【事業】
事業リスクは株式市況の影響、中国の不動産市況の影響、Spring REITの営業収益が連結営業収益に占める割合は平成27年12月期で47.4%に上るが香港ドルによる受取のため為替の影響を受けること等がある。また、Spring REITからの管理報酬の一部をREIT投資口にて受け取っている。
主要株主は日本政策投資銀行32.5%、伊藤忠が24.4%であり同2社は上場にともなう売出は行わない。
上記2社を含む主要株主は180日のロックアップが付されておりH29.4.14までは主幹事の承諾後でないとマーキュリアインベストメント株は売却できない。
増資により調達予定の8億円についてはファンドへの投資資金とする見込みである。
キャッシュ・フロー投資戦略ファンドを平成29年12月期中を目途に、リースを目的とした航空機を投資対象とするキャッシュ・フロー投資戦略ファンドを平成30年12月期中を目途にそれぞれ組成することを計画している。
【損益】
H27.12期、H28.6期と増収増益は継続している。
H27.12期の売上高のうち、1,584百万円はファンド運用報酬であり大部分を占め、ファンド持分利益248百万円、その他は営業有価証券の売却額、営業有価証券配当金である。ファンド運用報酬以外は「自己投資事業」に区分される。
H27.12期の売上高の国別分類では中国向けが1,184百万円と最も多く、次に日本向け571百万円が続き中国向け売上の依存度が非常に高い。
特に、Spring Real Estate InvestmentTrustへの売上が970百万円と売上の半分を占める。
また、営業原価は営業有価証券売却原価、ファンド持分損失で構成される。
販管費の大部分は人件費(役員含む、退引繰入含む)でありその他支払報酬が占める。
【キャッシュフロー】
H26.12期において営業CFが大幅なマイナスである理由は営業投資有価証券の増減額が▲840百万円と有価証券を多額に取得しているためである。H27.12期も456百万円の純取得、H28.6期は162百万円の純取得であった。また、H28.6期は売上債権の増加が470百万円と多額であった。
H27.12位は財務CFが大幅に増加してプラス747百万円であった。新株発行による収入689百万円、子会社株式売却(非連結)56百万円あったためである。
【財政状態】
無借金経営であり負債レバレッジは聞いていない。ネット有利子負債のマイナスも増加傾向にあり資金的には十分な余裕がある。
資産の大部分は現預金と営業有価証券(流動)で占められている。特に営業有価証券(流動)の伸びは大きくH26.12期が1,347百万円、H27.12期が1,494百万円、H28.6期が1,623百万円と増加傾向にある。この営業有価証券は経営上利益の源泉となるものであり同科目残高が増加すれば売上、利益も増加すると見られる。
H27.12期の営業有価証券のうち時価があるものは712百万円、非上場株式が190百万円、出資金は684百万円である。
H28.6期は営業未収金が751百万円と多額の計上がある。海外向け(特に中国)売上が多いため営業債権残高も大きいと考えられる。
また、管理運営しているファンド(SR Focus, L.P.)の借入について3,700百万円の債務保証を行なっている。
【株価】
中国向けの不動産ビジネスの比重が重く、カントリーリスクも考慮する必要があるかもしれない。
しかし、DBJと伊藤忠との優良なコネクション、情報を利用できればマーキュリアインベストメントが健全な成長が持続することも十分に考えられる。
初値は1,390円であるが予想利益に基づくPERは9.6倍と10倍を切っている。
H28.6期の実績BSに基づくPBRも1.5倍と予想利益に基づくROEが15.8%であることを考慮すると高くはない。
また、H28.6期2Qの進捗率が売上、利益ともに65%程度となっているため業績の上場修正余力を持っているのか、もしくは成長が落ち着いてきたのかで株価の見方も変わってくる。
事業リスクは株式市況の影響、中国の不動産市況の影響、Spring REITの営業収益が連結営業収益に占める割合は平成27年12月期で47.4%に上るが香港ドルによる受取のため為替の影響を受けること等がある。また、Spring REITからの管理報酬の一部をREIT投資口にて受け取っている。
主要株主は日本政策投資銀行32.5%、伊藤忠が24.4%であり同2社は上場にともなう売出は行わない。
上記2社を含む主要株主は180日のロックアップが付されておりH29.4.14までは主幹事の承諾後でないとマーキュリアインベストメント株は売却できない。
増資により調達予定の8億円についてはファンドへの投資資金とする見込みである。
キャッシュ・フロー投資戦略ファンドを平成29年12月期中を目途に、リースを目的とした航空機を投資対象とするキャッシュ・フロー投資戦略ファンドを平成30年12月期中を目途にそれぞれ組成することを計画している。
【損益】
H27.12期、H28.6期と増収増益は継続している。
H27.12期の売上高のうち、1,584百万円はファンド運用報酬であり大部分を占め、ファンド持分利益248百万円、その他は営業有価証券の売却額、営業有価証券配当金である。ファンド運用報酬以外は「自己投資事業」に区分される。
H27.12期の売上高の国別分類では中国向けが1,184百万円と最も多く、次に日本向け571百万円が続き中国向け売上の依存度が非常に高い。
特に、Spring Real Estate InvestmentTrustへの売上が970百万円と売上の半分を占める。
また、営業原価は営業有価証券売却原価、ファンド持分損失で構成される。
販管費の大部分は人件費(役員含む、退引繰入含む)でありその他支払報酬が占める。
【キャッシュフロー】
H26.12期において営業CFが大幅なマイナスである理由は営業投資有価証券の増減額が▲840百万円と有価証券を多額に取得しているためである。H27.12期も456百万円の純取得、H28.6期は162百万円の純取得であった。また、H28.6期は売上債権の増加が470百万円と多額であった。
H27.12位は財務CFが大幅に増加してプラス747百万円であった。新株発行による収入689百万円、子会社株式売却(非連結)56百万円あったためである。
【財政状態】
無借金経営であり負債レバレッジは聞いていない。ネット有利子負債のマイナスも増加傾向にあり資金的には十分な余裕がある。
資産の大部分は現預金と営業有価証券(流動)で占められている。特に営業有価証券(流動)の伸びは大きくH26.12期が1,347百万円、H27.12期が1,494百万円、H28.6期が1,623百万円と増加傾向にある。この営業有価証券は経営上利益の源泉となるものであり同科目残高が増加すれば売上、利益も増加すると見られる。
H27.12期の営業有価証券のうち時価があるものは712百万円、非上場株式が190百万円、出資金は684百万円である。
H28.6期は営業未収金が751百万円と多額の計上がある。海外向け(特に中国)売上が多いため営業債権残高も大きいと考えられる。
また、管理運営しているファンド(SR Focus, L.P.)の借入について3,700百万円の債務保証を行なっている。
【株価】
中国向けの不動産ビジネスの比重が重く、カントリーリスクも考慮する必要があるかもしれない。
しかし、DBJと伊藤忠との優良なコネクション、情報を利用できればマーキュリアインベストメントが健全な成長が持続することも十分に考えられる。
初値は1,390円であるが予想利益に基づくPERは9.6倍と10倍を切っている。
H28.6期の実績BSに基づくPBRも1.5倍と予想利益に基づくROEが15.8%であることを考慮すると高くはない。
また、H28.6期2Qの進捗率が売上、利益ともに65%程度となっているため業績の上場修正余力を持っているのか、もしくは成長が落ち着いてきたのかで株価の見方も変わってくる。
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マーキュリアインベストメント (7190) | |||||
(単位:千円) | H26.12 | H27.12 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 1,616,137 | 2,047,567 | 431,430 | 1,405,090 | 69% |
年間予想 | 2,270,000 | 62% | |||
営業総利益 | 1,615,924 | 1,878,080 | 262,156 | 1,123,284 | 60% |
販管費 | 676,167 | 971,585 | 295,418 | 410,150 | 42% |
営業利益 | 939,757 | 906,495 | 713,134 | 79% | |
年間予想 | 1,095,000 | 65% | |||
減価償却費 | 14,488 | 17,273 | 2,785 | 8,015 | 46% |
EBITDA | 954,245 | 923,768 | △30,477 | 721,149 | 78% |
支配株主帰属利益 | 739,790 | 620,829 | △118,961 | 476,297 | 77% |
年間予想 | 717,000 | 66% | |||
マーキュリアインベストメント (7190)のキャッシュフロー | |||||
営業CF | △411,562 | 303,694 | 715,256 | 283,419 | 93% |
投資CF | △37,249 | △30,664 | 6,585 | △691 | 2% |
フリーCF | △448,811 | 273,030 | 721,841 | 282,728 | 104% |
財務CF | 15,601 | 747,248 | 731,647 | 0 | 0% |
マーキュリアインベストメント (7190)の財政状態 | |||||
現預金 | 551,387 | 1,589,202 | 1,037,815 | 1,700,558 | 111,356 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 551,387 | 1,589,202 | 1,037,815 | 1,700,558 | 111,356 |
流動資産 | 2,303,099 | 3,488,455 | 1,185,356 | 4,190,644 | 702,189 |
流動負債 | 340,301 | 262,059 | △78,242 | 520,666 | 258,607 |
流動資産ー流動負債 | 1,962,798 | 3,226,396 | 1,263,598 | 3,669,978 | 443,582 |
うち現金短借以外 | 1,411,411 | 1,637,194 | 225,783 | 1,969,420 | 332,226 |
有利子負債(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有利子負債(固定) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有利子負債計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ネット有利子負債 | △551,387 | △1,589,202 | △1,037,815 | △1,700,558 | △111,356 |
固定資産 | 189,170 | 210,705 | 21,535 | 198,752 | △11,953 |
固定負債 | 0 | 114,140 | 114,140 | 144,724 | 30,584 |
純資産 | 2,151,968 | 3,322,961 | 1,170,993 | 3,724,006 | 401,045 |
非支配株主持分 | 286 | 94,989 | 94,703 | 91,656 | △3,333 |
親会社所有者持分 | 2,151,682 | 3,227,972 | 1,076,290 | 3,632,350 | 404,378 |
マーキュリアインベストメント (7190)の利益指標 | 予想 | ||||
ROE | 34.4% | 19.2% | 21.0% | 15.8% | |
ROA | 29.7% | 16.8% | 18.0% | 13.6% | |
マーキュリアインベストメント (7190)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 3,906,000 | ||||
上場時発行済株式 | 666,100 | ||||
引受価額 | 1,341.3 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 893,407 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 4,525,757 | ||||
直近株価 | 1,390 | 初値 | |||
時価総額 | 6,355,219 | ||||
非支配株主持分 | 91,656 | ||||
純有利子負債 | △2,593,965 | ||||
事業価値 | 3,852,910 | ||||
潜在株 | 400,000 | 潜在株割合 | 8.7% | ||
マーキュリアインベストメント (7190)の株価指標 | |||||
予想 | 実績 | ||||
EBIT倍率 | 3.5 | 4.3 | |||
EBITDA倍率 | 4.2 | ||||
PER | 9.6 | 11.1 | |||
PBR | 1.5 |