【事業】
薬王堂が実施する事業は医薬品、化粧品、食料品及び日用雑貨等、生活関連商品を扱うバラエティ型コンビニエンス・ドラッグストアを展開する。
販売地域は青森、秋田、岩手、宮城、山形のみであり、本社である岩手県が45%を占める。
東北地域に絞った展開が特徴的である。
株式会社ニッドとニッドプライベートブランド商品等の仕入、専用発注機(NIDEOS)の使用契約を締結している。ボランタリーチェーン加盟店契約であり、ボランタリーチェーンとは小売店又は卸売商が組織を結成して共同仕入等の営業活動を行い、商品の仕入や流通段階でのスケールメリットを獲得しようとする共同体あるいは企業をいうとのことである。
従業員数も増加しており、事業の拡大が継続している。
株主分布はH27.2期からH28.3期にかけて、金融機関が増加し、個人が減少している。
【損益】
薬王堂の売上高はH28.2期、H28.8 期2Qと引き続き安定して増収増益を継続している。
H28.8期は前年同期比で売上13%増、営業利益33%増、最終利益41%増と好調であり、年間予想進捗率も2Qで売上56%、営業利益65%、最終利益60%と2Q進捗度合いも順調である。
薬王堂の収益性の指標についても、売上総利益率は22%程度と安定しており、営業利益率は上昇傾向にあり特にH28.8期は4.6%と高水準となった。
なお、年度予想における営業利益率、最終利益率は前年度実績数値とほぼ変わらないため、前年度と同様の利益水準が期待できるということであろう。
【キャッシュフロー】
薬王堂は安定して営業Cfを獲得しており、営業CFの範囲内で投資を実行している。
結果、フリーキャッシュフローは大きく残っていない。
積極的な設備投資(特に有形固定資産の取得)を営業CFの範囲内で積極的に行い、利益の継続的向上を図っている。
【財政状態】
薬王堂の貸借対照表について、自己資本比率は直近決算で41%である。
流動比率、長期固定適合率はほぼ100%が継続しており短期的、長期的な資金繰りに大きな影響はないものと考えられる。
固定資産は増加傾向にあり、H28.2期は2,298百万円、H28.8期は1,494百万円増加している。
店舗設備への投資(建物の増加)が主なものであり積極的な設備投資が継続していることが分かる。
ただし、ROAは改善傾向にあり特にH28.8期2Qは7.1%と非常に高い水準であることから効率のいい投資が実施されているのである。
【株価】
薬王堂の株価はH27.2時点で2,667円、H28.2時点で2,770円と低迷しPERも10倍程度の時期があったものの直近株価は2Q業績好調、株式3分割の影響もあり上昇し6,510円まで上昇した。
現在時価を前提としたPERはH28.2期実績ベースで24.2倍、H29.2期予想ベースで22.4倍とやや高めではある。
しかし、過去の利益拡大の趨勢からすると最終利益の倍増も全く手に届かないものとは言えないため現在の収益性を確保しつつ、店舗拡大がどこまで継続できるかが今後の株価を左右するものと考えられる。
薬王堂が実施する事業は医薬品、化粧品、食料品及び日用雑貨等、生活関連商品を扱うバラエティ型コンビニエンス・ドラッグストアを展開する。
販売地域は青森、秋田、岩手、宮城、山形のみであり、本社である岩手県が45%を占める。
東北地域に絞った展開が特徴的である。
株式会社ニッドとニッドプライベートブランド商品等の仕入、専用発注機(NIDEOS)の使用契約を締結している。ボランタリーチェーン加盟店契約であり、ボランタリーチェーンとは小売店又は卸売商が組織を結成して共同仕入等の営業活動を行い、商品の仕入や流通段階でのスケールメリットを獲得しようとする共同体あるいは企業をいうとのことである。
従業員数も増加しており、事業の拡大が継続している。
株主分布はH27.2期からH28.3期にかけて、金融機関が増加し、個人が減少している。
【損益】
薬王堂の売上高はH28.2期、H28.8 期2Qと引き続き安定して増収増益を継続している。
H28.8期は前年同期比で売上13%増、営業利益33%増、最終利益41%増と好調であり、年間予想進捗率も2Qで売上56%、営業利益65%、最終利益60%と2Q進捗度合いも順調である。
薬王堂の収益性の指標についても、売上総利益率は22%程度と安定しており、営業利益率は上昇傾向にあり特にH28.8期は4.6%と高水準となった。
なお、年度予想における営業利益率、最終利益率は前年度実績数値とほぼ変わらないため、前年度と同様の利益水準が期待できるということであろう。
【キャッシュフロー】
薬王堂は安定して営業Cfを獲得しており、営業CFの範囲内で投資を実行している。
結果、フリーキャッシュフローは大きく残っていない。
積極的な設備投資(特に有形固定資産の取得)を営業CFの範囲内で積極的に行い、利益の継続的向上を図っている。
【財政状態】
薬王堂の貸借対照表について、自己資本比率は直近決算で41%である。
流動比率、長期固定適合率はほぼ100%が継続しており短期的、長期的な資金繰りに大きな影響はないものと考えられる。
固定資産は増加傾向にあり、H28.2期は2,298百万円、H28.8期は1,494百万円増加している。
店舗設備への投資(建物の増加)が主なものであり積極的な設備投資が継続していることが分かる。
ただし、ROAは改善傾向にあり特にH28.8期2Qは7.1%と非常に高い水準であることから効率のいい投資が実施されているのである。
【株価】
薬王堂の株価はH27.2時点で2,667円、H28.2時点で2,770円と低迷しPERも10倍程度の時期があったものの直近株価は2Q業績好調、株式3分割の影響もあり上昇し6,510円まで上昇した。
現在時価を前提としたPERはH28.2期実績ベースで24.2倍、H29.2期予想ベースで22.4倍とやや高めではある。
しかし、過去の利益拡大の趨勢からすると最終利益の倍増も全く手に届かないものとは言えないため現在の収益性を確保しつつ、店舗拡大がどこまで継続できるかが今後の株価を左右するものと考えられる。
薬王堂(3385) | |||||
(単位:百万円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
売上高 | 57,596 | 66,937 | 9,341 | 37,672 | 56% |
前年Q | 33,425 | 113% | |||
年間予想 | 73,800 | 51% | |||
売上総利益 | 13,183 | 15,032 | 1,849 | 8,411 | 56% |
販管費 | 11,184 | 12,379 | 1,195 | 6,688 | 54% |
営業利益 | 1,999 | 2,653 | 1,723 | 65% | |
前年Q | 1,291 | 133% | |||
年間予想 | 2,970 | 58% | |||
減価償却費(のれん償却含) | 1,187 | 1,428 | 241 | 752 | 53% |
EBITDA | 3,186 | 4,081 | 895 | 2,475 | 61% |
支配株主帰属利益 | 1,187 | 1,787 | 600 | 1,154 | 65% |
前年Q | 818 | 141% | |||
年間予想 | 1,930 | 60% | |||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | ||
売上総利益率 | 22.9% | 22.5% | 22.3% | ||
営業利益率 | 3.5% | 4.0% | 4.6% | 4.0% | |
支配株主帰属利益率 | 2.1% | 2.7% | 3.1% | 2.6% | |
薬王堂(3385)のキャッシュフロー | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | |||
営業CF | 3,058 | 3,489 | 431 | 3,591 | 103% |
投資CF | △3,052 | △3,845 | △793 | △2,104 | 55% |
フリーCF | 6 | △356 | △362 | 1,487 | -418% |
財務CF | 137 | 790 | 653 | 128 | 16% |
薬王堂(3385)の財政状態 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | |||
現預金 | 565 | 999 | 434 | 2,615 | 1,616 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 565 | 999 | 434 | 2,615 | 1,616 |
流動資産 | 10,447 | 12,021 | 1,574 | 14,332 | 2,311 |
流動負債 | 10,437 | 11,982 | 1,545 | 14,546 | 2,564 |
流動資産ー流動負債 | 10 | 39 | 29 | △214 | △253 |
うち現金短借以外 | 986 | 887 | △99 | △858 | △1,745 |
有利子負債(流動) | 1,541 | 1,847 | 306 | 1,971 | 124 |
有利子負債(固定) | 2,762 | 3,463 | 701 | 3,767 | 304 |
有利子負債計 | 4,303 | 5,310 | 1,007 | 5,738 | 428 |
ネット有利子負債 | 3,738 | 4,311 | 573 | 3,123 | △1,188 |
固定資産 | 14,421 | 16,719 | 2,298 | 18,213 | 1,494 |
固定負債 | 3,714 | 4,427 | 713 | 4,810 | 383 |
純資産 | 10,717 | 12,331 | 1,614 | 13,189 | 858 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 10,717 | 12,331 | 1,614 | 13,189 | 858 |
流動比率 | 100% | 100% | 99% | ||
固定長期適合率 | 100% | 100% | 101% | ||
自己資本比率 | 43% | 43% | 41% | ||
有利子負債比率 | 40% | 43% | 44% | ||
薬王堂(3385)の利益指標 | |||||
H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | ||
ROE | 11.1% | 14.5% | 17.5% | 14.6% | |
ROA | 4.8% | 6.2% | 7.1% | 5.9% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 4.2% | 5.5% | 7.0% | 6.1% | |
薬王堂(3385)の過去株価指標分析 | |||||
(単位:円) | H27.2 | H28.2 | H28.8 | 直近 | |
株価 | 2,667 | 2,770 | 4,660 | 6,570 | |
1株営業利益 | 304 | 403 | 262 | ||
1株利益 | 180 | 272 | 175 | ||
1株純資産 | 1,629 | 1,874 | 2,004 | ||
営業利益PER | 8.8 | 6.9 | 17.8 | ||
PER | 14.8 | 10.2 | 26.6 | ||
PBR | 1.6 | 1.5 | 2.3 | ||
薬王堂(3385)の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 6,580,160 | 自己株式除く | |||
増資時発行株 | 0 | ||||
引受価額 | 0.0 | 円 | |||
増資時調達見込額 | 0 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 13,189 | ||||
直近株価 | 6,570 | 直近時点 10/12終値 | |||
時価総額 | 43,232 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | 3,123 | ||||
事業価値 | 46,355 | ||||
潜在株 | 0 | 潜在株割合 | 0.0% | ||
薬王堂(3385)の株価指標/直近株価前提 | |||||
指標 | H27.2 | H28.2 | H28.8 | 予想 | |
EBIT倍率 | 23.2 | 17.5 | 18.0 | 15.6 | |
EBITDA倍率 | 14.5 | 11.4 | 9.4 | ||
営業利益PER | 21.6 | 16.3 | 12.5 | 14.6 | |
PER | 36.4 | 24.2 | 18.7 | 22.4 | |
PBR | 4.0 | 3.5 | 3.3 | ||
薬王堂(3385)の株主構成 | |||||
H27.2 | H28.2 | ||||
政府 | 0% | 0% | |||
金融機関 | 10% | 15% | |||
金融商品取引業者 | 5% | 3% | |||
その他法人 | 37% | 39% | |||
外国法人等 | 8% | 11% | |||
個人 | 41% | 32% | |||
*TKコーポレーション38.4% | |||||
薬王堂(3385)における従業員の状況 | |||||
H27.2 | H28.2 | ||||
連結人員 | 499 | 535 | 人 | ||
親会社単体人員 | 499 | 535 | 人 | ||
親会社単体平均年齢 | 30.1 | 30 | 才 | ||
親会社単体平均年収 | 3,783 | 3,878 | 千円 | ||
薬王堂(3385)のセグメント別業績 | |||||
売上(百万円) | H27.2 | H28.2 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
ヘルスケア | 14,578 | 16,315 | 1,737 | 0% | |
ビューティケア | 10,609 | 11,986 | 1,377 | 0% | |
ホームケア | 7,094 | 8,379 | 1,285 | 0% | |
コンビニエンスストア | 25,312 | 30,225 | 4,913 | 0% | |
セグメント | 説明 | ||||
ヘルスケア | 医薬品・医療用品・健康食品・介護用品・ベビー用品・調剤 | ||||
ビューティケア | 化粧品・ヘアケア・オーラルケア・ボディケア | ||||
ホームケア | 洗剤・家庭紙・台所用品・実用衣料・履き物・服飾雑貨 | ||||
コンビニエンスストア | 文具・玩具・ペット用品・電気小物・菓子・飲料・食品 |