H29.5.10に大林組(1802)が大林道路(1896)を公開買付することが公表された。
完全子会社化することが目的であるため、大林道路はTOB後上場廃止となる見込みである。
大林組は既存株式の41.7%を保有しているため、TOB価格を前提とすると買収価格は総額で247億円に上る。
TOB価格を前提としたPBRは0.91であるが、大林道路は大林組の連結子会社であるため完全子会社化によるのれんは損益に影響を与えないが、大林組の非支配株主持分が46,727百万円×58.3%=27,241百万円減少することになる。
一方、親会社株主に帰属する利益の向上は見込める。
大林道路の予想利益が4,923百万円であるため、大林組株主に帰属する利益は4,923百万円×58.3%=2,870百万円増加することとなる。
当該買収による投資利回りは2,870百万円÷24,668百万円=11.6%である。
買収後の影響等は以下のとおりである。
完全子会社化することが目的であるため、大林道路はTOB後上場廃止となる見込みである。
大林組は既存株式の41.7%を保有しているため、TOB価格を前提とすると買収価格は総額で247億円に上る。
TOB価格を前提としたPBRは0.91であるが、大林道路は大林組の連結子会社であるため完全子会社化によるのれんは損益に影響を与えないが、大林組の非支配株主持分が46,727百万円×58.3%=27,241百万円減少することになる。
一方、親会社株主に帰属する利益の向上は見込める。
大林道路の予想利益が4,923百万円であるため、大林組株主に帰属する利益は4,923百万円×58.3%=2,870百万円増加することとなる。
当該買収による投資利回りは2,870百万円÷24,668百万円=11.6%である。
買収後の影響等は以下のとおりである。
【TOB当事者】 | ||||
TOB対象者 | 大林道路(1896) | |||
TOB実施者 | 大林組(1802) | |||
【公開買付期間】 | ||||
2017/5/11 | ||||
~ | ||||
2017/6/21 | ||||
【買取株式】 | ||||
直近株価 | 694 | 円 | ||
TOB価格 | 940 | 円 | ||
プレミアム | 35.4% | |||
直近発行済株数 | 44,989,573 | 自己株除く | ||
公開買付者既保有 | 18,746,521 | |||
既保有割合 | 41.7% | |||
下限買取株式数 | 26,243,052 | 株 | 58.3% | |
上限買取株式数 | 26,243,052 | 株 | 58.3% | |
下限買収額 | 24,668 | 百万円 | ||
上限買収額 | 24,668 | 百万円 | ||
【買取新株予約権】 | ||||
TOB価格 | - | 円 | ||
直近新株予約権残数 | - | 個 | ||
買収額 | - | 百万円 | ||
【TOB対象会社である大林道路(1896)の財務内容】 | ||||
現預金 | 25,025 | 百万円 | ||
有利子負債 | 2,000 | 百万円 | ||
純資産 | 46,727 | 百万円 | ||
総資産 | 97,035 | 百万円 | ||
計画営業利益 | 7,381 | 百万円 | ||
計画最終利益 | 4,923 | 百万円 | ||
直近時価総額 | 31,223 | 百万円 | ||
TOB価格時価総額 | 42,290 | 百万円 | ||
ROE | 10.5% | |||
ROA | 5.1% | |||
PBR(直近時価前提) | 0.67 | |||
PBR(TOB価格前提) | 0.91 | |||
PER(直近時価前提) | 6.3 | |||
PER(TOB価格前提) | 8.6 | |||
【TOB実施会社である大林組(1802)の財務内容】 | ||||
現預金 | 194,585 | 百万円 | ||
有利子負債 | 273,358 | 百万円 | ||
純資産 | 594,160 | 百万円 | ||
総資産 | 2,015,996 | 百万円 | ||
計画営業利益 | 134,500 | 百万円 | ||
計画最終利益 | 95,000 | 百万円 | ||
直近時価総額 | 808,229 | 百万円 | ||
ROE | 16.0% | |||
ROA | 4.7% | |||
PBR | 1.4 | |||
PER | 8.5 | |||
【TOBが大林組(1802)の決算にあたえる影響】 | ||||
親会社株主持分増加 | 27,241 | 百万円 | ||
親会社株主利益増加額 | 2,870 | 百万円 | ||
持分増加利益率 | 10.5% |