マザーズ上場のMS-Japan(6539)がH29.3期の業績予想を分析

2016/12/15

マザーズへ上場のMS-Japan(6539)がH29.3期の業績予想を開示した。


【通期業績予想】

売上高 2,411 百万円 前期比 +19.8%    直近四半期進捗率   49%

営業利益  947 百万円 前期比 +21.1% 直近四半期進捗率 49%

当期純利益 710 百万円 前期比 +32.8% 直近四半期進捗率 49%




【見解】

公募価格を前提とした時価総額(オーバーアロットメント含む)は1,977百万円である。

上記の予想利益と、公募価格に基づくPER(潜在株式考慮後)は18.3倍である。
直近Q決算とIPO増資に基づく予想PBRは2.6倍である。

当期業績予想の前年比では売上指標、利益指標の全てにおいて前期比プラスとなっている。

中間期進捗率でも売上指標、利益指標の全てで49%であるため上期の実績と同レベル以上の売上と利益は

確保できる見込みである。

MS-Japanの特徴は、経理・財務・人事・総務・法務・経営企画等といった一般事業会社の管理部門と、弁

護士・公認会計士・税理士等といった有資格者のスペシャリストに特化した人材紹介を実施している点で

ある。

有効求人倍率の高まりの中、求職者の登録獲得のためのマーケティング手法として、これまでのターゲテ

ィング手法のみならず、交通広告等といったマス広告の利用についても強化を開始している。

平成 29 年 3 月期の新規登録者数は、交通広告の掲載や web マーケティング費の増加等、各種登録者拡

大施策の効果により、平成 28 年 3 月期の実績である 9,375 人から 11,552 人へと 23.2%の増加を見込

んでおり、それに応じた売上増加となる見込みである。

販管費については、業容拡大による人員増加25人(前期比24%増)、広告費は前期比プラス40%の210百万

円を見込んでいる。

その他、保険解約返戻金45百万円の計上もある。




MS-Japan(6539)の基礎情報


設立:1990年4月

本社所在地:東京都千代田区富士見

事業内容:管理部門や弁護士、公認会計士、税理士等の士業に特化した人材紹介、インターネットメディ

アの運営

業種分類:サービス業

決算:3月

監査人:新日本

主幹事証券:野村証券

社長:S36年生まれ、リクルート出身、株は56%保有