IPO上場/ビーアンドピー(7804)の業績・株価・財務分析

2019/06/22

IPO

【ビーアンドピーの概要】
業績の伸びは大きくないが、ネットキャッシュを多額に保有しておりEBIT倍率が非常に低い。n-1期は役員退職慰労引当金繰入110百万円により最終利益は下がった。




【ビーアンドピーの事業内容】
昭和60年ゼロックス専用のコピーサービス事業を開始。平成2年に大判フルカラー印刷機による大判カラープリント出力事業に参入。
平成30年に3Dプリントサービスを開始。業務用の大判インクジェットプリンターを使用し、プリント・加工・納品までを一貫して行うインクジェット出力事業を実施。


【ビーアンドピーの株主】
主な株主は英知興産(95.0%)、和田山 英一(1.5%)、和田山 朋弥(1.5%)である。
既存株主の売出は英知興産230千株ほかが主なものである。


【ビーアンドピーの定量情報】
従業員数はグループ全体で190人であり、平均年収(単体)は5,304千円、売上規模は3,067百万円(直近Q年換算では3,010百万円)である。営業利益規模は642百万円(直近Q年換算では516百万円)である。
直近総資産額は2,441百万円、純資産額は1,902百万円である。


【上場日とBB期間】
上場日は7/24であり、BB期間は7/5-7/11である。主幹事はいちよし証券である。


【ビーアンドピーの業績推移】
売上に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+168百万円(+5.8%)、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で▲ 57百万円(▲1.9%)である。
営業利益に関して直近期(n期)は前期比(n-1期)で+152百万円(+31.0%)、直近四半期年換算数値では前期比(n期)で▲ 126百万円(▲19.6%)である。
最終利益はn-1期が+277百万円、n期が+464百万円、直近四半期年間算額が+354百万円である。


【ビーアンドピーの時価総額(想定発行価格前提)】
想定発行価格に基づいた時価総額は4,370百万円(希薄化実行前提だと4,503百万円)である。


【ビーアンドピーのPBR,PER】
PERはn-1期の利益に基づくとが16.3倍、n期に基づくと9.7倍、直近四半期年間算額に基づくと12.7倍である。
直近四半期決算書に基づくPBRは1.8倍である。




【ビーアンドピー(7804)の業績・PER分析】
損益計算書/ 指標 直Q年換算 直Q期 n期 n-1期
 売上(百万円) 3,010 1,505 3,067 2,899
 売上総利益(百万円) 1,258 629 1,362 1,145
 粗利率 41.8% 41.8% 44.4% 39.5%
 販管費(百万円) 742 371 720 655
 営業利益(百万円) q 516 258 642 490
営業利益率 17.1% 17.1% 20.9% 16.9%
 最終利益(百万円) r 354 177 464 277
最終利益÷営業利益 69% 69% 72% 57%
 ROE(IPO後) r÷l 14.6% 19.1% 11.4%
 ROA(IPO後) r÷m 11.9% 15.6% 9.3%
 EV/EBIT倍率 p÷q 5.7 4.6 6.1
 想定発行価格PER i÷r 12.7 9.7 16.3
業績の伸びは大きくないが、ネットキャッシュを多額に保有しておりEBIT倍率が非常に低い。n-1期は役員退職慰労引当金繰入110百万円により最終利益は下がった。
想定時価総額(百万円)/希薄化込 4,370 4,503
事業価値(百万円)/純資産倍率 2,965 1.8
資本政策 日付 分割数・単価 日付 分割数・単価
株式分割 2018/4/20 10,000
譲渡・新株単価(分割考慮) 2018/10/20 1,080 2017/10/2 719
想定発行価格 1,900
既存株主(希薄化除く) 持株数(千株) 持株比率 発行済株式数(千株)
英知興産 1,900 95% 2,000
和田山 英一 30 2%
和田山 朋弥 30 2%
PERシミュレーション 20倍 50倍 100倍 150倍
 必要最終利益(百万円) 225 90 45 30
 必要営業利益(70%前提) 322 129 64 43
【ビーアンドピー(7804)の会社情報・BS分析】
項目 内容
会社名/社長 ビーアンドピー 和田山 朋弥
証券コード 7804
市場/主幹事証券 マザーズ いちよし証券
上場日/BB期間 7/24 7/5-7/11
事業内容 昭和60年ゼロックス専用のコピーサービス事業を開始。平成2年に大判フルカラー印刷機による大判カラープリント出力事業に参入。平成30年に3Dプリントサービスを開始。業務用の大判インクジェットプリンターを使用し、プリント・加工・納品までを一貫して行うインクジェット出力事業を実施。
IPO調達額(百万円)/資金使途 524 インクジェット出力機・加工機等への設備投資資金160百万円、新規拠点設立費用131百万円ほか
人員(人)/年齢(歳)/年収(千円) 190 33.9 5,304
募集株数(OA含む) 300,000 a
売出株数(OA含む) 300,000 b
主な売出人 英知興産230千株ほか
発行済株式数(上場前/自己株除) 2,000,000 c
発行済株式数(上場直後) 2,300,000 d=a+c
希薄化株式数(新株予約権) 70,000 e
発行済株式数希薄化後(上場後) 2,370,000 f=d+e
想定発行価格(円) 1,900 g
上場後時価総額(百万円) 4,370 h=d×g
上場後時価総額/希薄化込(百万円) 4,503 i=f×g
直近純資産(百万円) 1,902 j
直近総資産(百万円) 2,441 k
直近固定資産(百万円) 345
自己資本比率 78%
IPO後純資産(百万円) 2,426 l=j+a×g
IPO後総資産(百万円) 2,965 m=k+a×g
IPO後PBR 1.8 n=h÷l
ネットキャッシュ(百万円) 1,405 o
EV 2,965 p=h-o
貸借対照表
総資産24億円のうち14億円が現預金である。無借金であり財務内容は非常に良好である。