【損益(過去2期+直近Q)の分析】
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比121%、直近四半期単純年換算前期比102%である。
H29.3期はM&Aにより売上急増したが、直近四半期は落ち着いてきている。
粗利率:前々期37%、前期45%、直近期Q48%で推移している。
H29.3期単体売上原価1,980百万円のうち、処理売上原価が1,971百万円を占めている。
H29.3期から粗利率が大幅に改善した。
売上総利益:直近通年期前期比150%、直近四半期単純年換算前期比108%である。
売上増加により前期の増収が大きい、直近四半期は若干の増加に留まっている。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比143%、直近四半期単純年換算前期比102%である。
H29.3期の販管費1148百万円のうち、給与賞与が382百万円、のれん償却が250百万円、支払手数料が102百万円を占めている。
営業利益:直近通年期前期比166%、直近四半期単純年換算前期比120%である。
H29.3 期は販管費増加したものの、粗利増加が大きく結果として営業利益は大幅な増加となった。直近四半期はほぼ横ばいである。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期13%、前期49%、直近期Q52%で推移している。
H28/3期は217百万円を減損損失(愛知県にある破砕選別混練施設)として計上。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は3303百万円(IPO資金調達後は3036百万円)、自己資本比率は21%、有利子負債比率は292%である。
固定資産53億円のうち、ミダックはまな等の買収により発生したのれんが20億円を占めている。そのほか土地787百万円、最終処分場756百万円等を保有している。ただし、のれん償却は年間250百万円程度計上している。(のれん償却年数は10~11年)
繰延税金資産について29.3期の一時差異(税額見合額)524百万円のうち減損損失が157百万円、最終処分維持引当金141百万円を占めている。評価性引当額は406百万円と大きい。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は3818枚である。
売買単価はH27/6で368円、H28/9以降は468円であった。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5%、20%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ4%、16%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は270百万円であり、直近純資産に対して17%の自己資本増加となる。
【株価の分析】
(将来見込み)
大規模M&A後は業績はほぼ横ばいとなっている。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は11.3倍である
また、直近通年決算期であるH29.3期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は14.5倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.2倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは10.29~77.01倍、PBRは0.96~2.97倍である。
また類似会社のROEは3.9~7.4%、ROAは0.5~5.7%である。
ミダックは同業他社と比べてROEが高い点が特徴的である。
(売上、売上総利益)
売上:直近通年期前期比121%、直近四半期単純年換算前期比102%である。
H29.3期はM&Aにより売上急増したが、直近四半期は落ち着いてきている。
粗利率:前々期37%、前期45%、直近期Q48%で推移している。
H29.3期単体売上原価1,980百万円のうち、処理売上原価が1,971百万円を占めている。
H29.3期から粗利率が大幅に改善した。
売上総利益:直近通年期前期比150%、直近四半期単純年換算前期比108%である。
売上増加により前期の増収が大きい、直近四半期は若干の増加に留まっている。
(販管費、営業損益)
販管費:直近通年期前期比143%、直近四半期単純年換算前期比102%である。
H29.3期の販管費1148百万円のうち、給与賞与が382百万円、のれん償却が250百万円、支払手数料が102百万円を占めている。
営業利益:直近通年期前期比166%、直近四半期単純年換算前期比120%である。
H29.3 期は販管費増加したものの、粗利増加が大きく結果として営業利益は大幅な増加となった。直近四半期はほぼ横ばいである。
(最終利益)
「最終利益÷営業利益」:前々期13%、前期49%、直近期Q52%で推移している。
H28/3期は217百万円を減損損失(愛知県にある破砕選別混練施設)として計上。
【財政状態の分析】
(財務諸表の特徴)
直近決算における純有利子負債(マイナスは純キャッシュ)は3303百万円(IPO資金調達後は3036百万円)、自己資本比率は21%、有利子負債比率は292%である。
固定資産53億円のうち、ミダックはまな等の買収により発生したのれんが20億円を占めている。そのほか土地787百万円、最終処分場756百万円等を保有している。ただし、のれん償却は年間250百万円程度計上している。(のれん償却年数は10~11年)
繰延税金資産について29.3期の一時差異(税額見合額)524百万円のうち減損損失が157百万円、最終処分維持引当金141百万円を占めている。評価性引当額は406百万円と大きい。
(資本政策)
上場に当たっての当選枚数は3818枚である。
売買単価はH27/6で368円、H28/9以降は468円であった。
(ROAとROE)
直近決算期であるH29.9期の純資産と想定発行価格による増資と直近Q決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ5%、20%である
また、上記純資産を基準として直近通期決算期の年度換算利益を前提としたROA、ROEはそれぞれ4%、16%である
(IPO調達資金が自己資本へ与える影響)
想定発行価格と公募株式数に基づく調達資金は270百万円であり、直近純資産に対して17%の自己資本増加となる。
【株価の分析】
(将来見込み)
大規模M&A後は業績はほぼ横ばいとなっている。
(PER指標)
直近Q決算期であるH29.9期の利益の年換算額と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は11.3倍である
また、直近通年決算期であるH29.3期の利益と想定発行価格を前提としたPER(希薄化株式考慮済)は14.5倍である
(PBR指標)
直近Q決算期であるH29.9期の純資産額と想定発行価格を前提としたIPO増資を前提としたPBR(希薄化株式考慮済)は2.2倍である
(類似会社比較)
ビジネスモデルが近い上場会社のPERは10.29~77.01倍、PBRは0.96~2.97倍である。
また類似会社のROEは3.9~7.4%、ROAは0.5~5.7%である。
ミダックは同業他社と比べてROEが高い点が特徴的である。
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ミダック(6564) | |||||
想定発行価格の印象 | |||||
同業他社と比べても相応の想定発行価格である。 | |||||
ミダック(6564)の概要 | |||||
項目 | 内容 | ||||
事業内容 | 産業廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分、一般廃棄物の収集運搬、中間処理 | ||||
業種別分類 | サービス業 | ||||
本店所在地 | 浜松市東区有玉南町 | ||||
監査法人 | トーマツ | ||||
主幹事 | 岡三証券 | ||||
決算月 | 3月 | ||||
BB期間 | H29.12.14 | ~ | H29.12.19 | ||
上場日 | H29.12.22 | ||||
上場市場 | 名古屋証券取引所 | ||||
大株主① | フォンスアセットマネジメント | 1,050,000株 | うち売出 | 0株 | |
大株主② | 熊谷勝弘 | 736,000株 | うち売出 | 150,000株 | |
社長 | 矢板橋一志、昭和39年うまれ、昭和63年当社入社 | ||||
ミダック(6564)の沿革 | |||||
時期 | 内容 | ||||
S27/4 | 前身となる小島清掃社を創業、同月に浜松市清掃課認可により一般廃棄物取扱業務 | ||||
H22/4 | 株式会社ミダックホールディングス、株式会社ミダックライナーを吸収合併 | ||||
H24/3 | 株式会社ミダックふじの宮を吸収合併 | ||||
H25/1 | 岐阜県関市に関事業所を開設 | ||||
H27/3 | 株式会社三晃(現・連結子会社)を完全子会社化 | ||||
H27/12 | 株式会社三生開発(現・連結子会社 株式会社ミダックはまな)を完全子会社化 | ||||
ミダック(6564)が実施する事業内容 | |||||
項目 | 内容 | ||||
廃棄物処分事業 | 自社施設による廃棄物処理サービス、62名 | ||||
(販売実績) | H29.3⇒ | 3,129百万円 | H29.9⇒ | 1,610百万円 | |
(営業利益) | H29.3⇒ | 728百万円 | H29.9⇒ | 440百万円 | |
収集運搬事業 | 廃棄物の収集運搬サービス、45名 | ||||
(販売実績) | H29.3⇒ | 703百万円 | H29.9⇒ | 342百万円 | |
(営業利益) | H29.3⇒ | 159百万円 | H29.9⇒ | 72百万円 | |
仲介管理事業 | 処理業者への排出事業者紹介サービス、50名 | ||||
(販売実績) | H29.3⇒ | 255百万円 | H29.9⇒ | 131百万円 | |
(営業利益) | H29.3⇒ | 130百万円 | H29.9⇒ | 59百万円 | |
ミダック(6564)過去5年間の指標(単体)推移 | |||||
項目 | 5年前 | ⇒ | 直近H29.3期 | ||
売上高 | 3,086百万円 | ⇒ | 3,149百万円 | ||
当期利益 | 147百万円 | ⇒ | 314百万円 | ||
総資産 | 4,203百万円 | ⇒ | 7,051百万円 | ||
純資産 | 1,118百万円 | ⇒ | 1,361百万円 | ||
従業員数 | 158人 | ⇒ | 170人 | ||
ミダック(6564)の業績推移分析 | |||||
(単位:百万円) | H28.3 | H29.3 | 増減 | H29.9 | Q進捗 |
売上高 | 3,164 | 3,833 | 669 | 1,958 | 51% |
年間予想 | 3,917 | 50% | |||
売上総利益 | 1,161 | 1,739 | 578 | 942 | 54% |
販管費 | 805 | 1,148 | 343 | 586 | 51% |
営業利益 | 356 | 591 | 235 | 355 | 60% |
年間予想 | 710 | 50% | |||
減価償却費 | 239 | 592 | 353 | 295 | 50% |
EBITDA | 595 | 1,182 | 588 | 651 | 55% |
支配株主帰属利益 | 47 | 287 | 240 | 183 | 64% |
年間予想 | 366 | 50% | |||
簡易営業キャッシュフロー | 286 | 879 | 593 | 479 | |
年間予想 | 957 | ||||
※年間予想はQ数値を年次に単純換算した金額 | |||||
H28.3 | H29.3 | H29.9 | 予想 | ||
売上総利益率 | 36.7% | 45.4% | 48.1% | ||
営業利益率 | 11.2% | 15.4% | 18.1% | 18.1% | |
支配株主帰属利益率 | 1.5% | 7.5% | 9.4% | 9.4% | |
最終利益÷営業利益 | 13.2% | 48.6% | 51.6% | 51.6% | |
ミダック(6564)の財政状態 | |||||
BS項目 | H29.9 | ||||
現預金等 | 1,289 | ||||
流動資産 | 2,027 | ||||
流動負債 | 1,902 | ||||
流動資産ー流動負債 | 125 | ||||
うち現金短借以外 | 178 | ||||
有利子負債(流動) | 1,341 | ||||
有利子負債(固定) | 3,250 | ||||
有利子負債計 | 4,591 | ||||
ネット有利子負債 | 3,303 | ||||
固定資産 | 5,375 | ||||
固定負債 | 3,926 | ||||
純資産 | 1,574 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
親会社所有者持分 | 1,574 | ||||
流動比率 | 107% | ||||
固定長期適合率 | 98% | ||||
自己資本比率 | 21% | ||||
有利子負債比率 | 292% | ||||
ミダック(6564)の利益指標 | |||||
H29.3 | H29.9 | 予想 | |||
ROE | 15.6% | 19.9% | 19.9% | ||
ROA | 3.7% | 4.8% | 4.8% | ||
ミダック(6564)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 3,076,500 | 自己株除く | |||
うち売出株数 | 150,000 | 当選枚数 | |||
上場時発行株式 | 231,800 | OA含む | 3,818 | ||
引受価額 | 1,150.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 266,570 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 1,840,761 | ||||
上場時増資額/直近純資産 | 17% | ||||
直近株価 | 1,250 | 想定発行価格 | |||
時価総額 | 4,135,375 | 千円 | |||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債(ipo資金受入後) | 3,036,008 | ||||
事業価値 | 7,171,383 | ||||
潜在株 | 16,500 | 0.5% | ←潜在株割合 | ||
ミダック(6564)の株価指標 | |||||
指標 | H29.3 | H29.9 | 予想 | ||
EBIT倍率 | 12.1 | 10.1 | 10.1 | ||
EBITDA倍率 | 6.1 | 5.5 | |||
営業利益PER | 7.0 | 5.9 | 5.9 | ||
PER | 14.5 | 11.3 | 11.3 | ||
PBR | 2.3 | ||||
ミダック(6564)における従業員の状況 | |||||
H29.10 | |||||
連結人員 | 181 | 人 | |||
親会社単体人員 | 168 | 人 | |||
親会社単体平均年齢 | 42 | 才 | |||
親会社単体平均年収 | 4,806 | 千円 | |||
一人あたり年間粗利(連結) | 10,404 | 千円 | |||
一人あたり年間販管費(連結) | 6,479 | 千円 | |||
ミダック(6564)上場までの資本政策 | |||||
発行日 | 株数 | 発行価格 | 分割考慮 | 割当先 | |
~H29/7 | 6,153 | 設立時~ | |||
H29/7 | 3,070,347 | 500分割 | |||
IPO直前計 | 3,076,500 | ||||
IPO時 | 231,800 | 1,250 | ⇒想定発行価格 | ||
IPO後計 | 3,308,300 | 時価総額 | 4,135 | 百万円 | |
分割日 | 分割数 | 売買月 | 分割考慮単価 | 買受人 | |
H29/7 | 500 | H27/6 | 368 | 熊谷 裕之 | |
H29/6 | 468 | フォンスアセットマネジメント | |||
類似上場会社指標(H29.11.17時点) | |||||
銘柄 | 銘柄コード | PER | PBR | ROE | ROA |
FUJIKOH | 2405 | 10.3 | 1.0 | 4.2 | 1.3 |
タケエイ | 2151 | 18.3 | 1.0 | 4.0 | 2.0 |
アミタHD | 2195 | 77.0 | 3.0 | 3.9 | 0.5 |
ダイセキ | 9793 | 22.0 | 2.0 | 7.4 | 5.7 |
ミダック(6564) | 14.5 | 2.3 | 15.6 | 3.7 | |
銘柄 | 売上(百万) | 営業利益(百万) | 特徴 | ||
FUJIKOH | 3,363 | 228 | 建設廃棄物の中間処理 | ||
タケエイ | 27,973 | 2,400 | 建設廃棄物の中間処理、首都圏地盤 | ||
アミタHD | 4,729 | 77 | 廃棄物再資源化大手 | ||
ダイセキ | 44,232 | 7,120 | 産廃処理大手 | ||
ミダック(6564) | 3,833 | 591 |