【事業】
USENは日本全国で音楽配信事業、業務用システム事業、ICT事業、その他事業を展開する。
直近のH28.8期は区分された3セグメントのうち音楽配信事業が売上の60%を占め、利益の76%を占める。
また、H27.6期からH28.8期にかけて3セグメントの売上はほぼ横ばいであり、セグメント利益もほぼ横ばいであるがここ3年間は安定した売上、利益を確保できていると言える。
従業員もH27.8 期はH26.8期と比較して微増でありグループ全体で3,124人所属している。
株主はその他法人株主が多く光通信が18%所有している。会長である宇野康秀に次ぐ第2位の保有率である。
【損益】
USENのH26.8からH28.8期にかけての業績は売上、利益についても横ばいと言える。
しかし、安泰した売上と利益を確保しているとも解釈できる。
また、H26.8期からH28.8期にわたって売上総利益率は若干の上昇傾向にあるが、営業利益率は減少傾向にある。売上原価負担の減少と販管費負担の増加が生じていると言える。
USENのH29.8期予想の支配株主帰属利益率は7.8%と過去3年と比較しても小さい数値となっている。なんらかの特別損失の計上か税金費用負担の増加を予想しているのかもしれない。
USENの特別損益項目の特徴として毎期、固定資産除却損が多額に計上されている点があり、H26.8期、H27.8期、H28.8期に特別損失として固定資産除却損がそれぞれ795百万円、736百万円、789百万円計上されている。工具器具備品の除却が500百万円程度、建物構築物の除却も200百万円以上ある。
USENの販管費のうち13十億円程度は給与手当てである。研究開発費は年間10~15百万円計上している。
【キャッシュフロー】
H26.8期からH28.8期にかけて安定して営業CFを獲得している。
また、投資を営業CFの範囲に抑えているためフリーCFは継続してプラスであり、借入金の返済等の財務CFに充てることができている。
USENはH27.8期から配当金の支払いを再開しH27.8期に231百万円、H28.8期に126百万円支払っている。ただし、配当優先株式に対する配当である点留意すべきである。
【財政状態】
USENの固定資産のうち、土地建物が大部分を占める。また、投資等において貸倒引当金が5十億円計上されており、長期貸付金の見合いと考えられる。
税金資産については評価性引当額を多額に計上している。一時差異で最も大きいのは繰越欠損金でH27.8期で37十億円の欠損金一時差異税金資産額が残存していたが同額の評価性引当額の計上があったと考えられる。
有利子負債がH27.8期、H28.8期と順調に減少しつつある。
このことにより、自己資本比率はH28.8期に40%まで回復し、有利子負債比率も71%まで低下してきている。流動比率固定長期適合率も100%程度であり短期資金、長期資金ともに安定はしている。
また、USENのROEは予想数値前提でも22%、ROAは8.8%と比較的高く収益獲得の効率性は高いと言える。ROEが高い分だけPBRは直近で2.5倍とやや高い。
【株価】
USENの株価については、上記に記載のとおり安定した利益を計上しており、しかもROEが高く20%を超えるため株主持分の効率性としては高いと言える。
PBRが2.5倍であってもROEが高いためPERは10倍程度となっている。
また、EBIT倍率は予想利益ベースで7.2倍、EBITDA倍率は実績利益ベースで4.6倍と非常に低い水準である。
USENの安定した業績を考えると現在の株価は安い印象であり、ひとつの材料があれば大きく株価が上昇することも考えられる。
USENは日本全国で音楽配信事業、業務用システム事業、ICT事業、その他事業を展開する。
直近のH28.8期は区分された3セグメントのうち音楽配信事業が売上の60%を占め、利益の76%を占める。
また、H27.6期からH28.8期にかけて3セグメントの売上はほぼ横ばいであり、セグメント利益もほぼ横ばいであるがここ3年間は安定した売上、利益を確保できていると言える。
従業員もH27.8 期はH26.8期と比較して微増でありグループ全体で3,124人所属している。
株主はその他法人株主が多く光通信が18%所有している。会長である宇野康秀に次ぐ第2位の保有率である。
【損益】
USENのH26.8からH28.8期にかけての業績は売上、利益についても横ばいと言える。
しかし、安泰した売上と利益を確保しているとも解釈できる。
また、H26.8期からH28.8期にわたって売上総利益率は若干の上昇傾向にあるが、営業利益率は減少傾向にある。売上原価負担の減少と販管費負担の増加が生じていると言える。
USENのH29.8期予想の支配株主帰属利益率は7.8%と過去3年と比較しても小さい数値となっている。なんらかの特別損失の計上か税金費用負担の増加を予想しているのかもしれない。
USENの特別損益項目の特徴として毎期、固定資産除却損が多額に計上されている点があり、H26.8期、H27.8期、H28.8期に特別損失として固定資産除却損がそれぞれ795百万円、736百万円、789百万円計上されている。工具器具備品の除却が500百万円程度、建物構築物の除却も200百万円以上ある。
USENの販管費のうち13十億円程度は給与手当てである。研究開発費は年間10~15百万円計上している。
【キャッシュフロー】
H26.8期からH28.8期にかけて安定して営業CFを獲得している。
また、投資を営業CFの範囲に抑えているためフリーCFは継続してプラスであり、借入金の返済等の財務CFに充てることができている。
USENはH27.8期から配当金の支払いを再開しH27.8期に231百万円、H28.8期に126百万円支払っている。ただし、配当優先株式に対する配当である点留意すべきである。
【財政状態】
USENの固定資産のうち、土地建物が大部分を占める。また、投資等において貸倒引当金が5十億円計上されており、長期貸付金の見合いと考えられる。
税金資産については評価性引当額を多額に計上している。一時差異で最も大きいのは繰越欠損金でH27.8期で37十億円の欠損金一時差異税金資産額が残存していたが同額の評価性引当額の計上があったと考えられる。
有利子負債がH27.8期、H28.8期と順調に減少しつつある。
このことにより、自己資本比率はH28.8期に40%まで回復し、有利子負債比率も71%まで低下してきている。流動比率固定長期適合率も100%程度であり短期資金、長期資金ともに安定はしている。
また、USENのROEは予想数値前提でも22%、ROAは8.8%と比較的高く収益獲得の効率性は高いと言える。ROEが高い分だけPBRは直近で2.5倍とやや高い。
【株価】
USENの株価については、上記に記載のとおり安定した利益を計上しており、しかもROEが高く20%を超えるため株主持分の効率性としては高いと言える。
PBRが2.5倍であってもROEが高いためPERは10倍程度となっている。
また、EBIT倍率は予想利益ベースで7.2倍、EBITDA倍率は実績利益ベースで4.6倍と非常に低い水準である。
USENの安定した業績を考えると現在の株価は安い印象であり、ひとつの材料があれば大きく株価が上昇することも考えられる。
USEN(4842) | |||||
(単位:百万円) | H26.8 | H27.8 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
売上高 | 69,271 | 70,176 | 905 | 73,613 | 105% |
前年Q | 70,176 | 105% | |||
年間予想 | 78,700 | 94% | |||
売上総利益 | 38,849 | 39,904 | 1,055 | 42,030 | 105% |
販管費 | 29,025 | 30,031 | 1,006 | 31,825 | 106% |
営業利益 | 9,824 | 9,873 | 10,205 | 103% | |
前年Q | 9,873 | 103% | |||
年間予想 | 10,800 | 94% | |||
減価償却費(のれん償却含) | 7,197 | 7,351 | 154 | 6,771 | 92% |
EBITDA | 17,021 | 17,224 | 203 | 16,976 | 99% |
支配株主帰属利益 | 6,717 | 6,564 | △153 | 7,469 | 114% |
前年Q | 6,564 | 114% | |||
年間予想 | 6,100 | 122% | |||
H26.8 | H27.8 | H28.8 | 予想 | ||
売上総利益率 | 56.1% | 56.9% | 57.1% | ||
営業利益率 | 14.2% | 14.1% | 13.9% | 13.7% | |
支配株主帰属利益率 | 9.7% | 9.4% | 10.1% | 7.8% | |
USEN(4842)のキャッシュフロー | |||||
H26.8 | H27.8 | 増減 | H28.8 | 増減 | |
営業CF | 16,206 | 13,924 | △2,282 | 15,380 | 110% |
投資CF | △5,664 | △6,387 | △723 | △9,991 | 156% |
フリーCF | 10,542 | 7,537 | △3,005 | 5,389 | 72% |
財務CF | △8,683 | △3,347 | 5,336 | △8,206 | 245% |
USEN(4842)の財政状態 | |||||
H26.8 | H27.8 | 増減 | H28.8 | 増減 | |
現預金 | 9,435 | 13,682 | 4,247 | 10,865 | △2,817 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 9,435 | 13,682 | 4,247 | 10,865 | △2,817 |
流動資産 | 20,689 | 24,409 | 3,720 | 22,120 | △2,289 |
流動負債 | 23,555 | 22,403 | △1,152 | 23,945 | 1,542 |
流動資産ー流動負債 | △2,866 | 2,006 | 4,872 | △1,825 | △3,831 |
うち現金短借以外 | △7,261 | △6,511 | 750 | △6,658 | △147 |
有利子負債(流動) | 5,040 | 5,165 | 125 | 6,032 | 867 |
有利子負債(固定) | 19,960 | 16,795 | △3,165 | 13,788 | △3,007 |
有利子負債計 | 25,000 | 21,960 | △3,040 | 19,820 | △2,140 |
ネット有利子負債 | 15,565 | 8,278 | △7,287 | 8,955 | 677 |
固定資産 | 46,646 | 44,853 | △1,793 | 47,015 | 2,162 |
固定負債 | 24,346 | 21,036 | △3,310 | 17,452 | △3,584 |
純資産 | 19,434 | 25,823 | 6,389 | 27,738 | 1,915 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 19,434 | 25,823 | 6,389 | 27,738 | 1,915 |
流動比率 | 88% | 109% | 92% | ||
固定長期適合率 | 107% | 96% | 104% | ||
自己資本比率 | 29% | 37% | 40% | ||
有利子負債比率 | 129% | 85% | 71% | ||
USEN(4842)の利益指標 | |||||
H26.8 | H27.8 | H28.8 | 予想 | ||
ROE | 34.6% | 25.4% | 26.9% | 22.0% | |
ROA | 10.0% | 9.5% | 10.8% | 8.8% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 10.4% | 10.9% | 11.5% | 12.2% | |
USEN(4842)の過去株価指標分析 | |||||
(単位:円) | H26.8 | H27.8 | H28.8 | 直近 | |
株価 | 379 | 327 | 330 | 335 | |
1株営業利益 | 48 | 48 | 50 | ||
1株利益 | 33 | 32 | 36 | ||
1株純資産 | 94 | 125 | 135 | ||
営業利益PER | 8.0 | 6.8 | 6.7 | ||
PER | 11.6 | 10.3 | 9.1 | ||
PBR | 4.0 | 2.6 | 2.5 | ||
USEN(4842)の株式数,時価総額の見込み | |||||
発行済株式 | 206,049,446 | 自己株式除く | |||
増資時発行株 | 0 | ||||
引受価額 | 0.0 | 円 | |||
増資時調達見込額 | 0 | 百万円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 27,738 | ||||
直近株価 | 335 | 直近時点 10/13終値 | |||
時価総額 | 69,027 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | 8,955 | ||||
事業価値 | 77,982 | ||||
潜在株 | 79,245 | 潜在株割合 | 0.0% | ||
USEN(4842)の株価指標/直近株価前提 | |||||
指標 | H26.8 | H27.8 | H28.8 | 予想 | |
EBIT倍率 | 7.9 | 7.9 | 7.9 | 7.2 | |
EBITDA倍率 | 4.6 | 4.5 | 4.6 | ||
営業利益PER | 7.0 | 7.0 | 6.8 | 6.4 | |
PER | 10.3 | 10.5 | 9.2 | 11.3 | |
PBR | 3.6 | 2.7 | 2.5 | ||
USEN(4842)の株主構成 | |||||
H26.8 | H27.8 | ||||
政府 | 0% | 0% | |||
金融機関 | 5% | 5% | |||
金融商品取引業者 | 1% | 1% | |||
その他法人 | 29% | 31% | |||
外国法人等 | 9% | 9% | |||
個人 | 56% | 54% | |||
*宇野康秀30%、光通信18% | |||||
USEN(4842)における従業員の状況 | |||||
H26.8 | H27.8 | ||||
連結人員 | 3,034 | 3,124 | 人 | ||
親会社単体人員 | 2,456 | 2,527 | 人 | ||
親会社単体平均年齢 | 29.2 | 39.5 | 才 | ||
親会社単体平均年収 | 5,043 | 4,982 | 千円 | ||
USEN(4842)のセグメント別業績 | |||||
売上(百万円) | H26.8 | H27.8 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
音楽配信 | 39,550 | 40,550 | 1,000 | 40,707 | 100% |
業務用システム | 16,468 | 15,855 | △613 | 16,830 | 106% |
ICT | 9,795 | 10,031 | 236 | 10,613 | 106% |
損益(百万円) | H26.8 | H27.8 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
音楽配信 | 8,503 | 8,647 | 144 | 8,508 | 98% |
業務用システム | 2,069 | 1,938 | △131 | 2,023 | 104% |
ICT | 745 | 724 | △21 | 710 | 98% |
セグメント | 説明 | ||||
音楽配信 | 業務店及び個人宅に対し、同軸ケーブル、衛星回線、インターネット等を通じた音楽配信 | ||||
業務用システム | 病院、ビジネスホテル及びレジャーホテル業務管理システムの開発・販売 | ||||
ICT | 法人向けにインターネット回線等の販売 |