アドソル日進(3837)が一部上場及び1:2の株式分割へ 

2016/09/09

企業分析

アドソル日進(3837)が2部から1部への上場及び1:2の株式分割を公表した。

株式分割の効力発生日は10/1となる。


【過去の業績、事業の内容について】

直近5年間は以下のとおり安定して増収増益を続けて来た。
最終利益は毎年3割近い増加となっている。

(単位:百万円)
H24.3
H25.3
H26.3
H27.3
H28.3
売上
7,721
8,085
8,437
9,038
10,460
増加率
 
4.7%
4.4%
7.1%
15.7%
最終利益
77
115
167
229
289
増加率
 
49.0%
44.9%
37.1%
26.1%
 
 
 
 
 
 
設備投資
37
25
25
315
264
 
 
 
 
 
 
従業員数()
468
477
482
485
489

また、増収増益の割合と比べて人員が増加しておらず、固定費負担も重くならず利益率が改善しているものと見られる。
これについては事業等のリスクにも記載されている通り外注企業を活用しており原価の54%を外注費が占めるとのことである。

売上先は全て国内向けで三菱電機への売上依存度が最も高い。
H27.3期で売上高合計の13.6%の、H28.3期では28.3%にも上っている。

その他、トヨタ、富士通、アイビーエムとも取引がある。(edinetから)

また、投資有価証券として日本プロセス(9651)を324百万円保有している。

その他、重要な契約として社会インフラのIoT化のセキュリティ課題に向け、Lynx社のセキュリティ製品「LynxSECURE」の日本市場における総代理店契約を締結している。


【利益指標、株価について】

(単位:百万円)
 
H28.6
時価総額
 
8,146
9/9時点
有利子負債
 
191
総資産
 
5,175
純資産
 
2,699
H28.3
H29.3
⇒予測値基準
ROA
5.6%
7.0%
ROE
10.7%
13.4%
ROI(時価)
3.5%
4.4%
PER
28.2
22.4
PBR
 
3.0



株価指標、利益指標については上記の通りである。

ROA、ROEともに高く結果としてPERは予測ベースで22.4倍と高い水準ではあるが、IOT銘柄でもあり、取引先も大手が多いことから将来性も株価に織り込まれいている状況ではある。