三菱ケミカル(4188)、住友化学(4005)、三井化学(4183)、東ソー(4042) の株価及び財務内容の比較

2016/08/22

企業分析

 石油化学関連銘柄である大手4社(三菱ケミカル(4188)、住友化学(4005)、三井化学(4183)、東ソー(4042) の株価及び財務内容の比較)の株価、財務内容を比較した。

項目
三菱ケミカル(4188)
住友化学(4005)
三井化学(4183)
東ソー(4042)
経常利益・継続事業税引前利益(年実績)

179十億円
171十億円
63十億円
66十億円
経常利益・継続事業税引前利益(年予想)

198十億円
(1Q進捗率31%)
150十億円
(1Q進捗率17%)
前提レートは110/ドル

71十億円
(1Q進捗率32%)
72十億円
(1Q進捗率19%)
支配株主帰属株主資本(直近Q)

945十億円
710十億円
376十億円
341十億円
株主資本/純資産比率

61
70
86
91
有利子負債

1,466十億円
832十億円
472十億円
200十億円
時価総額(8/19現在)

884十億円
711十億円
480十億円
400十億円
時価総額/株主資本

0.94
1.0
1.3
1.2
時価総額/経常利益(予想)

4.5
(7.4)
4.7
(6.7)
6.7
(7.8)
5.6
(6.2)
海外依存度

43(売上)
61(売上)

44%(売上)
43%
その他

有形資産海外比率は36%
有形資産海外比率は40%
売上の17%を三井物産(8031)が占める
有形資産海外比率は21%

有形資産の9割超は日本
































 三菱ケミカルの「時価総額/経常利益(予想)」が4.5と低い理由は、非支配株主持分割合が39%あるためでありこれを考慮すると7.4になる。
 また、住友化学の「時価総額/経常利益(予想)」が4.7と低い理由も同様に非支配株主持分割合が30%あるためでありこれを考慮すると6.7になる。

 年間予想に対する1Q進捗率は三菱ケミカル、三井化学が良好である。

 これに関連して、「時価総額/経常利益(予想)」も三菱ケミカル、三井化学が高くなっている。住友化学、東ソーには業績下方修正の含みがあるためかもしれない。

 海外売上比率は住友化学が61%と最も大きく為替の影響を受けやすいと見られる。また、三井化学、東ソーは海外売上比率は40%程度であるが有形固定資産比率は国内が高く、国内で生産し海外へ輸出している(原価が国内計上)と考えられるため、この点において為替の影響を受けやすいのではないか。