ジャパンディスプレイ(6740)と日本電気硝子(5214)の比較

2016/08/06

企業分析

液晶ディスプレイガラス製作を主とするジャパンディスプレイ(6740)と日本電気硝子(5214)を比較した。

8/5にジャパンディスプレイ(6740)の第1Qの業績下方修正が公表され、7/29に日本電気硝子(5214)の2Q業績修正(実績確定)が公表された。

ジャパンディスプレイは営業利益1十億円予想からマイナス3.5十億円と大幅なマイナス修正となった。
日本電気硝子は中国向債券の円高による為替損失を営業外費用に計上することによる経常利益の4.5十億円の減額であった。日本電気硝子は2Qの営業利益は+8.7十億円を確保している

日本電気硝子が営業損益+であることからジャパンディスプレイよりもまだ踏ん張っている印象である。

以下は両者の比較表である。

項目
ジャパンディスプレイ(6740)
日本電気硝子(5214)

売上規模(年間)
780十億円
248十億円

時価総額
111十億円
224十億円

PBR
0.3
0.45

PER
22.3
22.4

海外依存度
89%(apple向けが53%を占める)
77%(LG向けが16%と最多)

有利子負債
77十億円(リース債務が大きい)
109十億円

純資産
365十億円
500十億円




取引規模はジャパンディスプレイが大きいもののapple依存度が大きく、海外依存度が高いため為替の影響、appleとの交渉による影響が大きくなってしまう。一方、日本電気硝子は海外依存度がジャパンディスプレイよりも小さく、有利子負債割合も低いため財務的に安全性が高く、収益性も高い印象がある。

しかし、株価は両社ともにPBR率が0.5を切っておりPBR倍率から見ると割安であるが、PERでみると低くはない状況である。
直近一年の株価を見ると共に下落しているがジャパンディスプレイの下落幅は50%程度であり下落幅が大きくなっている。