任天堂(7974)の業績・株価・財務分析(H30.3期時点)

2018/06/14

企業分析

【任天堂の分析結果】
H29.12四半期は年末商戦期もあり任天堂スイッチの販売が発売以来の好調となったことから売上高、営業利益は非常に高い水準となった。
この反動もあり、H30.3期四半期は前四半期と比べ売上高、営業利益は減少している。
来年度予想はH30.3四半期よりは強気であるがH29.12期よりは保守的な水準である。

株価は75日平均線比で-17%となっており下落傾向にある。



【任天堂の事業内容】
任天堂スイッチの販売台数はH30.3期通期で1,505万台。ソフトウェアではスーパーマリオオデッセイは1,041万本、マリオカート8デラックスは922万本、スプラトゥーン2は602万本の販売を達成。
スマートデバイス関連の売上は『スーパーマリオ ラン』『ファイアーエムブレムヒーローズ』『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の配信があり393億円を達成。
海外売上比率は75%を占める。

【任天堂の業績推移】
(前年同期比分析)
前年同期比で売上に関して直近Q累積額は前年比で+566,587百万円であり、前Q比で+115.8%となった。営業利益では前期比で+148,195百万円であり、前Q比で+504.7%となった。
大幅な増収増益である。

(直近四半期比較分析)
売上に関して直近Qは前Q比で▲ 284,301百万円であり、前Q比で▲58.9%となった。
営業利益は直近Qは前Q比で▲ 95,406百万円であり、前Q比で▲81.9%となった。
最終利益は直近Qは前Q比で▲ 79,237百万円であり、前Q比で▲94.7%となった。


 

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【任天堂の時価総額、事業価値、PBR,PER等】
直近純資産額1,323,574百万円に対して時価総額は4,517,930百万円、ネットキャッシュは987,986百万円、事業価値は3,529,944百万円、総資産額1,633,748百万円のうち、固定資産が356,984百万円を占める。
PERは会社予想利益に基づくと27.4倍、直近Q年換算数値に基づくと32.4倍、直近Qの4倍の前提に基づくと255.3倍である。
直近四半期決算書に基づくPBRは3.4倍である。


【任天堂(7974)の業績・PER等分析】
損益計算書/ 指標 年間予想 直Q年換算 H30.3 H29.12 H29.9 H29.6
 売上(百万円) 1,200,000 1,055,682 198,670 482,971 219,972 154,069
 営業利益(百万円) 225,000 177,557 21,095 116,501 23,753 16,208
営業利益率 18.8% 16.8% 10.6% 24.1% 10.8% 10.5%
 経常利益(百万円) 230,000 199,356 4,793 124,972 38,631 30,960
 最終利益(百万円) 165,000 139,590 4,425 83,662 30,243 21,260
 最終÷経常比率 71.7% 70.0% 92.3% 66.9% 78.3% 68.7%
 ROE 12.5% 10.5% 1.3% 25.3% 9.1% 6.4%
 ROA(IPO後) 10.1% 8.5% 1.1% 20.5% 7.4% 5.2%
 EV/EBIT倍率 15.7 倍 19.9 倍 41.8 倍 7.6 倍 37.2 倍 54.4 倍
PER 27.4 倍 32.4 倍 255.3 倍 13.5 倍 37.3 倍 53.1 倍
貸借対照表(単位:百万円)
純資産 1,323,574 総資産 1,633,748 発行済株 120,126千株
ネットキャッシュ 987,986 事業価値 3,529,944 固定資産 356,984
株価(H30.6.14)時点 37,610 時価総額 4,517,930 PBR 3.41 倍
純資産-ネットキャッシュ 335,588 修正PBR 10.52 倍 修正PER 21.39 倍
株価分析
75日移動平均値 45,502 乖離率 -17%