【損益(過去2期+直近Q)の分析】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比150%、直近四半期単純年換算前期比121%である。
業容拡大しており増収は継続している。
(営業原価、営業損益)
営業費用:直近通年期前期比141%、直近四半期単純年換算前期比111%である。
H29.3期の営業費用6522百万円のうち、従業員給付が1,967百万円、ワランティ原価が1,204百万円、支払保証料が970百万円を占めている。
営業利益:直近通年期前期比209%、直近四半期単純年換算前期比170%である。
売上の増加が営業費用の増加をこなし営業利益も大幅増加傾向にある。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期48%、前期59%、直近期Q67%で推移している。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は1876百万円(IPO資金調達後は1751百万円)、自己資本比率は16%、有利子負債比率は131%である。
IFRS適用であり、のれん計上額は総資産31十億円のうち、2十億円程度である。無形資産(大部分が顧客関連資産/償却はなし)も5十億円程度ある。
繰延税金資産についてH29.3期の繰越欠損金397百万円については税金資産を認識していない。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は48400枚である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5%、31%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ3%、16%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は120百万円であり、直近純資産に対して2%の自己資本増加となる。
IPO資金が自己資本に与える影響は大きくない。
【株価の分析】
(将来見込み)
増収増益は継続しており今後の伸びが期待される。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は9.2倍である
また、直近通年決算期であるH29.3期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は17.7倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.8倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは7.76~10.32倍、PBRは0.76~1.01倍である。
また類似会社のROEは8.4~11.3%、ROAは0.7~2.4%である。
その他金融業はPER、PBRはともに低い水準である。
ROE,ROAは同業他社と比べてやや高い水準であり、資産利益効率は良好である。
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比150%、直近四半期単純年換算前期比121%である。
業容拡大しており増収は継続している。
(営業原価、営業損益)
営業費用:直近通年期前期比141%、直近四半期単純年換算前期比111%である。
H29.3期の営業費用6522百万円のうち、従業員給付が1,967百万円、ワランティ原価が1,204百万円、支払保証料が970百万円を占めている。
営業利益:直近通年期前期比209%、直近四半期単純年換算前期比170%である。
売上の増加が営業費用の増加をこなし営業利益も大幅増加傾向にある。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期48%、前期59%、直近期Q67%で推移している。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は1876百万円(IPO資金調達後は1751百万円)、自己資本比率は16%、有利子負債比率は131%である。
IFRS適用であり、のれん計上額は総資産31十億円のうち、2十億円程度である。無形資産(大部分が顧客関連資産/償却はなし)も5十億円程度ある。
繰延税金資産についてH29.3期の繰越欠損金397百万円については税金資産を認識していない。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は48400枚である。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5%、31%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ3%、16%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は120百万円であり、直近純資産に対して2%の自己資本増加となる。
IPO資金が自己資本に与える影響は大きくない。
【株価の分析】
(将来見込み)
増収増益は継続しており今後の伸びが期待される。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は9.2倍である
また、直近通年決算期であるH29.3期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は17.7倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.8倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは7.76~10.32倍、PBRは0.76~1.01倍である。
また類似会社のROEは8.4~11.3%、ROAは0.7~2.4%である。
その他金融業はPER、PBRはともに低い水準である。
ROE,ROAは同業他社と比べてやや高い水準であり、資産利益効率は良好である。
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プレミアグループ(7199) | |||||
想定発行価格の印象 | |||||
PER,PBRともに低水準であるが、その他金融業自体の平均指標が低いため留意が必要である。 | |||||
プレミアグループ(7199)の概要 | |||||
項目 | 内容 | ||||
事業内容 | オートクレジットを中心としたクレジット事業及びワランティ事業等 | ||||
業種別分類 | その他金融 | ||||
本店所在地 | 東京都港区六本木 | ||||
監査法人 | トーマツ | ||||
主幹事 | 野村證券 | ||||
決算月 | 3月 | ||||
BB期間 | H29.12.5 | ~ | H29.12.11 | ||
上場日 | H29.12.21 | ||||
上場市場 | 市場2部 | ||||
大株主① | AZ-Star1号ファンド | 5,506,000株 | うち売出 | 4,780,000株 | |
大株主② | リクルート | 300,000株 | うち売出 | 0株 | |
社長 | 柴田洋一、1959年生まれ | ||||
プレミアグループ(7199)の沿革 | |||||
時期 | 内容 | ||||
H19.7 | オートクレジットを中心としたクレジット事業及びワランティ事業を中心としたファイナンスサービスの提供を目的に資本金100百万円で設立。 | ||||
H25.3 | SBIホールディングから丸紅運営のファンドへ株主異動 | ||||
H27.5 | AZ-Star株式会社(あおぞら銀行、兼松、エスネットワークス、東京スター銀行出資)が管理・運営するファンドへ株主異動 | ||||
プレミアグループ(7199)が実施する事業内容 | |||||
項目 | 内容 | ||||
クレジット事業 | オートクレジット事業(個別方式クレジット)、228人 | ||||
(販売実績) | H29.3⇒ | 6,010百万円 | H29.9⇒ | 3,381百万円 | |
ワランティ事業 | 自動車ワランティ事業(故障を無償で修理)、リクルートの100%子会社、23人 | ||||
(販売実績) | H29.3⇒ | 1,825百万円 | H29.9⇒ | 1,004百万円 | |
整備事業 | ワランティ事業で発生する自動車修理業務を内製化、12人 | ||||
海外事業 | タイでクレジット事業、ワランティ事業を実施、8人 | ||||
旧SBIクレジット、丸紅子会社のファンドを経てAZ-Star株式会社が管理・運営するファンドへ異動した経緯がある。 | |||||
プレミアグループ(7199)過去4年間の指標(単体)推移 | |||||
項目 | 5年前 | ⇒ | 直近H29.3期 | ||
売上高 | 3,475百万円 | ⇒ | 6,817百万円 | ||
当期利益 | 408百万円 | ⇒ | 887百万円 | ||
総資産 | 14,611百万円 | ⇒ | 22,714百万円 | ||
純資産 | 473百万円 | ⇒ | 3,068百万円 | ||
従業員数 | 164人 | ⇒ | 246人 | ||
プレミアグループ(7199)の業績推移分析 | |||||
(単位:百万円) | H28.3 | H29.3 | 増減 | H29.9 | Q進捗 |
売上高 | 5,304 | 7,950 | 2,646 | 4,827 | 61% |
年間予想 | 9,654 | 50% | |||
売上総利益率 | 5,304 | 7,950 | 2,646 | 4,827 | 61% |
営業費用 | 4,621 | 6,522 | 1,901 | 3,615 | 55% |
営業利益 | 683 | 1,428 | 745 | 1,212 | 85% |
年間予想 | 2,424 | 50% | |||
減価償却費 | 206 | 335 | 129 | 166 | 50% |
EBITDA | 889 | 1,763 | 874 | 1,378 | 78% |
支配株主帰属利益 | 331 | 847 | 516 | 813 | 96% |
年間予想 | 1,626 | 50% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 537 | 1,182 | 645 | 979 | |
年間予想 | 1,958 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H28.3 | H29.3 | H29.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | ||
営業利益率 | 12.9% | 18.0% | 25.1% | 25.1% | |
支配株主帰属利益率 | 6.2% | 10.7% | 16.8% | 16.8% | |
最終利益÷営業利益 | 48.4% | 59.3% | 67.1% | 67.1% | |
プレミアグループ(7199)の財政状態 | |||||
BS項目 | H29.9 | ||||
現預金等 | 4,865 | ||||
流動資産 | 31,388 | ||||
流動負債 | 26,225 | ||||
流動資産ー流動負債 | 5,163 | ||||
うち現金短借以外 | 7,039 | ||||
有利子負債(流動) | 6,741 | ||||
有利子負債(固定↑に含む) | 0 | ||||
有利子負債計 | 6,741 | ||||
ネット有利子負債 | 1,876 | ||||
固定資産(流動に含む) | 0 | ||||
固定負債(流動に含む) | 0 | ||||
純資産 | 5,163 | ||||
非支配株主持分 | 5 | ||||
親会社所有者持分 | 5,158 | ||||
流動比率 | 120% | ||||
固定長期適合率 | 0% | ||||
自己資本比率 | 16% | ||||
有利子負債比率 | 131% | ||||
プレミアグループ(7199)の利益指標 | |||||
H29.3 | H29.9 | 予想 | |||
ROE | 16.0% | 30.8% | 30.8% | ||
ROA | 2.7% | 5.2% | 5.2% | ||
プレミアグループ(7199)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 6,000,000 | 自己株除く | |||
うち売出株数 | 4,780,000 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 60,000 | OA含む | 48,400 | ||
引受価額 | 2,079.2 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 124,752 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 5,282,649 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 2% | ||||
直近株価 | 2,260 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 13,695,600 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 5,267 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | 1,750,753 | ||||
事業価値 | 15,451,620 | ||||
潜在株 | 579,600 | 9.6% | ←潜在株割合 | ||
プレミアグループ(7199)の株価指標 | |||||
指標 | H29.3 | H29.9 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 10.8 | 6.4 | 6.4 | ||
EBITDA倍率 | 8.8 | 5.6 | |||
営業利益PER | 10.5 | 6.2 | 6.2 | ||
PER | 17.7 | 9.2 | 9.2 | ||
PBR | 2.8 | ||||
プレミアグループ(7199)における従業員の状況 | |||||
H29.9 | |||||
連結人員 | 323 | 人 | |||
親会社単体人員 | 52 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 36.7 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 6,296 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 29,889 | 千円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 22,383 | 千円 | |||
プレミアグループ(7199)上場までの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
H27/5 | 10 | 50,000 | 500 | 設立時~ | |
H27/6 | 59,990 | 50,000 | 500 | AZ-Star1号ファンド | |
H29/6 | 5,940,000 | 100分割 | |||
IPO直前計 | 6,000,000 | ||||
IPO時 | 60,000 | 2,260 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 6,060,000 | 時価総額 | 13,696 | 百万円 | |
分割日 | 分割数 | ||||
H29/6 | 100 | ||||
類似上場会社指標(H29.11.15時点) | |||||
銘柄 | 銘柄コード | PER | PBR | ROE | ROA |
三菱UFJリース | 8593 | 9.7 | 0.8 | 8.4 | 1.0 |
芙蓉総合リース | 8424 | 10.3 | 0.9 | 9.2 | 0.9 |
オリックス | 8591 | 7.8 | 0.9 | 11.3 | 2.4 |
興銀リース | 8425 | 8.9 | 0.8 | 9.4 | 0.7 |
九州リース | 8596 | 10.3 | 1.0 | 10.2 | 1.8 |
プレミアグループ(7199) | 17.7 | 2.8 | 16.0 | 2.7 | |
銘柄 | 売上(百万) | 営業利益(百万) | 特徴 | ||
三菱UFJリース | 838,886 | 79,112 | リース首位級 | ||
芙蓉総合リース | 507,001 | 28,634 | みずほ系 | ||
オリックス | 2,678,659 | 329,224 | 総合リース国内首位 | ||
興銀リース | 429,405 | 17,962 | みずほ系 | ||
九州リース | 21,057 | 2,950 | 総合リースで九州トップ | ||
プレミアグループ(7199) | 7,950 | 1,428 |