【事業】
フィル・カンパニーは、駐車場の上部“未利用”空間の活用を実現する空中店舗フィル・パーク事業を実施している。
また、賃貸不動産(フィルパーク飯田橋)を保有しており簿価40百万円程度ある。(H27.11 時点)
IPOにより調達した資金は設備投資20百万円の他は運転資金に回すとのことである。
主な売上先について毎年継続した売上先は少数であり単発で受注している印象である。
このことは事業等のリスクにも記載されており、「現状は成長過程であり事業規模が小さく、案件1件当たりの売上高が当社グループ全体の売上高に占める割合が高い状況にある」との記載がある。
株式の約42%を保有する髙橋伸彰氏は代表取締役社長でなく代表取締役という形で所属している。
従業員数はグループ全体でも13人であり少数精鋭である。
よって、売上原価に占める外注費割合は高い。
【損益】
フィルカンパニーの業績はH27.11期において前期比売上1,016百万円増加の1,493百万円となった。
また、H27.11期は営業利益も急増し3百万円から150百万円まで増加した。
H28.8期3Qは売上高進捗率は前期比87%、営業利益慎重率は133%と増収増益は継続している。
売上総利益率はH26.11期の34%から多少下落しH27.11期は24%、H28.11期は28%となった。
しかし、販管費は粗利ほど増加せず効率益な経営の結果、営業利益率はH27.11期は10%、H28.11期は15%と収益性が上昇している。
H28.8期は最終利益率も10%を超え12%となっている。
【キャッシュフロー】
フィル・カンパニーはH26.11期、H27.11期ともに営業CFは大幅なプラスであり、フリーCFもプラスである。
H27.11 期は有形固定資産取得による支出73百万円あったもののフリーCFはプラスであった。
また、H27.11期は長期借入50百万円を実行したため財務CFも39百万円のプラスとなった。
【財政状態】
フィル・カンパニーの直近時点の貸借対照表の状況について、流動項目ではH26.11期、H27.11期にそれぞれ前受金が売掛金、未製工事支出金よりも多額にあったものの、H28.8期は前受金が大幅に減少した。一方、仕掛販売用不動産、買掛金が増加した。
その結果、流動比率はH28.8時点で158%と数値は改善している。
フィル・カンパニーは有利子負債は増加傾向にあるものの、自己資本比率は改善傾向にありH26.11期に15%であった自己資本比率はH28.8期に38%まで改善している。
直近のH28.8時点での固定長期適合率は42%であり長期資金についても安定感がある。
また、投資等において貸倒引当金が28百万円と比較的多額に計上されている。
【株価】
フィル・カンパニーは現時点では小規模であり継続して大型案件を実施することは難しいかもしれないが、上場することにより営業面及び人材採用面(9月現在連結で13名)で有利に働けば業績の急拡大の可能性も十分にあるように思う。
ただし、事業等のリスクにも記載されているように、「ハウスメーカーや駐車場運営会社等が当社と類似した事業を展開する可能性があり、それにより競争が激化」するリスクは内包している。
H28.8期実績利益と想定発行価格1,210円を前提としたROE(IPO調達後の希薄化加味)は、32.1%、ROAは16.6%と投資効率は非常にいい会社である。
想定発行価格を前提としたPERは14.9倍、PBRは4.8倍である。
潜在的需要を考えると今後の業容拡大は容易に想像できるため、上場初値はかなり期待できると考えられる。
フィル・カンパニーは、駐車場の上部“未利用”空間の活用を実現する空中店舗フィル・パーク事業を実施している。
また、賃貸不動産(フィルパーク飯田橋)を保有しており簿価40百万円程度ある。(H27.11 時点)
IPOにより調達した資金は設備投資20百万円の他は運転資金に回すとのことである。
主な売上先について毎年継続した売上先は少数であり単発で受注している印象である。
このことは事業等のリスクにも記載されており、「現状は成長過程であり事業規模が小さく、案件1件当たりの売上高が当社グループ全体の売上高に占める割合が高い状況にある」との記載がある。
株式の約42%を保有する髙橋伸彰氏は代表取締役社長でなく代表取締役という形で所属している。
従業員数はグループ全体でも13人であり少数精鋭である。
よって、売上原価に占める外注費割合は高い。
【損益】
フィルカンパニーの業績はH27.11期において前期比売上1,016百万円増加の1,493百万円となった。
また、H27.11期は営業利益も急増し3百万円から150百万円まで増加した。
H28.8期3Qは売上高進捗率は前期比87%、営業利益慎重率は133%と増収増益は継続している。
売上総利益率はH26.11期の34%から多少下落しH27.11期は24%、H28.11期は28%となった。
しかし、販管費は粗利ほど増加せず効率益な経営の結果、営業利益率はH27.11期は10%、H28.11期は15%と収益性が上昇している。
H28.8期は最終利益率も10%を超え12%となっている。
【キャッシュフロー】
フィル・カンパニーはH26.11期、H27.11期ともに営業CFは大幅なプラスであり、フリーCFもプラスである。
H27.11 期は有形固定資産取得による支出73百万円あったもののフリーCFはプラスであった。
また、H27.11期は長期借入50百万円を実行したため財務CFも39百万円のプラスとなった。
【財政状態】
フィル・カンパニーの直近時点の貸借対照表の状況について、流動項目ではH26.11期、H27.11期にそれぞれ前受金が売掛金、未製工事支出金よりも多額にあったものの、H28.8期は前受金が大幅に減少した。一方、仕掛販売用不動産、買掛金が増加した。
その結果、流動比率はH28.8時点で158%と数値は改善している。
フィル・カンパニーは有利子負債は増加傾向にあるものの、自己資本比率は改善傾向にありH26.11期に15%であった自己資本比率はH28.8期に38%まで改善している。
直近のH28.8時点での固定長期適合率は42%であり長期資金についても安定感がある。
また、投資等において貸倒引当金が28百万円と比較的多額に計上されている。
【株価】
フィル・カンパニーは現時点では小規模であり継続して大型案件を実施することは難しいかもしれないが、上場することにより営業面及び人材採用面(9月現在連結で13名)で有利に働けば業績の急拡大の可能性も十分にあるように思う。
ただし、事業等のリスクにも記載されているように、「ハウスメーカーや駐車場運営会社等が当社と類似した事業を展開する可能性があり、それにより競争が激化」するリスクは内包している。
H28.8期実績利益と想定発行価格1,210円を前提としたROE(IPO調達後の希薄化加味)は、32.1%、ROAは16.6%と投資効率は非常にいい会社である。
想定発行価格を前提としたPERは14.9倍、PBRは4.8倍である。
潜在的需要を考えると今後の業容拡大は容易に想像できるため、上場初値はかなり期待できると考えられる。
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フィル・カンパニー(3267) | |||||
(単位:千円) | H26.11 | H27.11 | 増減 | H28.8 | 進捗/増減 |
売上高 | 477,032 | 1,493,082 | 1,016,050 | 1,305,901 | 87% |
年間予想 | 1,741,201 | 75% | |||
売上総利益 | 160,489 | 357,048 | 196,559 | 360,334 | 101% |
販管費 | 156,528 | 206,683 | 50,155 | 159,788 | 77% |
営業利益 | 3,961 | 150,365 | 146,404 | 200,546 | 133% |
年間予想 | 267,395 | 75% | |||
減価償却費 | 9,461 | 8,629 | △832 | 8,783 | 102% |
EBITDA | 13,422 | 158,994 | 145,572 | 209,329 | 132% |
支配株主帰属利益 | 34,878 | 140,142 | 105,264 | 158,710 | 113% |
年間予想 | 211,613 | 75% | |||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H26.11 | H27.11 | H28.8 | 予想 | ||
売上総利益率 | 33.6% | 23.9% | 27.6% | ||
営業利益率 | 0.8% | 10.1% | 15.4% | 15.4% | |
支配株主帰属利益率 | 7.3% | 9.4% | 12.2% | 12.2% | |
フィル・カンパニー(3267)のキャッシュフロー | |||||
H26.11 | H27.11 | 増減 | H28.8 | 増減 | |
営業CF | 227,974 | 437,864 | 209,890 | 0% | |
投資CF | △6,842 | △73,830 | △66,988 | 0% | |
フリーCF | 221,132 | 364,034 | 142,902 | 0 | 0% |
財務CF | △53,202 | 39,758 | 92,960 | 0% | |
フィル・カンパニー(3267)の財政状態 | |||||
H26.11 | H27.11 | 増減 | H28.8 | 増減 | |
現預金 | 271,989 | 675,781 | 403,792 | 631,676 | △44,105 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 271,989 | 675,781 | 403,792 | 631,676 | △44,105 |
流動資産 | 489,144 | 885,713 | 396,569 | 792,227 | △93,486 |
流動負債 | 437,308 | 710,217 | 272,909 | 502,239 | △207,978 |
流動資産ー流動負債 | 51,836 | 175,496 | 123,660 | 289,988 | 114,492 |
うち現金短借以外 | △216,575 | △488,261 | △271,686 | △226,688 | 261,573 |
有利子負債(流動) | 3,578 | 12,024 | 8,446 | 115,000 | 102,976 |
有利子負債(固定) | 17,733 | 49,045 | 31,312 | 40,843 | △8,202 |
有利子負債計 | 21,311 | 61,069 | 39,758 | 155,843 | 94,774 |
ネット有利子負債 | △250,678 | △614,712 | △364,034 | △475,833 | 138,879 |
固定資産 | 88,608 | 162,319 | 73,711 | 210,821 | 48,502 |
固定負債 | 53,753 | 110,982 | 57,229 | 115,266 | 4,284 |
純資産 | 86,691 | 226,833 | 140,142 | 385,543 | 158,710 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 86,691 | 226,833 | 140,142 | 385,543 | 158,710 |
流動比率 | 112% | 125% | 158% | ||
固定長期適合率 | 63% | 48% | 42% | ||
自己資本比率 | 15% | 22% | 38% | ||
有利子負債比率 | 25% | 27% | 40% | ||
フィル・カンパニー(3267)の利益指標 | |||||
H26.11 | H27.11 | H28.8 | 予想 | ||
ROE | 40.2% | 61.8% | 32.1% | 32.1% | |
ROA | 6.0% | 13.4% | 16.6% | 16.6% | |
フィル・カンパニー(3267)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 2,139,000 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 245,000 | ||||
引受価額 | 1,113 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 272,685 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 658,228 | ||||
直近株価 | 1,210 | 直近時点 | |||
時価総額 | 2,884,640 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | △748,518 | ||||
事業価値 | 2,136,122 | ||||
潜在株 | 220,000 | 潜在株割合 | 9.2% | ||
フィル・カンパニー(3267)の株価指標 | |||||
指標 | H26.11 | H27.11 | H28.8 | 予想 | |
EBIT倍率 | 539.3 | 14.2 | 8.0 | 8.0 | |
EBITDA倍率 | 159.2 | 13.4 | 7.7 | ||
営業利益PER | 795.5 | 21.0 | 11.8 | 11.8 | |
PER | 90.3 | 22.5 | 14.9 | 14.9 | |
PBR | 36.3 | 13.9 | 4.8 | ||
フィル・カンパニー(3267)の株主構成 | |||||
H26.11 | H27.11 | ||||
政府 | 0% | ||||
金融機関 | 0% | ||||
金融商品取引業者 | 0% | ||||
その他法人 | 26% | ||||
外国法人等 | 2% | ||||
個人 | 73% | ||||
*髙橋伸彰氏42% | |||||
フィル・カンパニー(3267)における従業員の状況 | |||||
連結人員 | 13 | 人 | |||
親会社単体人員 | 8 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 35.7 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 6,219 | 千円 | |||
フィル・カンパニー(3267)の主な売上先 | |||||
売上(千円) | H26.11 | H27.11 | H28.8 | ||
レイ電気 | 0 | 0 | 160,350 | ||
島村エンタープライズ | 0 | 0 | 143,526 | ||
池田工務店 | 52,500 | 22,541 | 9,000 | ||
大丸コム開発 | 0 | 166,523 | 0 | ||
オーバーランド | 78,898 | 0 | 0 | ||
ラングスジャパン | 61,609 | 1,975 | 2,356 | ||
TEKOMA | 58,492 | 26,346 | 468 |