【事業】
公共工事をはじめ、法人からの発注による緑地工事、個人の住宅等の造園工事等を行い、取引
先は官公庁・法人・個人である。
対象とする物件により「ランドスケープ」と「ガーデンエクステリア」に区分している。ガーデンエクステリアがランドスケープの倍以上の売上を占めているが、H28.6期はランドスケープが好調である。
岐阜造園のH27.9期の売上高のうち、668百万円は大和ハウス向け、495百万円は積水ハウス向けであり依存度が高い。
岐阜造園の従業員数は連結で98人、単体で68人、平均年齢39.8歳、平均年収は4,673千円である。
IPO時の資金使途は設備資金として200,000千円、採用費及び人件費として100,000千円、広告宣伝費として30,000千円を充当する予定である。
詳細な数値分析はこちら
【損益】
岐阜造園の損益推移についてH27.9期、H28.6期3Qはともに増収増益であり安定した成長を継続している。
また、営業外収益として年間10百万円程度の受取地代家賃が計上され、営業外費用に不動産賃貸費用が年間5百万円程度計上されている。
完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について、成果の確実性が認められる工事については、工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については、工事完成基準を適用しているが、多額の未成工事支出金はなく、運転資金も多くは必要ない状況である。
販管費のうち年間300百万円弱は給与手当であり最も多くを占める。
岐阜造園の単体売上はH27.9期で2,813百万円(うち不動産売上337百万円)であり連結売上の67%を占める。単体売上原価のうち54%は外注費、30%は材料費であり、その他は労務費等である。
単体の不動産売上原価としてH26.9期に外注費196百万円が計上されていた。
【キャッシュフロー】
岐阜造園のキャッシュフローについてH27.9期の営業Cfは591百万円と前年比大幅増となっている。販売用不動産の減少313百万円が貢献している。
なお、投資CFはH26.9期、H27.9期ともに営業CFと比べると少額であり積極的な投資は行なっておらず、定期預金の出し入れを行なっている程度である。
この結果、岐阜造園のフリーCFは大幅なプラスであり、財務CFについても少額の有利子負債の返済と配当金の支払いをH26.9期に30百万円、H27.9期に15百万円実施している。
【財政状態】
岐阜造園の財政状態についてH27.9期の販売用不動産(流動資産)が前期比313百万円減少している。その他、現預金の増加以外に資産項目について重要な変動はない。
H27.9期の負債については大きな変動はなかった。
岐阜造園のH28.6期の財政状態については直近期であるH27.9期と比較し販売用不動産が92百万円減少し71百万円となった。また、仕入債務(支払手形、工事未払金)も94百万円減少した。有利子負債は増加したものの、それ以上に現預金が増加しネット有利子負債はマイナス836百万円と資金は増加しつつあり充分な資金的余裕がある。
岐阜造園の税効果について減損55百万円、役員退引41百万円に関する一時差異が大きいが評価性引当対象となっている。(金額はH27.9時点)
【株価】
IPO時の発行価格は1,150円であり、当該株価を前提とするとPERは予想利益ベースで6.6倍、PBRはH28.6時点で0.8倍と割安であった。
しかし、H29.9期の予想最終利益は209百万円であり当該利益に基づいたPERは8.1倍となり割安感は多少減ってしまう。
初値は1,191円であり発行価格を3.5%だけ上回った。
初値を前提とするとH28.9期利益に基づくPERは6.8倍、H29.9期予想利益に基づくPERは8.4倍となり割安感はあるが予想売上、利益が減収減益見込みであり将来的な魅力に欠けるかもしれない。
公共工事をはじめ、法人からの発注による緑地工事、個人の住宅等の造園工事等を行い、取引
先は官公庁・法人・個人である。
対象とする物件により「ランドスケープ」と「ガーデンエクステリア」に区分している。ガーデンエクステリアがランドスケープの倍以上の売上を占めているが、H28.6期はランドスケープが好調である。
岐阜造園のH27.9期の売上高のうち、668百万円は大和ハウス向け、495百万円は積水ハウス向けであり依存度が高い。
岐阜造園の従業員数は連結で98人、単体で68人、平均年齢39.8歳、平均年収は4,673千円である。
IPO時の資金使途は設備資金として200,000千円、採用費及び人件費として100,000千円、広告宣伝費として30,000千円を充当する予定である。
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【損益】
岐阜造園の損益推移についてH27.9期、H28.6期3Qはともに増収増益であり安定した成長を継続している。
また、営業外収益として年間10百万円程度の受取地代家賃が計上され、営業外費用に不動産賃貸費用が年間5百万円程度計上されている。
完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について、成果の確実性が認められる工事については、工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については、工事完成基準を適用しているが、多額の未成工事支出金はなく、運転資金も多くは必要ない状況である。
販管費のうち年間300百万円弱は給与手当であり最も多くを占める。
岐阜造園の単体売上はH27.9期で2,813百万円(うち不動産売上337百万円)であり連結売上の67%を占める。単体売上原価のうち54%は外注費、30%は材料費であり、その他は労務費等である。
単体の不動産売上原価としてH26.9期に外注費196百万円が計上されていた。
【キャッシュフロー】
岐阜造園のキャッシュフローについてH27.9期の営業Cfは591百万円と前年比大幅増となっている。販売用不動産の減少313百万円が貢献している。
なお、投資CFはH26.9期、H27.9期ともに営業CFと比べると少額であり積極的な投資は行なっておらず、定期預金の出し入れを行なっている程度である。
この結果、岐阜造園のフリーCFは大幅なプラスであり、財務CFについても少額の有利子負債の返済と配当金の支払いをH26.9期に30百万円、H27.9期に15百万円実施している。
【財政状態】
岐阜造園の財政状態についてH27.9期の販売用不動産(流動資産)が前期比313百万円減少している。その他、現預金の増加以外に資産項目について重要な変動はない。
H27.9期の負債については大きな変動はなかった。
岐阜造園のH28.6期の財政状態については直近期であるH27.9期と比較し販売用不動産が92百万円減少し71百万円となった。また、仕入債務(支払手形、工事未払金)も94百万円減少した。有利子負債は増加したものの、それ以上に現預金が増加しネット有利子負債はマイナス836百万円と資金は増加しつつあり充分な資金的余裕がある。
岐阜造園の税効果について減損55百万円、役員退引41百万円に関する一時差異が大きいが評価性引当対象となっている。(金額はH27.9時点)
【株価】
IPO時の発行価格は1,150円であり、当該株価を前提とするとPERは予想利益ベースで6.6倍、PBRはH28.6時点で0.8倍と割安であった。
しかし、H29.9期の予想最終利益は209百万円であり当該利益に基づいたPERは8.1倍となり割安感は多少減ってしまう。
初値は1,191円であり発行価格を3.5%だけ上回った。
初値を前提とするとH28.9期利益に基づくPERは6.8倍、H29.9期予想利益に基づくPERは8.4倍となり割安感はあるが予想売上、利益が減収減益見込みであり将来的な魅力に欠けるかもしれない。
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岐阜造園(1438) |
|||||
(単位:千円) | H26.9 | H27.9 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 |
売上高 | 3,868,164 | 4,167,833 | 299,669 | 3,172,890 | 76% |
年間予想 | 3,971,000 | 80% | |||
売上総利益 | 943,515 | 1,007,391 | 63,876 | 828,056 | 82% |
販管費 | 694,075 | 664,756 | △29,319 | 505,527 | 76% |
営業利益 | 249,440 | 342,635 | 322,529 | 94% | |
年間予想 | 321,000 | 100% | |||
減価償却費 | 19,082 | 15,615 | △3,467 | 10,754 | 69% |
EBITDA | 268,522 | 358,250 | 89,728 | 333,283 | 93% |
支配株主帰属利益 | 141,020 | 235,520 | 94,500 | 211,229 | 90% |
年間予想 | 257,000 | 82% | |||
岐阜造園(1438)のキャッシュフロー | |||||
営業CF | 204,633 | 591,171 | 386,538 | 0% | |
投資CF | △24,092 | △45,542 | △21,450 | 0% | |
フリーCF | 180,541 | 545,629 | 365,088 | 0 | 0% |
財務CF | △55,088 | △35,757 | 19,331 | 0% | |
岐阜造園(1438)の財政状態 | |||||
現預金 | 564,598 | 1,095,671 | 531,073 | 1,229,738 | 134,067 |
定期預金(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
有価証券(流動) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
現金同等物 | 564,598 | 1,095,671 | 531,073 | 1,229,738 | 134,067 |
流動資産 | 1,578,614 | 1,833,375 | 254,761 | 1,818,452 | △14,923 |
流動負債 | 984,058 | 1,064,162 | 80,104 | 829,878 | △234,284 |
流動資産ー流動負債 | 594,556 | 769,213 | 174,657 | 988,574 | 219,361 |
うち現金短借以外 | 295,450 | △61,966 | △357,416 | 7,176 | 69,142 |
有利子負債(流動) | 265,492 | 264,492 | △1,000 | 248,340 | △16,152 |
有利子負債(固定) | 139,110 | 119,578 | △19,532 | 144,820 | 25,242 |
有利子負債計 | 404,602 | 384,070 | △20,532 | 393,160 | 9,090 |
ネット有利子負債 | △159,996 | △711,601 | △551,605 | △836,578 | △124,977 |
固定資産 | 944,176 | 980,535 | 36,359 | 953,461 | △27,074 |
固定負債 | 299,380 | 275,611 | △23,769 | 302,567 | 26,956 |
純資産 | 1,239,352 | 1,474,137 | 234,785 | 1,639,468 | 165,331 |
非支配株主持分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
親会社所有者持分 | 1,239,352 | 1,474,137 | 234,785 | 1,639,468 | 165,331 |
岐阜造園(1438)の利益指標 | 予想 | ||||
ROE | 11.4% | 16.0% | 13.2% | 12.1% | |
ROA | 5.6% | 8.4% | 8.6% | 7.9% | |
ROI(営業利益/有利負債+時価) | 11.5% | 16.0% | 20.0% | 14.9% | |
岐阜造園(1438)の株式数,時価総額の見込み | |||||
上場前発行済株式 | 1,015,000 | 自己株式除く | |||
上場時発行済株式 | 460,000 | ||||
引受価額 | 1,058.0 | 円 | |||
上場時調達見込額 | 486,680 | 千円 | |||
調達後親会社所有者持分 | 2,126,148 | ||||
直近株価 | 1,191 | 初値 | |||
時価総額 | 1,756,725 | ||||
非支配株主持分 | 0 | ||||
純有利子負債 | △1,323,258 | ||||
事業価値 | 433,467 | ||||
潜在株 | 0 | 潜在株割合 | 0.0% | ||
岐阜造園(1438)の株価指標 | |||||
指標 | 予想 | 実績 | |||
EBIT倍率 | 1.4 | 1.3 | |||
EBITDA倍率 | 1.2 | ||||
PER | 6.8 | 7.5 | |||
PBR | 0.8 | ||||
岐阜造園(1438)のセグメント別業績 | |||||
販売実績(千円) | H27.9 | 増減 | H28.6 | 進捗/増減 | |
ランドスケープ | 1,267,279 | 1,267,279 | 1,055,141 | 83% | |
ガーデンエクステリア | 2,900,554 | 2,900,554 | 2,117,748 | 73% | |
セグメント | 説明 | ||||
ランドスケープ | 公共工事、民間工事、また、工事施工後の緑地メンテナンス | ||||
ガーデンエクステリア | 住宅メーカーとの共同による新規の大型分譲地での設計・施工、一般顧客向けの「パインズ」でのショールーム展開 |