IPO上場/フィードフォース(7068)の業績・株価・財務分析

2019/06/10

IPO

【フィードフォースの概要】
直近本決算まで赤字であったが、直近3Qでは黒字化達成した。売上は10億円未満であり事業規模は今のところ小さい。会社規模に対して想定発行価格に基づく時価総額は50億円を超えているためPBRは高い。売上原価の約8割が労務費である。N期の販管費343百万円のうち、従業員給与が124百万円、研究費が47百万円を占める。




【フィードフォースの事業内容】
2006/3月設立、2016/8月にRSS統合管理ツール「RSS Suite」をリリース。デジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携をはじめとしたテクノロジーを駆使し、「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援。広告出稿割合はfacebookが5割、Criteoが2割、googleが1割を占める。


【フィードフォースの株主】
主な株主は合同会社理力(40.5%)、社長(38.9%)、トランスコスモス(10.6%)である。
既存株主の売出は社長100株、秋山勝30,000株が主なものである。


【フィードフォースの定量情報】
従業員数はグループ全体で69人であり、平均年収(単体)は5,682千円、売上規模は562百万円(直近Q年換算では653百万円)である。営業利益規模は-25百万円(直近Q年換算では12百万円)である。
直近総資産額は413百万円、純資産額は61百万円である。


【上場日とBB期間】
上場日は7/5であり、BB期間は6/28-7/3である。主幹事は大和証券である。


【フィードフォースの業績推移】
売上に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+76百万円(+15.6%)、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で+91百万円(+16.3%)である。
営業利益に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+4百万円、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で+37百万円である。
最終利益はn-1期が▲ 32百万円、n期が▲ 28百万円、直近四半期年間算額が+9百万円である。


【フィードフォースの時価総額(想定発行価格前提)】
想定発行価格に基づいた時価総額は5,761百万円(希薄化実行前提だと5,767百万円)である。


【フィードフォースのPBR,PER】
PERはn-1期の利益に基づくとがNA倍、n期に基づくとNA倍、直近四半期年間算額に基づくと617.9倍である。
直近四半期決算書に基づくPBRは8.5倍である。



【フィードフォース(7068)の業績・PER分析】
損益計算書/ 指標 直Q年換算 直Q期 n期 n-1期
 売上(百万円) 653 490 562 486
 売上総利益(百万円) 376 282 318 261
 粗利率 57.6% 57.6% 56.6% 53.7%
 販管費(百万円) 364 273 343 290
 営業利益(百万円) q 12 9 (25) (29)
営業利益率 1.8% 1.8% -4.4% -6.0%
 最終利益(百万円) r 9 7 (28) (32)
最終利益÷営業利益 78% 78% 112% 110%
 ROE(IPO後) r÷l 1.4% -4.1% -4.7%
 ROA(IPO後) r÷m 0.9% -2.7% -3.1%
 EV/EBIT倍率 p÷q 480.4 (230.6) (198.8)
 想定発行価格PER i÷r 617.9 NA NA
直近本決算まで赤字であったが、直近3Qでは黒字化達成した。売上は10億円未満であり事業規模は今のところ小さい。会社規模に対して想定発行価格に基づく時価総額は50億円を超えているためPBRは高い。売上原価の約8割が労務費である。N期の販管費343百万円のうち、従業員給与が124百万円、研究費が47百万円を占める。
想定時価総額(百万円)/希薄化込 5,761 5,767
事業価値(百万円)/純資産倍率 5,765 8.5
資本政策 日付 分割数・単価 日付 分割数・単価
株式分割 2016/4/30 10 2019/1/10 200
譲渡・新株単価(分割考慮) 2016/10/31 229 2017/5/30 229
想定発行価格 1,030
既存株主(希薄化除く) 持株数(千株) 持株比率 発行済株式数(千株)
合同会社理力 2,000 40% 4,943
社長 1,923 39%
トランスコスモス 522 11%
PERシミュレーション 20倍 50倍 100倍 150倍
 必要最終利益(百万円) 288 115 58 38
 必要営業利益(70%前提) 412 165 82 55
【フィードフォース(7068)の会社情報・BS分析】
項目 内容
会社名/社長 フィードフォース 塚田 耕司
証券コード 7068
市場/主幹事証券 マザーズ 大和証券
上場日/BB期間 7/5 6/28-7/3
事業内容 2006/3月設立、2016/8月にRSS統合管理ツール「RSS Suite」をリリース。デジタルマーケティング領域において、データフィード、構造化データ、ID連携をはじめとしたテクノロジーを駆使し、「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業の抱える課題の解決や生産性の向上を支援。広告出稿割合はfacebookが5割、Criteoが2割、googleが1割を占める。
IPO調達額(百万円)/資金使途 616 新規サービス開発に伴う人件費230百万円、本社増床設備資金110百万円、借入返済資金109百万円など
人員(人)/年齢(歳)/年収(千円) 69 31.4 5,682
募集株数(OA含む) 650,000 a
売出株数(OA含む) 30,100 b
主な売出人 社長100株、秋山勝30,000株
発行済株式数(上場前/自己株除) 4,943,400 c
発行済株式数(上場直後) 5,593,400 d=a+c
希薄化株式数(新株予約権) 5,600 e
発行済株式数希薄化後(上場後) 5,599,000 f=d+e
想定発行価格(円) 1,030 g
上場後時価総額(百万円) 5,761 h=d×g
上場後時価総額/希薄化込(百万円) 5,767 i=f×g
直近純資産(百万円) 61 j
直近総資産(百万円) 413 k
直近固定資産(百万円) 22
自己資本比率 15%
IPO後純資産(百万円) 677 l=j+a×g
IPO後総資産(百万円) 1,029 m=k+a×g
IPO後PBR 8.5 n=h÷l
ネットキャッシュ(百万円) (4) o
EV 5,765 p=h-o
貸借対照表
総資産の大部分は現預金と売掛金である。一時差異の全額について評価性引当額を設定しており、税金資産の計上はない。