ||||
その他法人 | 45% | ||||
外国法人等 | 0% | ||||
個人 | 55% | ||||
*松村幸治(社長)33% | |||||
グレイステクノロジー(6541)における従業員の状況 | |||||
H28/10 | |||||
連結人員 | 43 | 人 | |||
親会社単体人員 | 43 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 34.3 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 4,128 | 千円 |