9/8に2016/7月の国際収支(速報)が公表された。
財(物)の輸出-輸入である「貿易収支」は+613十億円(前年7月は▲88十億円)と6ヶ月連続黒字となった。
前年同期比では円高進行により輸出、輸入ともに減額傾向にあるが輸出が前期比84%であるのに対し、輸入が前期比74%と大幅な減額となった。特に鉱物性燃料の下落率が58%と大きく、原油数量の減少が8.5%あったもののドル建原油価格の下落も輸入減少を後押しした。
輸出では自動車の輸出数量が前期比96.3%であり若干落ち込んでいる。
サービス収支は▲222十億円、証券投資収益などの第一次所得収支は+1,693十億円と大幅なプラスとなったが、前年7月比では523十億円減額となった。
結果、経常収支は+1,938十億円と大幅プラスであり前年7月よりも+145十億円となった。
一方、金融収支について、「直接投資」のうち海外へのM&Aなど株式資本投資は1,910十億円と直近一年で最も増加した。逆に、貸付など負債性資本への投資純額は▲1,724十億円と大幅減少した。海外子会社等へ外貨で貸付していたものを株式へ変更したとも理解できる。結果、「直接投資」合計は+497十億円と前年同期比で1,192十億円マイナスだった。
「証券投資」は中長期債権の増加4,238十億円があり(3月依頼の高水準)、短期債権の減少2,407十億円を相殺しても+3,192十億円となった。外貨建の中長期債権の購入増加、もしくは非居住者による円債権の回収があったと理解できる。
財(物)の輸出-輸入である「貿易収支」は+613十億円(前年7月は▲88十億円)と6ヶ月連続黒字となった。
前年同期比では円高進行により輸出、輸入ともに減額傾向にあるが輸出が前期比84%であるのに対し、輸入が前期比74%と大幅な減額となった。特に鉱物性燃料の下落率が58%と大きく、原油数量の減少が8.5%あったもののドル建原油価格の下落も輸入減少を後押しした。
輸出では自動車の輸出数量が前期比96.3%であり若干落ち込んでいる。
サービス収支は▲222十億円、証券投資収益などの第一次所得収支は+1,693十億円と大幅なプラスとなったが、前年7月比では523十億円減額となった。
結果、経常収支は+1,938十億円と大幅プラスであり前年7月よりも+145十億円となった。
一方、金融収支について、「直接投資」のうち海外へのM&Aなど株式資本投資は1,910十億円と直近一年で最も増加した。逆に、貸付など負債性資本への投資純額は▲1,724十億円と大幅減少した。海外子会社等へ外貨で貸付していたものを株式へ変更したとも理解できる。結果、「直接投資」合計は+497十億円と前年同期比で1,192十億円マイナスだった。
「証券投資」は中長期債権の増加4,238十億円があり(3月依頼の高水準)、短期債権の減少2,407十億円を相殺しても+3,192十億円となった。外貨建の中長期債権の購入増加、もしくは非居住者による円債権の回収があったと理解できる。