【事業】
設立:2013年11月(実質設立は2000年1月)
本社所在地:東京都港区港南
事業内容:オンラインマーケティングリサーチ及びデジタルマーケティングソリューション
業種分類:情報通信業
決算:6月
上場市場:市場一部(上場日時価総額が250億円以上の場合)もしくは市場二部
監査人:トーマツ
主幹事証券:三菱UFJモルガンスタンレー、大和証券
社長:スコット・アーンスト
【過去の業績推移】
直近5年の売上に関してH28.6期が第三期であるが、H26.6期の売上が21,380百万円、H27.6期の売上が28,761百万円、H28.6期の売上が32,504百万円と増加傾向にある。
最終利益はH26.6期が2,028百万円の赤字、H27.6期は4,204百万円の赤字、H28.6期は4,087百万円の黒字であり大幅な赤字決算を脱出している。
自己資本比率はH25.6期に74%あったものの2期連続の赤字によりH27.6期は18%まで落ち込んだ。H28.6期は黒字化により22%まで回復した。
従業員数はH25.6期が836人(単体)であったがH28.6期は1,694人(連結)まで増加した。
【実施する事業】
H26.4に非上場化を実施。オンライン・マーケティング・リサーチ専業のオランダ法人MetrixLab Holding B.V.及びそのグループ会社を買収(H26.10)し、グローバル規模でのマーケティング・リサーチ事業の展開を本格的に開始している。
①マクロミルグループ(直近H28.12期 売上14,067百万円、営業利益3,587百万円)
当社が独自開発した自動インターネット・リサーチ・システム(AIRs)を利用することによるオンライン・マーケティング・リサーチ(提供サービスはQuickMill、OrderMill等)、定性調査、データベース提供、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供。日本が中心。
②MetrixLabグループ(直近H28.12期 売上3,400百万円、営業利益371百万円)
インターネットによる消費者インサイトベースのオンライン・マーケティング・リサーチ、定性調査、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供。海外が中心。
【損益(直近)】
(売上、売上総利益)
売上高はH28.6期、H28.12期(単純年換算)ともに前期比増収でそれぞれ13%、7%の増収を達成した。
また、粗利率もH28.12期は48%と前期の45%と比べ改善し、前期比14%増の水準で推移している。
(販管費、営業損益)
販管費は前期比でH28.6期、H28.12期と前年比で増加傾向にあるが、粗利の増加率よりは低いため営業利益率は毎期改善傾向にある。
売上高の増加と相俟って、H28.12期の営業利益は前期比33%の増加で進捗している。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」比率はH28.6期、H28.12期は50%程度であるが、H27.6期は大幅なマイナスである。金融費用が年間20億円程度発生していることが要因である。
特にH27.6期はH26.10に買収したMetrixLab Holding B.V.株式の取得時に計上したのれん12,100百万円について、4,370百万円を減損損失として計上している。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
総資産68十億円のうち、のれんが45十億円と多くを占めている。
また、有利子負債が41十億円あり低い自己資本比率と高い有利子負債比率が特徴的である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH28.12期の純資産と想定発行価格による増資と直近決算期の利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5.0%と15.8%である。
ROAは5%と高くない水準であるが、自己資本比率が低いためROEの水準は高くなっている。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は4,349百万円であり、直近純資産に対して23%の自己資本増加となる。IPO増資がBSに与える影響は大きくはない。
【株価】
(将来見込み)
売上、営業利益は確実に上がってきているが、のれんが多額であり減損リスクを保有している点は留意すべきである。
(PER指標)
直近決算期であるH28.12期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は24.2倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH28.12期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは4.1倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH28.12期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は15.5倍であり、EBITDA倍率は13.9倍である。
設立:2013年11月(実質設立は2000年1月)
本社所在地:東京都港区港南
事業内容:オンラインマーケティングリサーチ及びデジタルマーケティングソリューション
業種分類:情報通信業
決算:6月
上場市場:市場一部(上場日時価総額が250億円以上の場合)もしくは市場二部
監査人:トーマツ
主幹事証券:三菱UFJモルガンスタンレー、大和証券
社長:スコット・アーンスト
【過去の業績推移】
直近5年の売上に関してH28.6期が第三期であるが、H26.6期の売上が21,380百万円、H27.6期の売上が28,761百万円、H28.6期の売上が32,504百万円と増加傾向にある。
最終利益はH26.6期が2,028百万円の赤字、H27.6期は4,204百万円の赤字、H28.6期は4,087百万円の黒字であり大幅な赤字決算を脱出している。
自己資本比率はH25.6期に74%あったものの2期連続の赤字によりH27.6期は18%まで落ち込んだ。H28.6期は黒字化により22%まで回復した。
従業員数はH25.6期が836人(単体)であったがH28.6期は1,694人(連結)まで増加した。
【実施する事業】
H26.4に非上場化を実施。オンライン・マーケティング・リサーチ専業のオランダ法人MetrixLab Holding B.V.及びそのグループ会社を買収(H26.10)し、グローバル規模でのマーケティング・リサーチ事業の展開を本格的に開始している。
①マクロミルグループ(直近H28.12期 売上14,067百万円、営業利益3,587百万円)
当社が独自開発した自動インターネット・リサーチ・システム(AIRs)を利用することによるオンライン・マーケティング・リサーチ(提供サービスはQuickMill、OrderMill等)、定性調査、データベース提供、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供。日本が中心。
②MetrixLabグループ(直近H28.12期 売上3,400百万円、営業利益371百万円)
インターネットによる消費者インサイトベースのオンライン・マーケティング・リサーチ、定性調査、デジタル・マーケティングを主なサービスとして提供。海外が中心。
【損益(直近)】
(売上、売上総利益)
売上高はH28.6期、H28.12期(単純年換算)ともに前期比増収でそれぞれ13%、7%の増収を達成した。
また、粗利率もH28.12期は48%と前期の45%と比べ改善し、前期比14%増の水準で推移している。
(販管費、営業損益)
販管費は前期比でH28.6期、H28.12期と前年比で増加傾向にあるが、粗利の増加率よりは低いため営業利益率は毎期改善傾向にある。
売上高の増加と相俟って、H28.12期の営業利益は前期比33%の増加で進捗している。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」比率はH28.6期、H28.12期は50%程度であるが、H27.6期は大幅なマイナスである。金融費用が年間20億円程度発生していることが要因である。
特にH27.6期はH26.10に買収したMetrixLab Holding B.V.株式の取得時に計上したのれん12,100百万円について、4,370百万円を減損損失として計上している。
【財政状態】
(財務諸表の特徴)
総資産68十億円のうち、のれんが45十億円と多くを占めている。
また、有利子負債が41十億円あり低い自己資本比率と高い有利子負債比率が特徴的である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH28.12期の純資産と想定発行価格による増資と直近決算期の利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5.0%と15.8%である。
ROAは5%と高くない水準であるが、自己資本比率が低いためROEの水準は高くなっている。
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は4,349百万円であり、直近純資産に対して23%の自己資本増加となる。IPO増資がBSに与える影響は大きくはない。
【株価】
(将来見込み)
売上、営業利益は確実に上がってきているが、のれんが多額であり減損リスクを保有している点は留意すべきである。
(PER指標)
直近決算期であるH28.12期の利益を単純年換算した利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は24.2倍である。
(PBR指標)
直近決算期であるH28.12期の純資産と想定発行価格による増資を前提としたPBRは4.1倍である。
(その他)
想定発行価格による増資とH28.12期の単純年間換算営業利益に基づいたEBIT倍率は15.5倍であり、EBITDA倍率は13.9倍である。
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マクロミル(3978) | |||||
(単位:千円) | H27.6 | H28.6 | 増減 | H28.12 | 進捗/増減 |
売上高 | 28,761,492 | 32,504,954 | 3,743,462 | 17,372,911 | 53% |
年間予想 | 34,745,822 | 50% | |||
売上総利益 | 12,388,610 | 14,578,736 | 2,190,126 | 8,339,237 | 57% |
販管費 | 7,950,646 | 8,956,255 | 1,005,609 | 4,601,500 | 51% |
営業利益 | 4,437,964 | 5,622,481 | 1,184,517 | 3,737,737 | 66% |
年間予想 | 7,475,474 | 50% | |||
減価償却費 | 771,848 | 874,126 | 102,278 | 424,658 | 49% |
EBITDA | 5,209,812 | 6,496,607 | 1,286,795 | 4,162,395 | 64% |
支配株主帰属利益 | △4,320,702 | 2,832,601 | 7,153,303 | 1,850,083 | 65% |
年間予想 | 3,700,166 | 50% | |||
簡易営業キャッシュフロー | △3,548,854 | 3,706,727 | 7,255,581 | 2,274,741 | |
年間予想 | 4,549,482 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.6 | H28.6 | H28.12 | 予想 | ||
売上総利益率 | 43.1% | 44.9% | 48.0% | ||
営業利益率 | 15.4% | 17.3% | 21.5% | 21.5% | |
支配株主帰属利益率 | -15.0% | 8.7% | 10.6% | 10.6% | |
最終利益÷営業利益 | -97.4% | 50.4% | 49.5% | 10.6% | |
マクロミル(3978)の財政状態 | |||||
H28.12 | |||||
現預金等 | 6,406,232 | ||||
流動資産 | 14,516,786 | ||||
流動負債 | 9,713,098 | ||||
流動資産ー流動負債 | 4,803,688 | ||||
うち現金短借以外 | 2,165,405 | ||||
有利子負債(流動) | 3,767,949 | ||||
有利子負債(固定) | 37,870,442 | ||||
有利子負債計 | 41,638,391 | ||||
ネット有利子負債 | 35,232,159 | ||||
固定資産 | 54,470,103 | ||||
固定負債 | 40,248,039 | ||||
純資産 | 19,025,752 | ||||
非支配株主持分 | 1,777,696 | ||||
親会社所有者持分 | 17,248,056 | ||||
流動比率 | 149% | ||||
固定長期適合率 | 92% | ||||
自己資本比率 | 28% | ||||
有利子負債比率 | 219% | ||||
マクロミル(3978)の利益指標 | |||||
H28.12 | 予想 | ||||
ROE | 17.1% | 17.1% | |||
ROA | 5.0% | 5.0% | |||
マクロミル(3978)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 38,134,300 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 2,306,300 | オーバーアロットメント含 | |||
引受価額 | 1,886.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 4,349,682 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 21,597,738 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 25% | ||||
直近株価 | 2,050 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 82,903,230 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 1,777,696 | ||||
純有利子負債 | 30,882,477 | ||||
事業価値 | 115,563,403 | ||||
潜在株 | 3,185,500 | 潜在株割合 | 7.9% | ||
マクロミル(3978)の株価指標 | |||||
指標 | H28.12 | 予想 | |||
EBIT倍率 | 15.5 | 15.5 | |||
EBITDA倍率 | 13.9 | ||||
営業利益PER | 11.3 | 12.0 | |||
PER | 24.2 | 24.2 | |||
PBR | 4.1 | ||||
マクロミル(3978)における従業員の状況 | |||||
H28.12 | |||||
連結人員 | 1,777 | 人 | |||
親会社単体人員 | 827 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 32.3 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 4,789 | 千円 | |||
※マクロミルグループ1,273人、MetrixLabグループ504人 |