※対象会社は外国法人であり投資対象となる有価証券は、同社普通株式を信託財産とする外国株信託受益証券(JDR)である。
【想定発行価格の印象】
:同業他社と比べると妥当な水準であるが、業績の伸びを加味すると若干の割安感あり。
【法人概要】
設立:2012年4月
本社所在地:アメリカ合衆国、95131カリフォルニア州、サンノゼ市、ノースファーストストリート2550、スイート550
事業内容: 監視カメラ、車載カメラ向け半導体の開発・製造・販売
業種分類:電気機器
決算:12月
上場市場:マザーズ(外国株)
監査人:BDO USA
主幹事証券:みずほ証券
社長:最高経営責任者兼取締役社長小里文宏、1959年生まれ、筆頭株主12%保有
【実施する事業】
監視カメラシステム及び車載カメラシステム市場において、多様なカメラ及びそのデジタル・ビデオ・レコーダー製品向けのアナログ・デジタル混載半導体の設計、マーケティング及び販売を行っているファブレス半導体企業である。
売上の全額が代理店を通しての販売である。
【損益(過去2期+直近Q)】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比34%増、直近四半期単純年換算前期比12%増と増収は継続している。
売上のうち9割近くは中国向けであり、カメラシステムのうちほとんどが監視カメラシステムであり車載カメラシステムはごくわずかである。
売り先の8割以上は香港のPhitec Electronic (HK)Inc. Limited向けである。
粗利率:前々期56.5%、前期53.1%、直近四半期58.6%とファブレス企業であるため安定している。
売上総利益:直近通年期前期比26%増、直近四半期単純年換算前期比24%増と増益が継続している。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比20%増、直近四半期単純年換算前期比16%増と増加している。
営業利益:直近通年期前期比38%増、直近四半期単純年換算前期比38%増と売上総利益の増加が販管費の増加をカバーしており増益が継続している。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期101.4%、前期64.9%、直近四半期65.2%、前々期は税金費用がプラスであったため最終利益が多く残った。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
純有利子負債(ipo資金受入後)▲2,381百万円とキャッシュリッチであり、自己資本比率90%、無借金経営であり財務内容は良好である。
ファヴレスメーカーであり総資産は非常に軽い。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ17.7%、19.0%と非常に高く投資効率は非常に良い。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は10億円程度であり、直近純資産に対して58%の自己資本増加となる。
【株価】
(将来見込み)
増収増益は継続しており、研究開発も積極的に実施しているため今後の伸びも期待できそうである。
(PER指標)
直近決算期であるH29.6期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は22.2倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は4.2倍である。
(類似会社比較)
半導体関連会社の同業他社の平均PERが約20倍、PBRが3倍であり、想定発行価格は妥当な水準に見える。
【想定発行価格の印象】
:同業他社と比べると妥当な水準であるが、業績の伸びを加味すると若干の割安感あり。
【法人概要】
設立:2012年4月
本社所在地:アメリカ合衆国、95131カリフォルニア州、サンノゼ市、ノースファーストストリート2550、スイート550
事業内容: 監視カメラ、車載カメラ向け半導体の開発・製造・販売
業種分類:電気機器
決算:12月
上場市場:マザーズ(外国株)
監査人:BDO USA
主幹事証券:みずほ証券
社長:最高経営責任者兼取締役社長小里文宏、1959年生まれ、筆頭株主12%保有
【実施する事業】
監視カメラシステム及び車載カメラシステム市場において、多様なカメラ及びそのデジタル・ビデオ・レコーダー製品向けのアナログ・デジタル混載半導体の設計、マーケティング及び販売を行っているファブレス半導体企業である。
売上の全額が代理店を通しての販売である。
【損益(過去2期+直近Q)】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比34%増、直近四半期単純年換算前期比12%増と増収は継続している。
売上のうち9割近くは中国向けであり、カメラシステムのうちほとんどが監視カメラシステムであり車載カメラシステムはごくわずかである。
売り先の8割以上は香港のPhitec Electronic (HK)Inc. Limited向けである。
粗利率:前々期56.5%、前期53.1%、直近四半期58.6%とファブレス企業であるため安定している。
売上総利益:直近通年期前期比26%増、直近四半期単純年換算前期比24%増と増益が継続している。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比20%増、直近四半期単純年換算前期比16%増と増加している。
営業利益:直近通年期前期比38%増、直近四半期単純年換算前期比38%増と売上総利益の増加が販管費の増加をカバーしており増益が継続している。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期101.4%、前期64.9%、直近四半期65.2%、前々期は税金費用がプラスであったため最終利益が多く残った。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
純有利子負債(ipo資金受入後)▲2,381百万円とキャッシュリッチであり、自己資本比率90%、無借金経営であり財務内容は良好である。
ファヴレスメーカーであり総資産は非常に軽い。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ17.7%、19.0%と非常に高く投資効率は非常に良い。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は10億円程度であり、直近純資産に対して58%の自己資本増加となる。
【株価】
(将来見込み)
増収増益は継続しており、研究開発も積極的に実施しているため今後の伸びも期待できそうである。
(PER指標)
直近決算期であるH29.6期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は22.2倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH29.6期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は4.2倍である。
(類似会社比較)
半導体関連会社の同業他社の平均PERが約20倍、PBRが3倍であり、想定発行価格は妥当な水準に見える。
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テック ポイント・インク(6697) | |||||
(単位:千円) | H27.12 | H28.12 | 増減 | H29.6 | Q進捗 |
売上高 | 2,267,440 | 3,041,472 | 774,032 | 1,710,128 | 56% |
年間予想 | 3,420,256 | 50% | |||
売上総利益 | 1,281,504 | 1,615,152 | 333,648 | 1,002,176 | 62% |
販管費 | 846,272 | 1,014,496 | 168,224 | 587,552 | 58% |
営業利益 | 435,232 | 600,656 | 165,424 | 414,624 | 69% |
年間予想 | 829,248 | 50% | |||
減価償却費 | 10,528 | 17,920 | 7,392 | 11,312 | 63% |
EBITDA | 445,760 | 618,576 | 172,816 | 425,936 | 69% |
支配株主帰属利益 | 454,384 | 389,872 | △64,512 | 270,368 | 69% |
年間予想 | 540,736 | 50% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 464,912 | 407,792 | △57,120 | 281,680 | |
年間予想 | 563,360 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.12 | H28.12 | H29.6 | 予想 | ||
売上総利益率 | 56.5% | 53.1% | 58.6% | ||
営業利益率 | 19.2% | 19.7% | 24.2% | 24.2% | |
支配株主帰属利益率 | 20.0% | 12.8% | 15.8% | 15.8% | |
最終利益÷営業利益 | 104.4% | 64.9% | 65.2% | 65.2% | |
テック ポイント・インク(6697)の財政状態 | |||||
BS項目 | H29.6 | ||||
現預金等 | 1,336,384 | ||||
流動資産 | 1,631,392 | ||||
流動負債 | 195,104 | ||||
流動資産ー流動負債 | 1,436,288 | ||||
うち現金短借以外 | 99,904 | ||||
有利子負債(流動) | 0 | ||||
有利子負債(固定) | 0 | ||||
有利子負債計 | 0 | ||||
ネット有利子負債 | △1,336,384 | ||||
固定資産 | 371,056 | ||||
固定負債 | 14,112 | ||||
純資産 | 1,793,232 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
親会社所有者持分 | 1,793,232 | ||||
流動比率 | 836% | ||||
固定長期適合率 | 21% | ||||
自己資本比率 | 90% | ||||
有利子負債比率 | 0% | ||||
テック ポイント・インク(6697)の利益指標 | |||||
H28.12 | H29.6 | 予想 | |||
ROE | 13.7% | 19.0% | 19.0% | ||
ROA | 12.8% | 17.7% | 17.7% | ||
テック ポイント・インク(6697)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 15,175,905 | 自己株除く | |||
うち売出株数 | 0 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 1,748,000 | OA含む | 17,480 | ||
引受価額 | 598.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 1,045,304 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 2,838,536 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 58% | ||||
直近株価 | 650 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 11,000,538 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | △2,381,688 | ||||
事業価値 | 8,618,850 | ||||
潜在株 | 1,545,667 | 9.1% | ←潜在株割合 | ||
テック ポイント・インク(6697)の株価指標 | |||||
指標 | H28.12 | H29.6 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 14.3 | 10.4 | 10.4 | ||
EBITDA倍率 | 13.9 | 10.1 | |||
営業利益PER | 20.0 | 14.5 | 14.5 | ||
PER | 30.8 | 22.2 | 22.2 | ||
PBR | 4.2 | ||||
テック ポイント・インク(6697)における従業員の状況 | |||||
H29.6 | |||||
連結人員 | 54 | 人 | |||
親会社単体人員 | 40 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 47.6 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 9,679 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 37,118 | 千円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 21,761 | 千円 | |||
テック ポイント・インク(6697)上場までの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
H24/4 | 1,888,888 | 0 | 0 | 設立時 | |
H24/7 | 4,660,000 | 28 | 28 | 第三者割当 | |
H24/10 | 4,145,000 | 112 | 112 | 第三者割当 | |
H25/6 | 355,000 | 109 | 109 | 第三者割当 | |
H26/4 | 1,150,000 | 224 | 224 | 第三者割当 | |
H26/10 | 432,500 | 224 | 224 | 第三者割当 | |
その他 | 2,544,517 | オプション公使、買戻し | |||
IPO直前計 | 15,175,905 | ||||
IPO時 | 1,748,000 | 650 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 16,923,905 | 時価総額 | 11,001 | 百万円 | |
類似上場会社指標(H29.9.1時点) | |||||
銘柄 | 銘柄コード | PER | PBR | ||
トーメンデバイス | 2737 | 14.1 | 0.7 | ||
テクノアルファ | 3089 | 25.0 | 2.0 | ||
SUMCO | 3436 | 19.3 | 2.1 | ||
トリケミカル製作所 | 4369 | 22.7 | 5.8 | ||
ディスコ | 6146 | 23.0 | 3.9 |