【事業】
H28.10月に新規上場したのアイモバイルが実施する事業はアドネットワーク関連事業が売上の大部分を占めており、特にスマートフォンアプリ広告案件の売上高の占める割合は42.3%(H28.7期)に上る。Apple Inc.が運営するApp StoreやGoogle Inc.が運営するGoogle Playを通じて配信したアプリ内での広告収入等を収益源とする。
H28.7期におけるアイモバイルの主な売り先は以下の2先である。
セプティーニ 1,623百万円(売上の11%)
ライブレボリューション 1,515百万円(売上の10%)
増資資金使途はシステム投資、新規事業の創出・拡大のための成長投資及びM&Aを含めた事業拡大のための投資に充当するとのこと。
ロックアップ期間は180日でありH29.4.24まで。
従業員はグループ178人、提出会社163人、平均年齢28.9歳、平均年収4,954百万円。(H28.7時点)
詳細な数値分析はこちら
【損益】
アイモバイルの業績についてH27.7期は前期比増収増益であったが、H28.7期は減収減益となった。売上高は前期比2%マイナスであったものの販管費が31%増加し2,157百万円となったため営業利益は23%減の2,146百万円に陥った。
なお、アイモバイルの販管費の主要な内訳はH28.7 期で以下の通りである。
役員報酬 242百万円(前期比31百万円増加)
給与手当 568百万円(前期比135百万円増加)
販売促進費 452百万円(前期比329百万円増加)
研究開発費 19百万円(前期比33百万円減少)
販売促進費の増加がH28.6期のアイモバイルの利益を圧迫した。
また、売上原価の大部分は「媒体費」である。
アイモバイルはH27.7期のみのれん償却98百万円実施した。H26.7期計上ののれんを1年で償却した。
アイモバイルの営業外損益についてH27.7期は為替差益79百万円計上していたのに対し、H28.7期は30百万円の為替差損の計上となっている。
【キャッシュフロー】
アイモバイルのH28.6期の営業CFは税前利益を2,128百万円計上していたものの、法人税の支払いが1,151百万円あり、1,044百万円となった。
H28.7 期は積極的な投資を行い、投資有価証券取得支出223百万円、有形固定資産取得支出115百万円、無形固定資産取得支出433百万円の結果、▲788百万円となった。
また、H28.6期は非支配株主からの払い込み収入が136百万円あった。この結果、BS残高に非支配株主持分が計上されている。特定子会社であるEvoryに関するものであり、支配株主の保有率は85.7%である。
H27.7期における財務CFはマイナス346百万円であるが社債の償還による支出が337百万円あったためである。なおこの社債は社長である田中俊彦氏が保有していた。
【財政状態】
アイモバイルは無借金、キャッシュリッチな会社であり直近のH28.7期において総資産7,423百万円のうち現預金が4,753百万円を占める。
アイモバイルのH28.7 期の貸借対照表において、H27.7期と比べて売掛金が30%減少し、1,504百万円となった。買掛金も20%減少して1,580百万円となった。
固定資産についてH28.7 期は前期比でソフトウェアが264百万円万円増加の271百万円、無形固定資産(その他)が117百万円増加の121百万円、投資有価証券が196百万円増加の277百万円と大幅な増加であり、積極的な設備投資を実施した。
H28.7 期に非支配株主持分が133百万円新規に計上されている。
アイモバイルは課税所得獲得能力も高く、全ての一時差異に対して税金資産を計上している。
【株価】
アイモバイルは収益性が非常に高く、直近のH28.7 期においてROAは19.2%、ROEは27.4%である。
また、キャッシュリッチであり、上場による資金を合わせると手元資金が10十億円ちかくまで上る。
アイモバイルは資金使途の1つとしてM&Aが挙げられており利益計上可能なM&A,投資をどれだけ実施できるかによって株価も大きく左右されるのではないか。
発行価格1,320円を前提とすると予想利益PERは23.5倍、業績の伸びが落ちている現状から考慮すると相応の水準であるが、手元キャッシュの有効利用が実現できれば第二の業績拡大の可能性もあり得るのではないか。
なお、初値は1,230円であり、予想利益に基づくPERは21.9、直近決算に基づくPBRは3.0倍と低い水準に落ち着いた。
H28.10月に新規上場したのアイモバイルが実施する事業はアドネットワーク関連事業が売上の大部分を占めており、特にスマートフォンアプリ広告案件の売上高の占める割合は42.3%(H28.7期)に上る。Apple Inc.が運営するApp StoreやGoogle Inc.が運営するGoogle Playを通じて配信したアプリ内での広告収入等を収益源とする。
H28.7期におけるアイモバイルの主な売り先は以下の2先である。
セプティーニ 1,623百万円(売上の11%)
ライブレボリューション 1,515百万円(売上の10%)
増資資金使途はシステム投資、新規事業の創出・拡大のための成長投資及びM&Aを含めた事業拡大のための投資に充当するとのこと。
ロックアップ期間は180日でありH29.4.24まで。
従業員はグループ178人、提出会社163人、平均年齢28.9歳、平均年収4,954百万円。(H28.7時点)
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【損益】
アイモバイルの業績についてH27.7期は前期比増収増益であったが、H28.7期は減収減益となった。売上高は前期比2%マイナスであったものの販管費が31%増加し2,157百万円となったため営業利益は23%減の2,146百万円に陥った。
なお、アイモバイルの販管費の主要な内訳はH28.7 期で以下の通りである。
役員報酬 242百万円(前期比31百万円増加)
給与手当 568百万円(前期比135百万円増加)
販売促進費 452百万円(前期比329百万円増加)
研究開発費 19百万円(前期比33百万円減少)
販売促進費の増加がH28.6期のアイモバイルの利益を圧迫した。
また、売上原価の大部分は「媒体費」である。
アイモバイルはH27.7期のみのれん償却98百万円実施した。H26.7期計上ののれんを1年で償却した。
アイモバイルの営業外損益についてH27.7期は為替差益79百万円計上していたのに対し、H28.7期は30百万円の為替差損の計上となっている。
【キャッシュフロー】
アイモバイルのH28.6期の営業CFは税前利益を2,128百万円計上していたものの、法人税の支払いが1,151百万円あり、1,044百万円となった。
H28.7 期は積極的な投資を行い、投資有価証券取得支出223百万円、有形固定資産取得支出115百万円、無形固定資産取得支出433百万円の結果、▲788百万円となった。
また、H28.6期は非支配株主からの払い込み収入が136百万円あった。この結果、BS残高に非支配株主持分が計上されている。特定子会社であるEvoryに関するものであり、支配株主の保有率は85.7%である。
H27.7期における財務CFはマイナス346百万円であるが社債の償還による支出が337百万円あったためである。なおこの社債は社長である田中俊彦氏が保有していた。
【財政状態】
アイモバイルは無借金、キャッシュリッチな会社であり直近のH28.7期において総資産7,423百万円のうち現預金が4,753百万円を占める。
アイモバイルのH28.7 期の貸借対照表において、H27.7期と比べて売掛金が30%減少し、1,504百万円となった。買掛金も20%減少して1,580百万円となった。
固定資産についてH28.7 期は前期比でソフトウェアが264百万円万円増加の271百万円、無形固定資産(その他)が117百万円増加の121百万円、投資有価証券が196百万円増加の277百万円と大幅な増加であり、積極的な設備投資を実施した。
H28.7 期に非支配株主持分が133百万円新規に計上されている。
アイモバイルは課税所得獲得能力も高く、全ての一時差異に対して税金資産を計上している。
【株価】
アイモバイルは収益性が非常に高く、直近のH28.7 期においてROAは19.2%、ROEは27.4%である。
また、キャッシュリッチであり、上場による資金を合わせると手元資金が10十億円ちかくまで上る。
アイモバイルは資金使途の1つとしてM&Aが挙げられており利益計上可能なM&A,投資をどれだけ実施できるかによって株価も大きく左右されるのではないか。
発行価格1,320円を前提とすると予想利益PERは23.5倍、業績の伸びが落ちている現状から考慮すると相応の水準であるが、手元キャッシュの有効利用が実現できれば第二の業績拡大の可能性もあり得るのではないか。
なお、初値は1,230円であり、予想利益に基づくPERは21.9、直近決算に基づくPBRは3.0倍と低い水準に落ち着いた。
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アイモバイル(6535) |
|||||
(単位:千円) | H26.7 | H27.7 | 増減 | H28.7 | 進捗/増減 |
売上高 | 10,007,512 | 15,063,545 | 5,056,033 | 14,749,992 | 98% |
年間予想 | 14,899,000 | 99% | |||
売上総利益 | 2,975,740 | 4,435,291 | 1,459,551 | 4,303,991 | 97% |
販管費 | 1,148,057 | 1,644,563 | 496,506 | 2,157,421 | 131% |
営業利益 | 1,827,683 | 2,790,728 | 2,146,570 | 77% | |
年間予想 | 2,191,000 | 98% | |||
減価償却費 | 38,091 | 139,596 | 101,505 | 103,814 | 74% |
EBITDA | 1,865,774 | 2,930,324 | 1,064,550 | 2,250,384 | 77% |
支配株主帰属利益 | 1,132,377 | 1,829,763 | 697,386 | 1,427,910 | 78% |
年間予想 | 1,405,000 | 102% | |||
アイモバイル(6535)のキャッシュフロー | |||||
営業CF | 1,455,896 | 2,128,650 | 672,754 | 1,044,749 | 49% |
投資CF | 24,168 | △127,632 | △151,800 | △788,193 | 618% |
フリーCF | 1,480,064 | 2,001,018 | 520,954 | 256,556 | 13% |
財務CF | 0 | △346,583 | △346,583 | 135,431 | -39% |
アイモバイル(6535)の財政状態 | |||||
現預金 | 2,677,024 | 4,401,792 | 1,724,768 | 4,753,944 | 352,152 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 2,677,024 | 4,401,792 | 1,724,768 | 4,753,944 | 352,152 |
流動資産 | 4,549,774 | 6,746,039 | 2,196,265 | 6,505,239 | △240,800 |
流動負債 | 2,558,827 | 3,180,265 | 621,438 | 2,071,958 | △1,108,307 |
流動資産ー流動負債 | 1,990,947 | 3,565,774 | 1,574,827 | 4,433,281 | 867,507 |
うち現金短借以外 | △686,077 | △836,018 | △149,941 | △320,663 | 515,355 |
有利子負債(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有利子負債(固定) | 337,000 | 0 | △337,000 | 0 | 0 |
有利子負債計 | 337,000 | 0 | △337,000 | 0 | 0 |
ネット有利子負債 | △2,340,024 | △4,401,792 | △2,061,768 | △4,753,944 | △352,152 |
固定資産 | 340,865 | 261,442 | △79,423 | 918,116 | 656,674 |
固定負債 | 351,787 | 13,782 | △338,005 | 13,910 | 128 |
純資産 | 1,980,025 | 3,813,434 | 1,833,409 | 5,337,487 | 1,524,053 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 133,951 | 133,951 |
親会社所有者持分 | 1,980,025 | 3,813,434 | 1,833,409 | 5,203,536 | 1,390,102 |
アイモバイル(6535)の利益指標 | 予想 | ||||
ROE | 57.2% | 48.0% | 13.9% | 13.7% | |
ROA | 23.2% | 26.1% | 11.5% | 11.3% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 6.6% | 10.2% | 7.9% | 8.0% | |
アイモバイル(6535)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 18,000,000 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 4,153,800 | ||||
引受価額 | 1,214.4 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 5,044,375 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 10,247,911 | ||||
直近株価 | 1,230 | 初値 | |||
時価総額 | 27,249,174 | ||||
非支配株主持分 | 133,951 | ||||
純有利子負債 | △9,798,319 | ||||
事業価値 | 17,584,806 | ||||
潜在株 | 2,853,300 | 潜在株割合 | 12.9% | ||
アイモバイル(6535)の株価指標 | |||||
予想 | 実績 | ||||
EBIT倍率 | 8.0 | 6.3 | |||
EBITDA倍率 | 6.0 | ||||
PER | 21.9 | 16.8 | |||
PBR | 3.0 |