想定発行価格の印象 | |||||
同業他社でPER10倍を下回る先が多く、やや割高感はある。 | |||||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の概要 | |||||
項目 | 内容 | ||||
事業内容 | 投資マンションの企画、開発、販売、管理 | ||||
業種別分類 | 不動産業 | ||||
本店所在地 | 東京都渋谷区道玄坂 | ||||
監査法人 | 新日本 | ||||
主幹事 | SMBC日興証券 | ||||
決算月 | 12月 | ||||
BB期間 | H29.11.28 | ~ | H29.12.4 | ||
上場日 | H29.12.13 | ||||
上場市場 | マザーズ | ||||
大株主① | 金大仲 | 800,000株 | うち売出 | 184,000株 | |
大株主② | ㈱G2A | 640,000株 | うち売出 | 0株 | |
社長 | 金大仲 | ||||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の沿革 | |||||
時期 | 内容 | ||||
H17/3 | 資本金10百万円で設立し投資不動産の販売を開始 | ||||
H18/6 | 自社ブランド「アルテシモ」の販売開始 | ||||
H25/3 | 不動産投資情報サイト「0からはじめる不動産投資」を開設 | ||||
H25/5 | 医師専用会員制コンシェルジュサービス「ドクターズ コンシェルジュ」サービス開始 | ||||
H29/4 | 不動産情報サイト「from REI」を開設 相続情報サイト「0からはじめる安心相続」(注4)を開設 |
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H29/6 | 土地所有者共同開発 第一号案件PJを開始 | ||||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)が実施する事業内容 | |||||
項目 | 内容 | ||||
不動産ソリューション | 東京23区内を中心に不動産の土地仕入・企画、設計、販売、建物管理を実施 | ||||
(販売実績) | H28.12⇒ | 9,723百万円 | H29.9⇒ | 14,482百万円 | |
(営業利益) | H28.12⇒ | 555百万円 | H29.9⇒ | 1,417百万円 | |
プロパティマネジメント | 自社ブランド「アルテシモ」に対するサブリース業務または管理代行業を実施。 | ||||
(販売実績) | H28.12⇒ | 1,882百万円 | H29.9⇒ | 1,587百万円 | |
(営業利益) | H28.12⇒ | 40百万円 | H29.9⇒ | 42百万円 | |
グローバル・リンク・マネジメント(3486)過去5年間の指標(単体)推移 | |||||
項目 | 5年前 | ⇒ | 直近H28.12期 | ||
売上高 | 4,467百万円 | ⇒ | 9,753百万円 | ||
当期利益 | 82百万円 | ⇒ | 301百万円 | ||
総資産 | 2,263百万円 | ⇒ | 6,784百万円 | ||
純資産 | 283百万円 | ⇒ | 1,052百万円 | ||
従業員数 | 34人 | ⇒ | 57人 |
【損益(過去2期+直近Q)の分析】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比134%、直近四半期単純年換算前期比185%である。
H28.12期の売上の11%は㈱木下不動産向け売上であり、H29.9期2Qの売上の47%はケネディクス不動産投資顧問㈱向けである。
増収は継続している。
粗利率:前々期20%、前期20%、直近期Q19%で推移している。
単体の売上原価のうち、建物原価、土地原価がそれぞれ50%ずつを占めている。
売上総利益:直近通年期前期比132%、直近四半期単純年換算前期比176%である。
売上増加、粗利率安定して2割程度であるため粗利も安定して増加傾向にある。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比117%、直近四半期単純年換算前期比123%である。
H28.12期の販管費1693百万円のうち、給与が509百万円、役員報酬が189百万円、販売促進費が135百万円を占めている。
平均年齢30歳での平均給与が9百万円であり給与水準が高いと言える。
営業利益:直近通年期前期比211%、直近四半期単純年換算前期比326%である。
販管費増加傾向にあるが粗利の増加が大きいため営業利益は急拡大中である。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期59%、前期55%、直近期Q62%で推移している。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は346百万円(IPO資金調達後は-164百万円)、自己資本比率は37%、有利子負債比率は119%である。
H29.9時点の不動産在庫が27億円とH28.12時点の55億円から減少している点が気になるところである。
繰延税金資産についてH28.12期の一時差異(税額見合額)26百万円のうち未払事業税が9百万円を占めている。評価性引当額はほとんどない。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は4232枚である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ20%、48%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5%、13%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は0百万円であり、直近純資産に対しての自己資本増加となる。
【株価の分析】
(将来見込み)
業績拡大傾向にあるが、直近Qでは一部の売上先の依存度が高く、また、不動産在庫も縮小傾向にある点留意すべきである。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は3.8倍である
また、直近通年決算期であるH28.12期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は14倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は1.8倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは7.23~12倍、PBRは0.85~2.62倍である。
また類似会社のROEは16.3~23%、ROAは4~9.3%である。
同業他社と比較して、資産収益性、売上利益率ともに低めである。
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グローバル・リンク・マネジメント(3486)の業績推移分析 | |||||
(単位:百万円) | H27.12 | H28.12 | 増減 | H29.9 | Q進捗 |
売上高 | 8,682 | 11,605 | 2,923 | 16,070 | 138% |
年間予想 | 21,426 | 75% | |||
売上総利益 | 1,731 | 2,290 | 558 | 3,020 | 132% |
販管費 | 1,449 | 1,693 | 245 | 1,561 | 92% |
営業利益 | 283 | 596 | 314 | 1,460 | 245% |
年間予想 | 1,946 | 75% | |||
減価償却費 | 18 | 26 | 8 | 19 | 74% |
EBITDA | 301 | 622 | 322 | 1,479 | 238% |
支配株主帰属利益 | 166 | 329 | 162 | 902 | 274% |
年間予想 | 1,202 | 75% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 185 | 355 | 170 | 921 | |
年間予想 | 1,228 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.12 | H28.12 | H29.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 19.9% | 19.7% | 18.8% | ||
営業利益率 | 3.3% | 5.1% | 9.1% | 9.1% | |
支配株主帰属利益率 | 1.9% | 2.8% | 5.6% | 5.6% | |
最終利益÷営業利益 | 58.9% | 55.1% | 61.8% | 61.8% | |
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の財政状態 | |||||
BS項目 | H29.9 | ||||
現預金等 | 2,056 | ||||
流動資産 | 5,091 | ||||
流動負債 | 2,076 | ||||
流動資産ー流動負債 | 3,014 | ||||
うち現金短借以外 | 2,041 | ||||
有利子負債(流動) | 1,083 | ||||
有利子負債(固定) | 1,319 | ||||
有利子負債計 | 2,402 | ||||
ネット有利子負債 | 346 | ||||
固定資産 | 418 | ||||
固定負債 | 1,420 | ||||
純資産 | 2,013 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
親会社所有者持分 | 2,013 | ||||
流動比率 | 245% | ||||
固定長期適合率 | 12% | ||||
自己資本比率 | 37% | ||||
有利子負債比率 | 119% | ||||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の利益指標 | |||||
H28.12 | H29.9 | 予想 | |||
ROE | 13.0% | 47.7% | 47.7% | ||
ROA | 5.5% | 20.0% | 20.0% | ||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 1,600,000 | 自己株除く | |||
うち売出株数 | 184,000 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 239,200 | OA含む | 4,232 | ||
引受価額 | 2,134.4 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 510,548 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 2,523,062 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 25% | ||||
直近株価 | 2,320 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 4,266,944 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | △164,301 | ||||
事業価値 | 4,102,643 | ||||
潜在株 | 139,320 | 7.6% | ←潜在株割合 | ||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)の株価指標 | |||||
指標 | H28.12 | H29.9 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 6.9 | 2.1 | 2.1 | ||
EBITDA倍率 | 6.6 | 2.1 | |||
営業利益PER | 7.7 | 2.4 | 2.4 | ||
PER | 14.0 | 3.8 | 3.8 | ||
PBR | 1.8 | ||||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)における従業員の状況 | |||||
H29.9 | |||||
連結人員 | 70 | 人 | |||
親会社単体人員 | 63 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 30 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 9,041 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 57,532 | 千円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 29,731 | 千円 | |||
グローバル・リンク・マネジメント(3486)上場までの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
~H27/6 | 1,000 | 設立時~ | |||
H27/6 | 3,000 | 4分割 | |||
H28/8 | 396,000 | 100分割 | |||
H29/10 | 1,200,000 | 4分割 | |||
IPO直前計 | 1,600,000 | ||||
IPO時 | 239,200 | 2,320 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 1,839,200 | 時価総額 | 4,267 | 百万円 | |
分割日 | 分割数 | ||||
H27/6 | 4 | ||||
H28/8 | 100 | ||||
H29/10 | 4 | ||||
類似上場会社指標(H29.11.9時点) | |||||
銘柄 | 銘柄コード | PER | PBR | ROE | ROA |
プレサンスコーポレーション | 3254 | 7.2 | 1.3 | 19.2 | 5.7 |
アーバネットコーポレーション | 3242 | 10.1 | 1.2 | 23.0 | 6.2 |
プロパティエージェント | 3464 | 7.9 | 1.5 | 19.5 | 4.0 |
FJネクスト | 8935 | 8.5 | 0.9 | 16.3 | 9.3 |
ディアライフ | 3245 | 12.0 | 2.6 | 20.2 | 7.4 |
グローバル・リンク・マネジメント(3486) | 14.0 | 1.8 | 13.0 | 5.5 | |
銘柄 | 売上(百万) | 営業利益(百万) | 特徴 | ||
プレサンスコーポレーション | 101,083 | 15,645 | 関西中心に投資用不動産の開発販売 | ||
アーバネットコーポレーション | 17,788 | 2,419 | 投資用ワンルーム専業 | ||
プロパティエージェント | 12,166 | 1,115 | 資産運用型不動産の開発とPMの2本柱 | ||
FJネクスト | 61,416 | 8,015 | 「ガーラ」ブランドの投資用ワンルーム | ||
ディアライフ | 10,697 | 1,622 | 投資用マンション、人材派遣、トランクルームも | ||
グローバル・リンク・マネジメント(3486) | 11,605 | 596 |