【事業】
BtoBサービスである企業・業界分析を行うビジネスパーソンのためのオンライン情報プラットフォーム「SPEEDA」及び、BtoCサービスであるソーシャル経済ニュースプラットホーム「NewsPicks」の2つの事業を運営。
SPEEDAの契約ID数はH23.3⇒296、H27.9⇒1,101、H28.6⇒1,393と急増中である。
NewsPicksの有料課金ユーザ数はH26.6⇒403、H27.6⇒5,498、H28.6⇒19,336と急増中である。
直近H28.6期におけるセグメント別業績は、「SPEEDA」事業 が売上990百万円、セグメント利益176百万円、「NewsPicks」事業が売上392百万円、セグメント利益▲30百万円と「SPEEDA」事業 への依存度が高い。
従業員数グループで178人、提出会社従業員101人、平均年齢32.6歳、平均年収5,906千円。(H28.8時点)
上場時の約1.5十億円の資金使途は全額運転資金(広告費、人件費、システム開発費、オフィス増床)に充当。
主要株主のロックアップ期間は90日であり平成29年1月18日までである。
【損益】
H26.12期、H27.12期にかけて増収であったものの営業損益はそれぞれ▲395百万円、▲332百万円と赤字であった。H28.6期も大幅な増収となり6ヶ月決算であるものの営業利益は+145百万円と黒転した。
H27.12期において持分変動利益444百万円が計上されている。
ユーザベースの子会社である株式会社ニューズピックスを外部株主へ第三者割当したためであり、第三者は持分純資産を大幅に超えた出資を行なったことがわかる。
ユーザベースのニューズピックス株保有割合は88.9%である。H27.4に新設分割により設立された会社である。
【キャッシュフロー】
ユーザベースの営業キャッシュフローはH26.12期、H27.12期と200百万円を超える大幅なマイナスであったが、H28.6期は大幅に黒転しプラス290百万円となった。税前利益で132百万円計上したことと前受収益の増加105百万円が寄与した。
H26.12期は投資CFがマイナス140百万円と多額であったが、有形固定資産の取得が53百万円、差入保証金の差し入れが81百万円と多額であったためである。
財務CFについてH26.12期、H27.12期ともに大幅な増加となっている。H26.12 期は株式発行による収入が472百万円、長期借入純額が71百万円あり、H27.12期は新株発行による収入が298百万円、少数株主からの払い込み収入が498百万、長期借入純額が306百万円ある。少数株主からの払い込みについてはH27.12期の特別利益に計上された持分変動利益444百万円と対応している。つまり、ユーザベースが保有していた子会社株式(株式会社ニューズピックス)に対し持分純資産と比べて大幅な高値で第三者割当増資を行なったということである。
上場前の増資、子会社の第三者割当増資を積極的に実施したことが伺える。
【財政状態】
ユーザベースの貸借対象表の特徴として流動純額(現金借入以外)がマイナスとなっていることが挙げられる。流動負債に「前受収益」が計上されているためである。H26.12期に133百万円、H27.12期に205百万円、H28.6期に308百万円と増加傾向にある。ユーザが会費を年払いすること等による生じるものと思われる。ユーザーが増加すれば前受金も増加し、運転資金に余裕が出るようになると思われる。
ネット有利子負債についてはマイナスが大幅に増加傾向にある。有利子負債の増加以上に現預金の増加が進んでいるためでありH28.6期は大幅な資金余剰となっている。
H27.12期までは繰越欠損金全額に対して評価性引当額を計上しており繰延税金資産は計上していない。
【株価】
手元資金は十分にあり上場時の調達額も1,500百万円加算されるため大幅な手元資金を保有することになる。当該資金を高ROA事業に投入することにより株主利益の向上を図ることが望ましい。
発行価格2,510円ベースでの予想利益ROEは181.7倍、PBRは8.9倍と期待値が高かった。
初値は2,908円で公募価格比は+16%、PERは210倍、PBRは10倍であった。
マザーズ情報通信業の平均PERが192倍、PBR5倍なので現時点では市場、業種的には妥当な水準であろうか。
BtoBサービスである企業・業界分析を行うビジネスパーソンのためのオンライン情報プラットフォーム「SPEEDA」及び、BtoCサービスであるソーシャル経済ニュースプラットホーム「NewsPicks」の2つの事業を運営。
SPEEDAの契約ID数はH23.3⇒296、H27.9⇒1,101、H28.6⇒1,393と急増中である。
NewsPicksの有料課金ユーザ数はH26.6⇒403、H27.6⇒5,498、H28.6⇒19,336と急増中である。
直近H28.6期におけるセグメント別業績は、「SPEEDA」事業 が売上990百万円、セグメント利益176百万円、「NewsPicks」事業が売上392百万円、セグメント利益▲30百万円と「SPEEDA」事業 への依存度が高い。
従業員数グループで178人、提出会社従業員101人、平均年齢32.6歳、平均年収5,906千円。(H28.8時点)
上場時の約1.5十億円の資金使途は全額運転資金(広告費、人件費、システム開発費、オフィス増床)に充当。
主要株主のロックアップ期間は90日であり平成29年1月18日までである。
【損益】
H26.12期、H27.12期にかけて増収であったものの営業損益はそれぞれ▲395百万円、▲332百万円と赤字であった。H28.6期も大幅な増収となり6ヶ月決算であるものの営業利益は+145百万円と黒転した。
H27.12期において持分変動利益444百万円が計上されている。
ユーザベースの子会社である株式会社ニューズピックスを外部株主へ第三者割当したためであり、第三者は持分純資産を大幅に超えた出資を行なったことがわかる。
ユーザベースのニューズピックス株保有割合は88.9%である。H27.4に新設分割により設立された会社である。
【キャッシュフロー】
ユーザベースの営業キャッシュフローはH26.12期、H27.12期と200百万円を超える大幅なマイナスであったが、H28.6期は大幅に黒転しプラス290百万円となった。税前利益で132百万円計上したことと前受収益の増加105百万円が寄与した。
H26.12期は投資CFがマイナス140百万円と多額であったが、有形固定資産の取得が53百万円、差入保証金の差し入れが81百万円と多額であったためである。
財務CFについてH26.12期、H27.12期ともに大幅な増加となっている。H26.12 期は株式発行による収入が472百万円、長期借入純額が71百万円あり、H27.12期は新株発行による収入が298百万円、少数株主からの払い込み収入が498百万、長期借入純額が306百万円ある。少数株主からの払い込みについてはH27.12期の特別利益に計上された持分変動利益444百万円と対応している。つまり、ユーザベースが保有していた子会社株式(株式会社ニューズピックス)に対し持分純資産と比べて大幅な高値で第三者割当増資を行なったということである。
上場前の増資、子会社の第三者割当増資を積極的に実施したことが伺える。
【財政状態】
ユーザベースの貸借対象表の特徴として流動純額(現金借入以外)がマイナスとなっていることが挙げられる。流動負債に「前受収益」が計上されているためである。H26.12期に133百万円、H27.12期に205百万円、H28.6期に308百万円と増加傾向にある。ユーザが会費を年払いすること等による生じるものと思われる。ユーザーが増加すれば前受金も増加し、運転資金に余裕が出るようになると思われる。
ネット有利子負債についてはマイナスが大幅に増加傾向にある。有利子負債の増加以上に現預金の増加が進んでいるためでありH28.6期は大幅な資金余剰となっている。
H27.12期までは繰越欠損金全額に対して評価性引当額を計上しており繰延税金資産は計上していない。
【株価】
手元資金は十分にあり上場時の調達額も1,500百万円加算されるため大幅な手元資金を保有することになる。当該資金を高ROA事業に投入することにより株主利益の向上を図ることが望ましい。
発行価格2,510円ベースでの予想利益ROEは181.7倍、PBRは8.9倍と期待値が高かった。
初値は2,908円で公募価格比は+16%、PERは210倍、PBRは10倍であった。
マザーズ情報通信業の平均PERが192倍、PBR5倍なので現時点では市場、業種的には妥当な水準であろうか。
スポンサーリンク
ユーザベース(3996) | |||||
(単位:千円) | H26.12 | H27.12 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 1,122,995 | 1,915,061 | 792,066 | 1,378,866 | 72% |
年間予想 | 3,045,000 | 45% | |||
売上総利益 | 311,623 | 710,656 | 399,033 | 751,896 | 106% |
販管費 | 707,597 | 1,043,501 | 335,904 | 606,835 | 58% |
営業利益 | △395,974 | △332,845 | 145,061 | -44% | |
年間予想 | 153,000 | 95% | |||
減価償却費 | 24,143 | 34,509 | 10,366 | 15,312 | 44% |
EBITDA | △371,831 | △298,336 | 73,495 | 160,373 | -54% |
支配株主帰属利益 | △397,435 | 110,736 | 508,171 | 111,985 | 101% |
年間予想 | 83,000 | 135% | |||
ユーザベース(3996)のキャッシュフロー | |||||
営業CF | △218,898 | △217,967 | 931 | 290,578 | -133% |
投資CF | △140,514 | △1,563 | 138,951 | △17,778 | 1137% |
フリーCF | △359,412 | △219,530 | 139,882 | 272,800 | -124% |
財務CF | 543,478 | 1,081,912 | 538,434 | △47,507 | -4% |
ユーザベース(3996)の財政状態 | |||||
現預金 | 408,480 | 1,269,136 | 860,656 | 1,482,963 | 213,827 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 408,480 | 1,269,136 | 860,656 | 1,482,963 | 213,827 |
流動資産 | 495,093 | 1,499,637 | 1,004,544 | 1,690,498 | 190,861 |
流動負債 | 435,376 | 708,123 | 272,747 | 825,996 | 117,873 |
流動資産ー流動負債 | 59,717 | 791,514 | 731,797 | 864,502 | 72,988 |
うち現金短借以外 | △312,037 | △375,055 | △63,018 | △506,049 | △130,994 |
有利子負債(流動) | 36,726 | 102,567 | 65,841 | 112,412 | 9,845 |
有利子負債(固定) | 81,227 | 321,321 | 240,094 | 264,482 | △56,839 |
有利子負債計 | 117,953 | 423,888 | 305,935 | 376,894 | △46,994 |
ネット有利子負債 | △290,527 | △845,248 | △554,721 | △1,106,069 | △260,821 |
固定資産 | 238,595 | 190,317 | △48,278 | 181,998 | △8,319 |
固定負債 | 82,204 | 325,454 | 243,250 | 268,094 | △57,360 |
純資産 | 216,108 | 656,377 | 440,269 | 778,406 | 122,029 |
非支配株主持分 | 0 | 27,943 | 27,943 | 24,751 | △3,192 |
親会社所有者持分 | 216,108 | 628,434 | 412,326 | 753,655 | 125,221 |
ユーザベース(3996)の利益指標 | 予想 | ||||
ROE | -183.9% | 17.6% | 9.9% | 3.7% | |
ROA | -54.2% | 6.6% | 6.6% | 2.5% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | -1.9% | -1.6% | 1.4% | 0.7% | |
ユーザベース(3996)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 6,541,707 | ||||
上場時発行済株式 | 653,400 | ||||
引受価額 | 2,309.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 1,508,701 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 2,262,356 | ||||
直近株価 | 2,908 | 初値 | |||
時価総額 | 20,923,371 | ||||
非支配株主持分 | 24,751 | ||||
純有利子負債 | △2,614,770 | ||||
事業価値 | 18,333,353 | ||||
潜在株 | 820,356 | 潜在株割合 | 11.4% | ||
ユーザベース(3996)の株価指標 | |||||
予想 | 実績 | ||||
EBIT倍率 | 119.8 | △55.1 | |||
EBITDA倍率 | △61.5 | ||||
PER | 280.8 | 210.5 | |||
PBR | 10.3 |