大日本住友製薬(4506)が早期退職者募集および役員報酬減額を公表

2016/08/30

企業分析

 住友化学傘下の医療用医薬品準大手である大日本住友製薬(4506)が早期退職者募集および役員報酬減額を公表した。

 買収で米国展開を実施し、研究開発は精神神経領域とがんに重点を置いていた。

 国内での後発品使用促進策による長期収載品売上の落ち込み、北米事業は、非定型抗精神病薬「ラツーダ」の独占販売期間満了により先行き不透明となったためである。
 
 早期退職希望者の人数に制限は置かないとのことである。

 7/27に公表された第1Qの内容も含めた財務内容の推移は以下の通りである。

 この公表時において、第1Q、通期予想、経営成績に関する説明の中でも悪い材料は示されていなかった。


単位:十億円
H26/3
H27/3
H28/3
H28/6(1Q)
H29/3期予想
売上高
387
371
403
103(26%)
410
経常利益
40
23
35
12(34%)
40
親会社株主帰属利益
20
15
24
8(33%)
25
総資産
659
711
707
658

純資産
398
451
446
425

ネットデット



66(余剰資金)

時価総額(8/30時点)



696

予想PER




27.8
予想PBR




1.6

【セグメント】

 H28/3期において北米向け利益が全体の55%を占めていた。

 また、マッケンソン社への売上が46百万円あり10%超を占める。


【株価の推移】

 株価は2016/2月で1,200円程度だったものが7月には2,000円近くであった、現在は1,700円程度。