【事業】
設立:1996年7月
本社所在地:神奈川県横浜市港北区大倉山
事業内容:分譲住宅事業及び注文住宅事業
業種分類:不動産業
決算:3月
上場市場:マザーズ
監査人:トーマツ
主幹事証券:みずほ証券
社長:奥本健二、昭和38年生まれ、昭和63年にレオパレス入社、住友不動産販売を経て平成8年に当社設立
(事業内容)
「分譲住宅事業」:分譲住宅の建築・販売
「注文住宅事業」:注文住宅の建築を請負い
「その他事業」:既存住宅のリフォーム等
自社設計・自社施工管理の建築形態であり、営業エリアは神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京都内城南地区を中心に30歳代及び40歳代前半の年代層とそのご家族をはじめとする一次取得者を主要な顧客層とする。
(関係会社)
単体決算であり関係会社はない。
(上場時調達資金使途)
IPO時に調達する資金は、分譲住宅事業における平成29年3月期に決済を迎える事業用地の仕入に全額充当する予定。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
毎期売上は増加しておりH28.3期は前年比21%増加、H28.9期3Qは単純年換算で49%増加となった。
売上原価のうち土地購入費が55%を占め、外注費が34%を占める。(H28.3期)
粗利率は20%弱であるが、上昇傾向にありH28.9期は18.2%まで上昇した。
分譲住宅セグメントも好調であるが、注音住宅セグメントの伸び率が大きく、売上に占める割合も増加傾向にある。
(販管費)
販管費の主なものは、販売手数料が37%、役員報酬、給与手当が31%を占める(H28.9期)。
売上、粗利の増加にともなって販管費も増加傾向にありH28.3期は前期比12%の増加、H28.9期は前期比25%の増加となっている。
(営業損益)
上記の通り販管費も売上、粗利の増加に伴って増加傾向にあるが、増加割合は売上、粗利増加割合よりも小いさく、営業利益額の伸びは大きくなっている。
営業利益は、H28.3期、H28.9期ともに前期比2倍程度の増加となっており急拡大している
(最終利益)
営業利益の増加に伴って最終利益もそれぞれの年度で前年比で倍近くの上昇を続けている。
営業外損益として為替差損益がそれぞれの年度で10百万円~20百万円程度計上されている。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
H27.3期、H28.3期ともに利益は計上していたものの営業CFは大幅なマイナスであった。
H27.3期はたな卸資産の増加が453百万円、法人税支払が217百万円あったことにより営業CFはマイナス463百万円となった。
H28.3期もたな卸資産の増加が546百万円あったものの、その他のマイナス調整項目がなく、利益も大きかったため営業CFはマイナス114百万円で収まった。
H28.9期は利益も大きかったが棚卸し資産の売却が進んでおり、たな卸資産は592百万円減少したため営業CFはプラス916百万円と大幅なプラスとなった。
(投資キャッシュフロー)
H27.3期に有形固定資産の取得137百万円を行い、H28.3期に有形固定資産の売却239百万円を実施した。
当該固定資産の売却が大きかったため、H28.3期の投資CFは145百万円のプラスとなった。
H28.9期は少額の有形固定資産取得があるのみであり大きな動きはなかった。
(財務キャッシュフロー)
毎期ともにフリーキャッシュフローに応じて、借入、社債の実行、返済を継続しているがH28.3期、H28.9期はともに返済が大きく、合計で7億円程度の純返済となっている。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
不動産事業を実施しているため資産のうち、販売用不動産、仕掛販売用不動産、未成工事支出金の占める割合が非常に高い。
当該、在庫の調達資金は借入金で賄うことが多かったが、H28.9期は利益の累積も大きくなり自己資本見合の在庫が多くなってきた。
(流動資産・負債)
流動資産のうち販売用不動産、仕掛販売用不動産、未成工事支出金が大きいが、H28.9期は在庫が多く売却されたためキャッシュ、借入金を除いた純流動資産額が1,055百万円とH28.3期と比べ666百万円も減少している。
特に仕掛販売用不動産の減少が大きく、一方で未成工事支出金は増加している。
(固定資産)
H28.3期は前年比で187百万円減少したが建物の減少が145百万円と大きかったが投資CFに記載のとおり売却したものと考えられる。
売却後でも固定資産251百万円のうち土地が134百万円を占めていた。
H28.9期については大きな増減はなかった。
(固定負債)
大部分は社債、借入金であり返済が進んでいることから毎期減少傾向にある。
H28.9期は在庫の処分が大きく進んで現金化されたため、ネット有利子負債は大幅なマイナス(純キャッシュの増加)となった。
(自己資本、有利子負債)
利益計上は継続しており、自己資本比率も上昇傾向にありH28.9期は64%にまで上昇した。
H28.9期は在庫売却による有利子負債の返済も進んだため有利利子負債比率も28%となり、有利子負債の負担は少なくなってきている。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
直近期であるH28.9期の自己資本17億円に対し、増資金額は2億円程度であるため増資が自己資本へ与える影響は大きくなくROE、ROAへの影響も大きくないと考えられる。
【株価】
(将来見込み)
H28.9期は増収増益となっているが、利益の源泉となるたな卸資産が592百万円も減少している。
今後も安定して売上、利益を計上していくためは在庫の保有は不可欠であるため在庫の減少は懸念される事項である。
ただし、フォーライフが独自性を持つ注文住宅事業の伸びが大きく継続しているため、この分野は期待できると考えられる。
(PER指標)
H28.9期の単純年換算利益は在庫が減少していることを考慮し、H28.3期実績利益と想定発行価格を前提としたPERは9.3倍である。
マザーズ不動産業の平均PERは9.7倍であるため標準的な倍率であると判断できる。
(PBR指標)
直近決算期であるH28,9期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは1.1倍である。
マザーズ不動産の平均PBRは2.1倍であることと比較すると明らかに割安であると判断できる。
(その他)
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
設立:1996年7月
本社所在地:神奈川県横浜市港北区大倉山
事業内容:分譲住宅事業及び注文住宅事業
業種分類:不動産業
決算:3月
上場市場:マザーズ
監査人:トーマツ
主幹事証券:みずほ証券
社長:奥本健二、昭和38年生まれ、昭和63年にレオパレス入社、住友不動産販売を経て平成8年に当社設立
(事業内容)
「分譲住宅事業」:分譲住宅の建築・販売
「注文住宅事業」:注文住宅の建築を請負い
「その他事業」:既存住宅のリフォーム等
自社設計・自社施工管理の建築形態であり、営業エリアは神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京都内城南地区を中心に30歳代及び40歳代前半の年代層とそのご家族をはじめとする一次取得者を主要な顧客層とする。
(関係会社)
単体決算であり関係会社はない。
(上場時調達資金使途)
IPO時に調達する資金は、分譲住宅事業における平成29年3月期に決済を迎える事業用地の仕入に全額充当する予定。
詳細な数値分析はこちら。
【損益】
(売上・売上総利益)
毎期売上は増加しておりH28.3期は前年比21%増加、H28.9期3Qは単純年換算で49%増加となった。
売上原価のうち土地購入費が55%を占め、外注費が34%を占める。(H28.3期)
粗利率は20%弱であるが、上昇傾向にありH28.9期は18.2%まで上昇した。
分譲住宅セグメントも好調であるが、注音住宅セグメントの伸び率が大きく、売上に占める割合も増加傾向にある。
(販管費)
販管費の主なものは、販売手数料が37%、役員報酬、給与手当が31%を占める(H28.9期)。
売上、粗利の増加にともなって販管費も増加傾向にありH28.3期は前期比12%の増加、H28.9期は前期比25%の増加となっている。
(営業損益)
上記の通り販管費も売上、粗利の増加に伴って増加傾向にあるが、増加割合は売上、粗利増加割合よりも小いさく、営業利益額の伸びは大きくなっている。
営業利益は、H28.3期、H28.9期ともに前期比2倍程度の増加となっており急拡大している
(最終利益)
営業利益の増加に伴って最終利益もそれぞれの年度で前年比で倍近くの上昇を続けている。
営業外損益として為替差損益がそれぞれの年度で10百万円~20百万円程度計上されている。
【キャッシュフロー】
(営業キャッシュフロー)
H27.3期、H28.3期ともに利益は計上していたものの営業CFは大幅なマイナスであった。
H27.3期はたな卸資産の増加が453百万円、法人税支払が217百万円あったことにより営業CFはマイナス463百万円となった。
H28.3期もたな卸資産の増加が546百万円あったものの、その他のマイナス調整項目がなく、利益も大きかったため営業CFはマイナス114百万円で収まった。
H28.9期は利益も大きかったが棚卸し資産の売却が進んでおり、たな卸資産は592百万円減少したため営業CFはプラス916百万円と大幅なプラスとなった。
(投資キャッシュフロー)
H27.3期に有形固定資産の取得137百万円を行い、H28.3期に有形固定資産の売却239百万円を実施した。
当該固定資産の売却が大きかったため、H28.3期の投資CFは145百万円のプラスとなった。
H28.9期は少額の有形固定資産取得があるのみであり大きな動きはなかった。
(財務キャッシュフロー)
毎期ともにフリーキャッシュフローに応じて、借入、社債の実行、返済を継続しているがH28.3期、H28.9期はともに返済が大きく、合計で7億円程度の純返済となっている。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
不動産事業を実施しているため資産のうち、販売用不動産、仕掛販売用不動産、未成工事支出金の占める割合が非常に高い。
当該、在庫の調達資金は借入金で賄うことが多かったが、H28.9期は利益の累積も大きくなり自己資本見合の在庫が多くなってきた。
(流動資産・負債)
流動資産のうち販売用不動産、仕掛販売用不動産、未成工事支出金が大きいが、H28.9期は在庫が多く売却されたためキャッシュ、借入金を除いた純流動資産額が1,055百万円とH28.3期と比べ666百万円も減少している。
特に仕掛販売用不動産の減少が大きく、一方で未成工事支出金は増加している。
(固定資産)
H28.3期は前年比で187百万円減少したが建物の減少が145百万円と大きかったが投資CFに記載のとおり売却したものと考えられる。
売却後でも固定資産251百万円のうち土地が134百万円を占めていた。
H28.9期については大きな増減はなかった。
(固定負債)
大部分は社債、借入金であり返済が進んでいることから毎期減少傾向にある。
H28.9期は在庫の処分が大きく進んで現金化されたため、ネット有利子負債は大幅なマイナス(純キャッシュの増加)となった。
(自己資本、有利子負債)
利益計上は継続しており、自己資本比率も上昇傾向にありH28.9期は64%にまで上昇した。
H28.9期は在庫売却による有利子負債の返済も進んだため有利利子負債比率も28%となり、有利子負債の負担は少なくなってきている。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
直近期であるH28.9期の自己資本17億円に対し、増資金額は2億円程度であるため増資が自己資本へ与える影響は大きくなくROE、ROAへの影響も大きくないと考えられる。
【株価】
(将来見込み)
H28.9期は増収増益となっているが、利益の源泉となるたな卸資産が592百万円も減少している。
今後も安定して売上、利益を計上していくためは在庫の保有は不可欠であるため在庫の減少は懸念される事項である。
ただし、フォーライフが独自性を持つ注文住宅事業の伸びが大きく継続しているため、この分野は期待できると考えられる。
(PER指標)
H28.9期の単純年換算利益は在庫が減少していることを考慮し、H28.3期実績利益と想定発行価格を前提としたPERは9.3倍である。
マザーズ不動産業の平均PERは9.7倍であるため標準的な倍率であると判断できる。
(PBR指標)
直近決算期であるH28,9期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは1.1倍である。
マザーズ不動産の平均PBRは2.1倍であることと比較すると明らかに割安であると判断できる。
(その他)
市場別、業種別PER、PBRの一覧はこちら。
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フォーライフ(3477) |
|||||
(単位:千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
売上高 | 4,234,507 | 5,127,407 | 892,900 | 3,830,213 | 75% |
年間予想 | 7,660,426 | 50% | |||
売上総利益 | 633,839 | 881,186 | 247,347 | 695,866 | 79% |
販管費 | 452,829 | 506,464 | 53,635 | 316,677 | 63% |
営業利益 | 181,010 | 374,722 | 193,712 | 379,189 | 101% |
年間予想 | 758,378 | 50% | |||
減価償却費 | 9,312 | 12,484 | 3,172 | 6,810 | 55% |
EBITDA | 190,322 | 387,206 | 196,884 | 385,999 | 100% |
支配株主帰属利益 | 116,975 | 245,095 | 128,120 | 235,680 | 96% |
年間予想 | 471,360 | 50% | |||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 15.0% | 17.2% | 18.2% | ||
営業利益率 | 4.3% | 7.3% | 9.9% | 9.9% | |
支配株主帰属利益率 | 2.8% | 4.8% | 6.2% | 6.2% | |
フォーライフ(3477)のセグメント情報 | |||||
売上(千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
分譲住宅 | 4,050,201 | 4,742,786 | 692,585 | 3,479,041 | 73% |
注文住宅 | 171,371 | 377,360 | 205,989 | 344,208 | 91% |
その他 | 5,178 | 7,260 | 2,082 | 6,963 | 96% |
件数(千円) | H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 進捗/増減 |
分譲住宅 | 125 | 131 | 6 | 82 | 63% |
注文住宅 | 10 | 22 | 12 | 18 | 82% |
その他 | 0 | 1 | #DIV/0! | ||
フォーライフ(3477)のキャッシュフロー | |||||
H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 増減 | |
営業CF | △463,829 | △114,435 | 349,394 | 916,655 | -801% |
投資CF | △57,570 | 145,803 | 203,373 | △18,493 | -13% |
フリーCF | △521,399 | 31,368 | 552,767 | 898,162 | 2863% |
財務CF | 230,391 | △196,305 | △426,696 | △502,957 | 256% |
フォーライフ(3477)の財政状態 | |||||
H27.3 | H28.3 | 増減 | H28.9 | 増減 | |
現預金等 | 722,691 | 580,262 | △142,429 | 963,905 | 383,643 |
流動資産 | 2,326,944 | 2,754,556 | 427,612 | 2,517,340 | △237,216 |
流動負債 | 1,216,953 | 1,335,036 | 118,083 | 908,236 | △426,800 |
流動資産ー流動負債 | 1,109,991 | 1,419,520 | 309,529 | 1,609,104 | 189,584 |
うち現金短借以外 | 1,343,300 | 1,721,258 | 377,958 | 1,055,199 | △666,059 |
有利子負債(流動) | 956,000 | 882,000 | △74,000 | 410,000 | △472,000 |
有利子負債(固定) | 236,500 | 118,000 | △118,500 | 89,000 | △29,000 |
有利子負債計 | 1,192,500 | 1,000,000 | △192,500 | 499,000 | △501,000 |
ネット有利子負債 | 469,809 | 419,738 | △50,071 | △464,905 | △884,643 |
固定資産 | 438,067 | 251,694 | △186,373 | 269,617 | 17,923 |
固定負債 | 245,253 | 123,313 | △121,940 | 95,139 | △28,174 |
純資産 | 1,302,805 | 1,547,901 | 245,096 | 1,783,582 | 235,681 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 1,302,805 | 1,547,901 | 245,096 | 1,783,582 | 235,681 |
流動比率 | 191% | 206% | 277% | ||
固定長期適合率 | 28% | 15% | 14% | ||
自己資本比率 | 47% | 51% | 64% | ||
有利子負債比率 | 92% | 65% | 28% | ||
フォーライフ(3477)の利益指標 | |||||
H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | ||
ROE | 9.0% | 15.8% | 23.6% | 23.6% | |
ROA | 4.2% | 8.2% | 15.7% | 15.7% | |
フォーライフ(3477)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 900,000 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 100,000 | ||||
引受価額 | 2,097.6 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 209,760 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 1,993,342 | ||||
直近株価 | 2,280 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 2,280,000 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | △674,665 | ||||
事業価値 | 1,605,335 | ||||
潜在株 | 0 | 潜在株割合 | 0.0% | ||
フォーライフ(3477)の株価指標 | |||||
指標 | H27.3 | H28.3 | H28.9 | 予想 | |
EBIT倍率 | 8.9 | 4.3 | 2.1 | 2.1 | |
EBITDA倍率 | 8.4 | 4.1 | 2.1 | ||
営業利益PER | 12.6 | 6.1 | 3.0 | 3.0 | |
PER | 19.5 | 9.3 | 4.8 | 4.8 | |
PBR | NA | NA | 1.1 | ||
フォーライフ(3477)の株主構成 | |||||
政府 | 0% | ||||
金融機関 | 0% | ||||
金融商品取引業者 | 0% | ||||
その他法人 | 0% | ||||
外国法人等 | 0% | ||||
個人 | 100% | ||||
*黒田武志(社長)97% | |||||
フォーライフ(3477)における従業員の状況 | |||||
H28.10 | |||||
連結人員 | 44 | 人 | |||
親会社単体人員 | 44 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 39.7 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 6,440 | 千円 | |||
※営業部門が20名、設計7名、施工9名、共通8名。 |