平成29年3月期の第1Q時点でのトヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)、マツダ(7261)の株価及び各種指標を比較した。
項目
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トヨタ自動車(7203)
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日産自動車(7201)
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ホンダ(7267)
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マツダ(7261)
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経常利益・継続事業税引前利益(年実績)
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2,983十億円
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862十億円
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635十億円
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223十億円
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経常利益・継続事業税引前利益(年予想)
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1,780十億円
(1Q進捗38%)
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800十億円
(1Q進捗25%)
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705十億円
(1Q進捗41%)
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176十億円
(1Q進捗26%)
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支配株主帰属株主資本(直近Q)
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16,127十億円
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4,388十億円
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6,496十億円
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955十億円
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株主資本/純資産比率
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92%
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92%
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97%
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98%
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時価総額(8/16現在)
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19,610十億円
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4,305十億円
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5,305十億円
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912十億円
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時価総額/株主資本
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1.22
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0.98
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0.82
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0.95
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時価総額/経常利益(予想)
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11.0
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5.5
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7.5
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5.2
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時価総額/経常利益1Q実績×4倍
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7.2
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5.5
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4.5
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4.9
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海外依存度
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70%(売上)
56%(営業利益)
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84%(売上)
63%(営業利益)
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87%(売上)
1Q日本は営業赤字
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72%(売上)
50%(営業利益)
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ターゲット時価総額
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13,937十億円(▲29%)
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5,120十億円(+19%)
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5,752十億円(+8%)
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1,145十億円(+26%)
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※ターゲット時価総額は「(経常利益年間予想×7.3倍(4社平均)+1Q実績経常利益×4×5.5(4社平均))÷2」と仮定した。
マツダは海外依存度が最も低く、円高の影響を受けにくいと考えられる。
1Q進捗ではホンダが41%と最もいいが、海外依存度が非常に高いため円高の影響を受けやすく2~4Qの円高による下振れが心配される。
よって、年間予想及び1Q実績を基にした「時価総額/経常利益」の数値がともに良好なマツダが割安な印象を受ける。
トヨタが割高に見えるのは海外利益の依存度が日産、ホンダよりも低いため円高の影響を他社よりも受けにくいこと、及びトヨタ、レクサスブランドの将来性、安定性が評価されているためであると理解できる。