IPO上場/ギフト(9279)の業績・株価・財務分析

2018/09/13

IPO

【ギフトの概要】
業績は売上、利益ともに急拡大している。粗利率も改善しており70%に近い水準である。直近決算期2期において減損損失を2億円ずつ計上しているため最終利益は小さくなっている。販管費のうち、人件費、不動産賃借料の占める割合が大きい。





【ギフトの事業内容】
横浜家系ラーメンを主体とした直営店の運営(直営店事業部門)、ならびにプロデュース店への食材提供や運営ノウハウ供与等(プロデュース事業部門)を展開。H30/7月時点では直営店が54店舗、プロデュース店が348店舗ある。売上規模は直営店が38億円、プロデュース店が17億円である。東日本が中心。


【ギフトの株主】
主な株主はグローウィング(54.2%)、田川翔(社長)(29.7%)、笹島竜也(取締役)(11.8%)である。
既存株主の売出は田川翔(社長)428千株が主なものである。


【ギフトの定量情報】
従業員数はグループ全体で216人であり、平均年収(単体)は5,040千円、売上規模は5,612百万円(直近Q年換算では6,773百万円)である。営業利益規模は627百万円(直近Q年換算では816百万円)である。
直近総資産額は3,042百万円、純資産額は1,235百万円である。


【上場日とBB期間】
上場日は10/19であり、BB期間は10/2-10/9である。主幹事は野村證券である。


【ギフトの業績推移】
売上に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+1077百万円(+23.7%)、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で+1161百万円(+20.7%)である。
営業利益に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+171百万円(+37.5%)、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で+189百万円(+30.1%)である。
最終利益はn-1期が+104百万円、n期が+218百万円、直近四半期年間算額が+621百万円である。


【ギフトの時価総額(想定発行価格前提)】
想定発行価格に基づいた時価総額は9,145百万円(希薄化実行前提だと9,488百万円)である。


【ギフトのPBR,PER】
PERはn-1期の利益に基づくとが91.2倍、n期に基づくと43.5倍、直近四半期年間算額に基づくと15.3倍である。
直近四半期決算書に基づくPBRは3.6倍である。


 

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【ギフト(9279)の業績・PER分析】
損益計算書/ 指標 直Q年換算 直Q期 n期 n-1期
 売上(百万円) 6,773 5,080 5,612 4,535
 売上総利益(百万円) 4,668 3,501 3,822 3,014
 粗利率 68.9% 68.9% 68.1% 66.5%
 営業利益(百万円) q 816 612 627 456
営業利益率 12.0% 12.0% 11.2% 10.1%
 最終利益(百万円) r 621 466 218 104
最終利益÷営業利益 76% 76% 35% 23%
 ROE(IPO後) r÷l 24.3% 8.5% 4.1%
 ROA(IPO後) r÷m 14.2% 5.0% 2.4%
 EV/EBIT倍率 p÷q 11.5 14.9 20.6
 想定発行価格PER i÷r 15.3 43.5 91.2
業績は売上、利益ともに急拡大している。粗利率も改善しており70%に近い水準である。直近決算期2期において減損損失を2億円ずつ計上しているため最終利益は小さくなっている。販管費のうち、人件費、不動産賃借料の占める割合が大きい。
想定時価総額(百万円)/希薄化込 9,145 9,488
事業価値(百万円)/純資産倍率 9,371 3.6
資本政策 日付 分割数・単価 日付 分割数・単価
株式分割 H28/8 100 H30/8 20
譲渡・新株単価(分割考慮) H29/10 509 H30/4 1,451
想定発行価格 1,900
既存株主(希薄化除く) 持株数(千株) 持株比率 発行済株式数(千株)
グローウィング 2,200 54% 4,059
田川翔(社長) 1,204 30%
笹島竜也(取締役) 480 12%
PERシミュレーション 20倍 50倍 100倍 150倍
 必要最終利益(百万円) 474 190 95 63
 必要営業利益(70%前提) 678 271 136 90
【ギフト(9279)の会社情報・BS分析】
項目 内容
会社名/社長 ギフト 田川 翔
証券コード 9279
市場/主幹事証券 マザーズ 野村證券
上場日/BB期間 10/19 10/2-10/9
事業内容 横浜家系ラーメンを主体とした直営店の運営(直営店事業部門)、ならびにプロデュース店への食材提供や運営ノウハウ供与等(プロデュース事業部門)を展開。H30/7月時点では直営店が54店舗、プロデュース店が348店舗ある。売上規模は直営店が38億円、プロデュース店が17億円である。東日本が中心。
人員(人)/年齢(歳)/年収(千円) 216 35 5,040
募集株数(OA含む) 754,200 a
売出株数(OA含む) 428,000 b
主な売出人 田川翔(社長)428千株
発行済株式数(上場前/自己株除) 4,059,000 c
発行済株式数(上場直後) 4,813,200 d=a+c
希薄化株式数(新株予約権) 180,400 e
発行済株式数希薄化後(上場後) 4,993,600 f=d+e
想定発行価格(円) 1,900 g
上場後時価総額(百万円) 9,145 h=d×g
上場後時価総額/希薄化込(百万円) 9,488 i=f×g
直近純資産(百万円) 1,235 j
直近総資産(百万円) 3,042 k
直近固定資産(百万円) 1,926
IPO後純資産(百万円) 2,553 l=j+a×g
IPO後総資産(百万円) 4,360 m=k+a×g
IPO後PBR 3.6 n=h÷l
ネットキャッシュ(百万円) (226) o
EV 9,371 p=h-o
貸借対照表
固定資産は直営店舗の建物、機械、工具器具等の有形固定資産で12億円、敷金等が4億円を占める。上場前ネットキャッシュは若干のマイナスである。