キリンホールディングス(2503)第2四半期決算発表

2016/08/04

企業分析

8/4にキリンホールディングス(2503)の第2四半期決算が発表された。

前年同期比で売上は5.8%減の1,008十億円、最終利益はぼぼ横ばいの33十億円となった。
通期業績予想は売上2,080十億円、最終利益80十億円であり、下期での巻き返しが期待される。
なお、4月時点での業績予想は売上2,140十億円、最終利益60十億円であったため、減収、増益の修正予想となった。
増益修正となった理由は豪州のライオン社のライセンスに関する特別利益の計上があるためとのことである。

日本におけるビール類の販売数量の減少、オセアニア地区の販売数量の減少、販売促進費の一部を売上控除する変更があったため、売上は減少したものの、経費削減による収益性の改善、定額法への減価償却方法の変更の影響もあり利益ベースではほぼ横ばいとなった。

なお、定率法から定額法への減価償却方法の変更、耐用年数の変更により営業利益は半期で4,628百万円増加した。

ちなみに、2Q実績では日本地区における飲料事業売上高は5,330億円、営業利益は207億円、オセアニア地区における飲料事業売上は2,062億円、営業利益は252億円であり、オセアニア地区の割合が利益ベースでは上回っている。また、医薬品の新薬開発を行う「医薬、バイオケミカル事業」においても営業利益を168億円稼いでいる。

なお、貸借対照表上の「為替換算調整勘定」が直近決算期と比べて大幅に減少したため純資産額も47十億円減少し、891十億円となった。