【損益】
H28.3期、H28.6期(進捗率調整)共に増収、増益傾向にある。
営業収益について、H28.3期は前期比194十億円の増加となった。生命保険収入運用益が162十億円減少したことを商品不動産売上高の増加384十億円がカバーした。生命保険事業収益については手数料収入は増加したものの、運用損が出てしまったことによる減少である。
営業費用(H28.3期)は164十億円の増加となった。商品不動産売上原価が346十億円増加(利益ベースで38十億円の増加)、生命保険費用が150十億円減少(利益ベースで12十億円の減少)したほか長期性資産評価損(減損)が21十億円減少、その他の損益(純額)損目(デリバティブ損益)が26十億円減少した。
H28.3期は商品不動産が好調で利益を牽引し、生命保険のマイナスをカバーした結果となった。
H28.6期も商品不動産が好調で利益を牽引し、生命保険のマイナスをカバーする方向は変わっておらず、また、その他損益が益目、長期性評価損も少額であるため営業利益進捗率は30%と良好である。
【キャッシュフロー】
営業CFは継続してプラス、投資CFはH28.6期のみプラスであるが、H27.3期、H28.3期はマイナスであり、フリーキャッシュフローもマイナスであった。
営業貸付金についてH27.3期は純増132十億円、H28.3期は153十億円、H28.6期は1Qで55十億円と積極投資が継続している。
また、ファイナンスリース及びオペレーティングリースを含めたリース全体はH27.3期で147十億円の純増、H28.3期で237十億円の純増、H28.6期で21十億円の純減とH29.3期にはいりリース投資の勢いは小さくなった印象である。
有価証券、子会社株式については売り買いを伴うものの、H27.3期,H28.3期は投資増であった。しかし、H28.6期は大幅な回収増となった。
以上から、H28.6期は積極投資は一服し、投資キャッシュフローはプラス60十億円となった。
財務CFの大部分は借入債務(3か月超)による調達と返済であるが、はH27.3期で159十億円の純調達、H28.3期で94十億円の純返済、H28.6期で39十億円の純調達である。
預金の受取額(純額)は年間100十億円程度の純増が継続している。
【財政状態】
有利子負債(短期)は短期借入債務+預金であるが、預金は上記に説明の通り増加傾向にあり,預金残高はH27.3期で1,287十億円、H28.3期で1,398十億円、H28.6期で1,428十億円と安定して増加傾向にある。
有利子負債全体では減少傾向にあるため金融機関からの借入は預金の増加以上に減少傾向にある。
固定資産、固定負債はH27.3期、H28.3期ともに減少傾向にある。
ファイナンスリース資産残高は減少傾向でH27.3期が26十億円の減少、H28.6期は44十億円の減少と減少幅は大きくなっている。オペレーティングリース資産残高は増減はあるものの横ばいである。
営業貸付金は横ばいであるが、投資有価証券残高はH27.3期、H28.3期ともに502十億円の減少、193十億円の減少と縮小している。なお、営業貸付金の半分近くは国内住宅ローンであり残高は増加傾向にある。また、海外貸付も大幅に伸びてきており、国内法人向けが減少傾向にある。
固定負債のうち「保険契約債務および保険契約者勘定」はH27.3期、H28.3期それぞれで405十億円、34十億円の減少となっている。
【株価】
9/13時点での時価総額1,961十億円と直近四半期数値から算出した各種指標ではEBIT倍率は23.8、EBITDA倍率は12.9と高めであるが、PERは7.5倍と低めである。
純有利子負債の負担が自己資本に比べて大きく、レバレッジが効いているためROEはH27.3期で10.9%、H28.3期で11.3%と高いものの、ROAはそれぞれ2.1%、2.4%と低く資産効率的な事業となっていない。しかし、他のリース会社のROEは10%未満、ROAは1%未満が普通であるため同業他社と比べると収益性は高い。
詳細な財務分析指標は以下の通りである。
H28.3期、H28.6期(進捗率調整)共に増収、増益傾向にある。
営業収益について、H28.3期は前期比194十億円の増加となった。生命保険収入運用益が162十億円減少したことを商品不動産売上高の増加384十億円がカバーした。生命保険事業収益については手数料収入は増加したものの、運用損が出てしまったことによる減少である。
営業費用(H28.3期)は164十億円の増加となった。商品不動産売上原価が346十億円増加(利益ベースで38十億円の増加)、生命保険費用が150十億円減少(利益ベースで12十億円の減少)したほか長期性資産評価損(減損)が21十億円減少、その他の損益(純額)損目(デリバティブ損益)が26十億円減少した。
H28.3期は商品不動産が好調で利益を牽引し、生命保険のマイナスをカバーした結果となった。
H28.6期も商品不動産が好調で利益を牽引し、生命保険のマイナスをカバーする方向は変わっておらず、また、その他損益が益目、長期性評価損も少額であるため営業利益進捗率は30%と良好である。
【キャッシュフロー】
営業CFは継続してプラス、投資CFはH28.6期のみプラスであるが、H27.3期、H28.3期はマイナスであり、フリーキャッシュフローもマイナスであった。
営業貸付金についてH27.3期は純増132十億円、H28.3期は153十億円、H28.6期は1Qで55十億円と積極投資が継続している。
また、ファイナンスリース及びオペレーティングリースを含めたリース全体はH27.3期で147十億円の純増、H28.3期で237十億円の純増、H28.6期で21十億円の純減とH29.3期にはいりリース投資の勢いは小さくなった印象である。
有価証券、子会社株式については売り買いを伴うものの、H27.3期,H28.3期は投資増であった。しかし、H28.6期は大幅な回収増となった。
以上から、H28.6期は積極投資は一服し、投資キャッシュフローはプラス60十億円となった。
財務CFの大部分は借入債務(3か月超)による調達と返済であるが、はH27.3期で159十億円の純調達、H28.3期で94十億円の純返済、H28.6期で39十億円の純調達である。
預金の受取額(純額)は年間100十億円程度の純増が継続している。
【財政状態】
有利子負債(短期)は短期借入債務+預金であるが、預金は上記に説明の通り増加傾向にあり,預金残高はH27.3期で1,287十億円、H28.3期で1,398十億円、H28.6期で1,428十億円と安定して増加傾向にある。
有利子負債全体では減少傾向にあるため金融機関からの借入は預金の増加以上に減少傾向にある。
固定資産、固定負債はH27.3期、H28.3期ともに減少傾向にある。
ファイナンスリース資産残高は減少傾向でH27.3期が26十億円の減少、H28.6期は44十億円の減少と減少幅は大きくなっている。オペレーティングリース資産残高は増減はあるものの横ばいである。
営業貸付金は横ばいであるが、投資有価証券残高はH27.3期、H28.3期ともに502十億円の減少、193十億円の減少と縮小している。なお、営業貸付金の半分近くは国内住宅ローンであり残高は増加傾向にある。また、海外貸付も大幅に伸びてきており、国内法人向けが減少傾向にある。
固定負債のうち「保険契約債務および保険契約者勘定」はH27.3期、H28.3期それぞれで405十億円、34十億円の減少となっている。
【株価】
9/13時点での時価総額1,961十億円と直近四半期数値から算出した各種指標ではEBIT倍率は23.8、EBITDA倍率は12.9と高めであるが、PERは7.5倍と低めである。
純有利子負債の負担が自己資本に比べて大きく、レバレッジが効いているためROEはH27.3期で10.9%、H28.3期で11.3%と高いものの、ROAはそれぞれ2.1%、2.4%と低く資産効率的な事業となっていない。しかし、他のリース会社のROEは10%未満、ROAは1%未満が普通であるため同業他社と比べると収益性は高い。
詳細な財務分析指標は以下の通りである。
(単位:百万円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
営業収益 | 2,174,283 | 2,369,202 | 194,919 | 587,945 | 25% |
営業費用 | 1,917,454 | 2,081,461 | 164,007 | 500,522 | 24% |
営業利益 | 256,829 | 287,741 | 30,912 | 87,423 | 30% |
減価償却費 | 229,583 | 244,853 | 15,270 | 62,362 | 25% |
EBITDA | 486,412 | 532,594 | 46,182 | 149,785 | 28% |
支配株主帰属利益 | 234,948 | 260,169 | 25,221 | 76,769 | 30% |
営業CF | 257,611 | 510,562 | 252,951 | 118,119 | 23% |
投資CF | △467,801 | △552,529 | △84,728 | 60,442 | -11% |
フリーCF | △210,190 | △41,967 | 168,223 | 178,561 | -425% |
財務CF | 213,432 | △48,001 | △261,433 | △53,603 | 112% |
現預金 | 827,518 | 730,420 | △97,098 | 842,171 | 111,751 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
売買目的(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 827,518 | 730,420 | △97,098 | 842,171 | 111,751 |
流動資産 | 1,341,462 | 1,165,008 | △176,454 | 1,264,704 | 99,696 |
流動負債 | 2,253,615 | 2,373,070 | 119,455 | 2,232,203 | △140,867 |
流動資産ー流動負債 | △912,153 | △1,208,062 | △295,909 | △967,499 | 240,563 |
うち現金短借以外 | △167,506 | △190,386 | △22,880 | △138,929 | 51,457 |
有利子負債(流動) | 1,572,165 | 1,748,096 | 175,931 | 1,670,741 | △77,355 |
有利子負債(固定) | 4,132,945 | 3,936,918 | △196,027 | 3,893,719 | △43,199 |
有利子負債計 | 5,705,110 | 5,685,014 | △20,096 | 5,564,460 | △120,554 |
ネット有利子負債 | 4,877,592 | 4,954,594 | 77,002 | 4,722,289 | △232,305 |
固定資産 | 10,102,166 | 9,827,910 | △274,256 | 9,498,178 | △329,732 |
固定負債 | 6,805,041 | 6,139,562 | △665,479 | 6,037,414 | △102,148 |
純資産 | 2,384,972 | 2,480,286 | 95,314 | 2,493,265 | 12,979 |
非支配株主持分 | 232,774 | 169,855 | △62,919 | 166,296 | △3,559 |
親会社所有者持分 | 2,152,198 | 2,310,431 | 158,233 | 2,326,969 | 16,538 |
ROE | 10.9% | 11.3% | 13.2% | ||
ROA | 2.1% | 2.4% | 2.9% | ||
ROI | 3.3% | 3.8% | 4.6% | ||
(営業利益/有利負債+時価) | |||||
為替換算差額/包括 | 37,155 | △26,957 | △64,112 | △41,204 | |
ドル/円年平均 | 109.92 | 120.14 | 108.25 | ||
ドル/円決算月平均 | 120.38 | 113.03 | △7.35 | 105.72 | △7.31 |