【損益(過去2期+直近Q)の分析】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比98%、直近四半期単純年換算前期比191%である。
売上の大部分は中国をはじめとする海外向けであり売上の98%を占める。
なお、H29.9期の売上14十億円(総売上の66%)はapple向けであった。
直近期はappleへの売上により業績が急拡大中である。
粗利率:前々期35%、前期34%、直近期Q43%で推移している。
単体の総製造費用のうち99%が材料費を占めている。
売上総利益:直近通年期前期比95%、直近四半期単純年換算前期比246%である。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比92%、直近四半期単純年換算前期比190%である。
H28.12期の販管費2637百万円のうち、給与が610百万円、研究開発費が716百万円を占めている。
前年の研究開発費も666百万円であり積極的に研究開発を実施している。
営業利益:直近通年期前期比98%、直近四半期単純年換算前期比308%である。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期61%、前期62%、直近期Q67%で推移している。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は-1499百万円(IPO資金調達後は-8592百万円)、自己資本比率は28%、有利子負債比率は111%である。
流動負債の前受金が10,045百万円ある点が特徴的である。
キャッシュリッチであり、IPO資金によりさらに資金保有額は増えることとなる。
繰延税金資産についてH28.12期の一時差異(税額見合額)519百万円のうち棚卸資産が215百万円を占めている。評価性引当額は128百万円である。
なお、在外子会社の留保利益に関する税金負債が581百万円計上されている。海外子会社で保有している剰余金が多額であることが分かる。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は82800枚である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ9%、23%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ3%、7%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は7090百万円であり、直近純資産に対して51%の自己資本増加となる。
【株価の分析】
(将来見込み)
appleからの受注が急増したH29.9期の状況を一時的なものか、永続的なものかと見るかによる。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は13.3倍である
また、直近通年決算期であるH28.12期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は44.2倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は3倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは15.59~32.21倍、PBRは1.2~4.91倍である。
また類似会社のROEは4.5~28.5%、ROAは3.3~10.8%である。
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比98%、直近四半期単純年換算前期比191%である。
売上の大部分は中国をはじめとする海外向けであり売上の98%を占める。
なお、H29.9期の売上14十億円(総売上の66%)はapple向けであった。
直近期はappleへの売上により業績が急拡大中である。
粗利率:前々期35%、前期34%、直近期Q43%で推移している。
単体の総製造費用のうち99%が材料費を占めている。
売上総利益:直近通年期前期比95%、直近四半期単純年換算前期比246%である。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比92%、直近四半期単純年換算前期比190%である。
H28.12期の販管費2637百万円のうち、給与が610百万円、研究開発費が716百万円を占めている。
前年の研究開発費も666百万円であり積極的に研究開発を実施している。
営業利益:直近通年期前期比98%、直近四半期単純年換算前期比308%である。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期61%、前期62%、直近期Q67%で推移している。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は-1499百万円(IPO資金調達後は-8592百万円)、自己資本比率は28%、有利子負債比率は111%である。
流動負債の前受金が10,045百万円ある点が特徴的である。
キャッシュリッチであり、IPO資金によりさらに資金保有額は増えることとなる。
繰延税金資産についてH28.12期の一時差異(税額見合額)519百万円のうち棚卸資産が215百万円を占めている。評価性引当額は128百万円である。
なお、在外子会社の留保利益に関する税金負債が581百万円計上されている。海外子会社で保有している剰余金が多額であることが分かる。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は82800枚である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ9%、23%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ3%、7%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は7090百万円であり、直近純資産に対して51%の自己資本増加となる。
【株価の分析】
(将来見込み)
appleからの受注が急増したH29.9期の状況を一時的なものか、永続的なものかと見るかによる。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は13.3倍である
また、直近通年決算期であるH28.12期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は44.2倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は3倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは15.59~32.21倍、PBRは1.2~4.91倍である。
また類似会社のROEは4.5~28.5%、ROAは3.3~10.8%である。
スポンサーリンク
オプトラン(6235) | |||||
想定発行価格の印象 | |||||
appleからの受注が継続的であれば非常に割安。PBRは低位。 | |||||
オプトラン(6235)の概要 | |||||
項目 | 内容 | ||||
事業内容 | 光学薄膜装置の製造販売 | ||||
業種別分類 | 機械 | ||||
本店所在地 | 埼玉県川越市竹野 | ||||
監査法人 | 大有監査法人 | ||||
主幹事 | 大和証券 | ||||
決算月 | 12月 | ||||
BB期間 | H29.12.5 | ~ | H29.12.11 | ||
上場日 | H29.12.20 | ||||
上場市場 | 市場1部or2部 | ||||
大株主① | 浙江水晶光電科技股份有限公司 | 7,260,000株 | うち売出 | 0株 | |
大株主② | アルバック | 6,450,000株 | うち売出 | 1,512,000株 | |
社長 | 林為平 | ||||
オプトラン(6235)の沿革 | |||||
時期 | 内容 | ||||
H11.8 | 各種光学成膜装置の製造販売を目的として当社設立 | ||||
H12.3 | 光通信用多層膜フィルタ成膜装置(NBPF)販売開始 | ||||
H12.12 | 成膜装置部品製造販売を目的に光馳科技(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立 | ||||
H13.1 | IAD光学薄膜形成装置OTFCシリーズ販売開始 | ||||
H18.5 | 汎用型光学薄膜形成装置Gener-1300販売開始 | ||||
H27.9 | 連続式光学薄膜形成装置COFCシリーズ販売開始 | ||||
オプトラン(6235)が実施する事業内容 | |||||
項目 | 内容 | ||||
光学薄膜装置の製造・販売が主な事業。光学薄膜とは、レンズ等の各種光学部品の表面にコーティングを 施し、コーティングの材料により異なる機能を持たせることとなる。 |
|||||
中国向け売上 | |||||
(販売実績) | H27.12 | 10,911百万円 | H28.12 | 12,076百万円 | |
台湾向け売上 | |||||
(販売実績) | H27.12 | 1,982百万円 | H28.12 | 1,201百万円 | |
韓国向け売上 | |||||
(販売実績) | H27.12 | 1,542百万円 | H28.12 | 779百万円 | |
オプトラン(6235)過去5年間の指標(単体)推移 | |||||
項目 | 5年前 | ⇒ | 直近H28.12期 | ||
売上高 | 10,132百万円 | ⇒ | 13,054百万円 | ||
当期利益 | 1,557百万円 | ⇒ | -27百万円 | ||
総資産 | 8,659百万円 | ⇒ | 19,038百万円 | ||
純資産 | 4,957百万円 | ⇒ | 6,866百万円 | ||
従業員数 | 44人 | ⇒ | 62人 | ||
オプトラン(6235)の業績推移分析 | |||||
(単位:百万円) | H27.12 | H28.12 | 増減 | H29.9 | Q進捗 |
売上高 | 15,278 | 14,903 | △375 | 21,298 | 143% |
年間予想 | 28,398 | 75% | |||
売上総利益 | 5,299 | 5,017 | △282 | 9,241 | 184% |
販管費 | 2,864 | 2,637 | △227 | 3,748 | 142% |
営業利益 | 2,436 | 2,380 | △55 | 5,492 | 231% |
年間予想 | 7,323 | 75% | |||
減価償却費 | 209 | 214 | 4 | 171 | 80% |
EBITDA | 2,645 | 2,594 | △51 | 5,663 | 218% |
支配株主帰属利益 | 1,485 | 1,467 | △18 | 3,655 | 249% |
年間予想 | 4,874 | 75% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 1,694 | 1,680 | △14 | 3,826 | |
年間予想 | 5,101 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H27.12 | H28.12 | H29.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 34.7% | 33.7% | 43.4% | ||
営業利益率 | 15.9% | 16.0% | 25.8% | 25.8% | |
支配株主帰属利益率 | 9.7% | 9.8% | 17.2% | 17.2% | |
最終利益÷営業利益 | 61.0% | 61.6% | 66.6% | 66.6% | |
オプトラン(6235)の財政状態 | |||||
BS項目 | H29.9 | ||||
現預金等 | 16,940 | ||||
流動資産 | 45,499 | ||||
流動負債 | 33,351 | ||||
流動資産ー流動負債 | 12,148 | ||||
うち現金短借以外 | 10,197 | ||||
有利子負債(流動) | 14,989 | ||||
有利子負債(固定) | 452 | ||||
有利子負債計 | 15,441 | ||||
ネット有利子負債 | △1,499 | ||||
固定資産 | 3,492 | ||||
固定負債 | 1,767 | ||||
純資産 | 13,872 | ||||
非支配株主持分 | 7 | ||||
親会社所有者持分 | 13,865 | ||||
流動比率 | 136% | ||||
固定長期適合率 | 22% | ||||
自己資本比率 | 28% | ||||
有利子負債比率 | 111% | ||||
オプトラン(6235)の利益指標 | |||||
H28.12 | H29.9 | 予想 | |||
ROE | 7.0% | 23.3% | 23.3% | ||
ROA | 2.6% | 8.7% | 8.7% | ||
オプトラン(6235)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 35,628,000 | 自己株除く | |||
うち売出株数 | 3,000,000 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 5,280,000 | OA含む | 82,800 | ||
引受価額 | 1,343.2 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 7,092,096 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 20,957,503 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 51% | ||||
直近株価 | 1,460 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 59,725,680 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 6,801 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | △8,591,584 | ||||
事業価値 | 51,140,897 | ||||
潜在株 | 3,450,000 | 8.4% | ←潜在株割合 | ||
オプトラン(6235)の株価指標 | |||||
指標 | H28.12 | H29.9 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 21.5 | 7.0 | 7.0 | ||
EBITDA倍率 | 19.7 | 6.8 | |||
営業利益PER | 27.2 | 8.8 | 8.8 | ||
PER | 44.2 | 13.3 | 13.3 | ||
PBR | 3.1 | ||||
オプトラン(6235)における従業員の状況 | |||||
H29.9 | |||||
連結人員 | 600 | 人 | |||
親会社単体人員 | 67 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 38.3 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 9,176 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 20,535 | 千円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 8,330 | 千円 | |||
オプトラン(6235)上場までの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
~H29/3 | 16,520 | 0 | 設立時~ | ||
H29/3 | 16,503,480 | 0 | 1000分割 | ||
H29/10 | -1,734,000 | 0 | 自己株消却 | ||
H29/10 | 29,572,000 | 0 | 3分割 | ||
H29/6 | -8,730,000 | 自己株保有分 | |||
IPO直前計 | 35,628,000 | ||||
IPO時 | 5,280,000 | 1,460 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 40,908,000 | 時価総額 | 59,726 | 百万円 | |
分割日 | 分割数 | ||||
H29/10 | 3 | ||||
類似上場会社指標(H29.11.15時点) | |||||
銘柄 | 銘柄コード | PER | PBR | ROE | ROA |
サムコ | 6387 | 30.1 | 1.2 | 4.5 | 3.3 |
アルバック | 6728 | 15.6 | 4.3 | 28.5 | 10.0 |
レーザーテック | 6920 | 32.2 | 4.9 | 15.4 | 10.8 |
オプトラン(6235) | 44.2 | 3.1 | 7.0 | 2.6 | |
銘柄 | 売上(百万) | 営業利益(百万) | 特徴 | ||
サムコ | 5,345 | 744 | 電子部品製造装置の研究開発型企業 | ||
アルバック | 231,831 | 29,468 | 真空技術を中核に半導体装置を展開 | ||
レーザーテック | 17,369 | 4,960 | 半導体マスク欠陥検査装置 | ||
オプトラン(6235) | 14,903 | 2,380 |